『大学入試問題集 岡本梨奈の古文ポラリス[3 発展レベル]』は、古文の総仕上げをするにあたり最適な一冊で、発展的な内容を中心に、厳選された入試過去問が収録されている問題集です。
いつから過去問を解こうか悩んでいる人は、一度本書に取り組んでおくことで、難関私大の古文対策に絶大な効果をもたらしてくれるでしょう。
本記事では、その特徴やレベル、使い方、いつから取り組むべきかなどを解説いたします!
教材名 | 大学入試問題集 岡本梨奈の古文ポラリス[3 発展レベル] |
---|---|
ジャンル | 問題集 |
出版社 | KADOKAWA |
出版日 | 2022年9月9日 |
必要時間目安 | 1か月~2か月 |
目指す大学群レベル | GMARCH・早稲田 |
分量 | 344頁 |
具体的なおすすめポイント
- 最上位レベルの古文の演習ができる
- 古文の総仕上げにピッタリ
注意点
- まずは基礎的な読解力を身に着けてから使わないと効果がない
- 私大向き
「難関大を目指す人」「古文を得意科目にしたい人」におすすめ!(『大学入試問題集 岡本梨奈の古文ポラリス[3 発展レベル]』)
『大学入試問題集 岡本梨奈の古文ポラリス[3 発展レベル]』は、KADOKAWAが出している古文の参考書で、特に難関私大を目指す受験生にはおすすめの一冊です。
著者の岡本梨奈先生は、リクルートが提供する「スタディサプリ」にて、古典の講師を担当しており、現在も多くの講義をし、たくさんの参考書を出されている方です。
長年の予備校講師としての経験から作られる本書は、古文の総仕上げをしたい方には最適な問題集となっています。
この参考書に取り組むことによって、どのような問題であっても通用する読解力を身につけることができるので、大学入試において、古文を得点源にしようとする人はぜひ取り組んで見てください。
『大学入試問題集 岡本梨奈の古文ポラリス[3 発展レベル]』はどんな人におすすめ?
『大学入試問題集 岡本梨奈の古文ポラリス[3 発展レベル]』は、難関大を目指す人や、古文をこれから得意科目にしようとしている人におすすめで、目安でいうと、共通テストレベル古文の得点率が7割程度の人が対象となります。
例えばGMARCHや早稲田レベルを目指していて、かつそうしたレベルの古文の問題に少しでも苦手意識がある人には非常に効果のあるものとなりますので、志望校の過去問を解く前に、一度取り組んで見てほしい一冊です。
なお、すべての問題はこれまでの入試問題のうち、難関私大のものから厳選された物になりますので、上述した大学群を志望する人で、かつ古文でもしっかりと得点をとりたいと思っている人はぜひ取り組んで見てください。
『大学入試問題集 岡本梨奈の古文ポラリス[3 発展レベル]』の特徴
『大学入試問題集 岡本梨奈の古文ポラリス[3 発展レベル]』の特徴は、大きく「考え抜かれた問題の配列」「解説の詳しさ」の2つが挙げられます。
解き進めていくうちに、確固たる実力がついていくことや、読者を置いてけぼりにしない解説が、本書における最大の魅力といえるでしょう。
考え抜かれた問題の配列
本書は、過去5年分の入試問題から厳選された14題を収録しており、問題の質がすばらしいことはもちろんですが、それらが「実力がつく順」に並んでいます。
そのため、1題目から順に解いていくことで、どのようなレベルの問題であっても通用するような読解力を効率的に身に着けることができます。
「発展レベル」ということで、難しい問題が多く収録されてはいるものの、やりぬけば高い読解力が身につくのは間違いないので、諦めずにチャレンジしましょう。
解説の詳しさ
本書はとにかく解説の詳しい問題集となっており、よくある「ここにこう書いてあるから」のような、読者を置いてけぼりにする解説がないこともおすすめできる理由の1つです。
また、設問に対してだけではなく、問題文の読み方や押さえておくべき語句・文法、さらには論旨の展開まで丁寧な解説が載っているので、教えてくれる人が隣にいなくても、一人で十分に学習ができる教材となっています。
『大学入試問題集 岡本梨奈の古文ポラリス[3 発展レベル]』の使い方
『大学入試問題集 岡本梨奈の古文ポラリス[3 発展レベル]』を使う際は、以下の注意点を意識して取り組みましょう。
正しい使い方で取り組むことで、より効果の高い学習を目指しましょう。
解くペースは…
1日〜2日につき1題のペースで解き進めていくといいでしょう。
演習量を多く確保することは大事ですが、大切なのは入試に必要な古文の読解力を身に着けることですから、一気に解き進めるよりも、余裕をもって丁寧に、高い完成度で定着させていくことを優先させてください。
問題を解くときは…
まず問題演習時には、解いていく中でわからないところや気になるところ(「根拠が不安なところ」「わからない語句」「訳せない文」など)に線を引いておき、後で解説を読む際に自分の考えとどの部分が違っていたのかを確認するようにし、なぜ間違えたのかを分析するようにしましょう。
このプロセスを経ることで、次回同じ問題形式のものに出会ったときにスムーズに対応できるようになります。
また、問題ごとに時間が設定されているので、それに従って解くようにして下さい。
ただ、本書は他の問題集に比べて、時間設定がやや厳しめになっているため、最悪解ききれなかったとしても、すぐに解答を見るのではなく、自力で解ききるようにしましょう。
解き終わったら…
解き終えたら答え合わせをしていきます。
大切なのは、すぐに解説をみるのではなく、一度答えだけ確認し、間違っているものについては何も見ずに解きなおしてみることです。
まずは自分なりに間違いを訂正したうえで、解説に書かれている内容と照らし合わせて行きましょう。
解説自体はかなり詳しく書かれていますので、たとえ答えがあっている問題であっても、「イントロダクション」と各設問の「解答のプロセス」をしっかりと確認し、その答えを導くまでのプロセスや考え方が解説と一致しているかどうかを軸に見ていくことを心がけましょう。
重要語句や文法の解説の部分は、このレベル参考書に取り組むレベルの人なら知っているものが多いので、さっと一読する程度でかまいません。
『大学入試問題集 岡本梨奈の古文ポラリス[3 発展レベル]』のレベル
『大学入試問題集 岡本梨奈の古文ポラリス[3 発展レベル]』は、GMARCHや関関同立、早稲田大学レベルの問題を解けるようになるための力をつける問題集となり、頻出の問題形式(主語の特定や理由の説明、内容一致など)への攻略法が詳細に書かれています。
また、書名の通り「発展レベル」となりますので、少し難しく感じる人は『大学入試問題集 岡本梨奈の古文ポラリス[2 標準レベル]』レベルの問題集からやり直すことをお勧めします。
『大学入試問題集 岡本梨奈の古文ポラリス[3 発展レベル]』はいつから使えばいい?
本書をいつから使うべきかについては、時期としては志望校の過去問を解く前の段階で、どんなに遅くとも高校三年生の9月ごろまでには取り組むのがベストです。
また、本書は古文の仕上げ段階に使うものであるため、「古文単語」「古典文法」「解釈」の力をある程度身につけた上で取り組むようにしてください。
ただし、本番まであまり時間的余裕がなく、その中で古典に時間をかけて学習したいという事であれば、古文単語や文法の参考書と並行して解き進めていくという使い方でも良いでしょう。
「古文単語」「古典文法」「解釈」の3つの柱をある程度身に着けた後は、いつからはじめてもかまいませんので、早めに終わらせ、志望校の過去問を解く準備をしましょう。
『大学入試問題集 岡本梨奈の古文ポラリス[3 発展レベル]』の注意点
これまでの内容と重複しますが、注意点は「私大向きであること」「難易度が高いこと」の2つです。
特に前者については、GMARCHや関関同立の問題が11題、早稲田大学から2題、上智大学から1題、計14題の出題となっているため、難関私大の対策には強いものの、国公立大の対策(特に記述対策)には向かないため、他の問題集を活用すると良いでしょう。
『大学入試問題集 岡本梨奈の古文ポラリス[3 発展レベル]』|まとめ
『大学入試問題集 岡本梨奈の古文ポラリス[3 発展レベル]』は、入試古文で必要な読解力を仕上げるためには最適な教材であり、特に難関私大を目指す受験生には必携の1冊と言えます。
詳細かつ丁寧な説明と、文章の内容についての構造把握、重要語句や文法の解説をもつ『大学入試問題集 岡本梨奈の古文ポラリス[3 発展レベル]』があれば、志望校の過去問を解くために必要な力が身につくはずです。
そのため、本書を正しい使い方でやり終えた後は、どんどん過去問に取り組み、本書で学んだ知識や解法をどのように活用するかを模索しながら、古文を得点源に、そして得意科目にしていきましょう。