入試現代文へのアクセス 完成編|現代文の総仕上げに最高の1冊!

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入試現代文へのアクセス 完成編

今回ご紹介する『入試現代文へのアクセス 完成編』は、「難関大レベルの読解力を身に着けること」、「現代文を仕上げること」に最適な1冊です。

『入試現代文へのアクセス』シリーズで最も難易度の高い「完成編」は、早慶上智などの難関大学の入試現代文に絶大な効果をもたらしてくれるでしょう。

本記事では、その特徴や使い方、取り組むべきタイミングなどについて解説いたします!

教材名 入試現代文へのアクセス 完成編
ジャンル 問題集
出版社 河合出版
出版日 2013/11/26
必要時間目安 30時間~35時間
目指す大学群レベル 早慶上智
分量(ページ数) 187頁

具体的なおすすめポイント

  • 難関大レベルの読解力が身につく
  • 「現代文ができる人」の読み方・解き方がわかる

注意点

  • 現代文の最初の1冊としては難しすぎる
  • まずは基礎的な読解力を身に着けてから使わないと効果がない
  • 私大向き

難関大を目指す人/現代文を得意科目にしたい人におすすめ!『入試現代文へのアクセス 完成編』

『入試現代文へのアクセス 完成編』は、河合塾出版が出している現代文の参考書で、特に難関私大を目指す受験生にはピッタリの一冊です。

この参考に取り組むことによって、「現代文が得意な人が、どのような読み方をしているのか」がわかるため、大学入試において、現代文を得点源にしたい人はぜひ取り組んでみてください。

『入試現代文へのアクセス 完成編』はどんな人におすすめ?

本書は、「難関私大を目指す人」「現代文を得点源にしたい人」におすすめです!

例えば早慶上智を目指していて、かつそのレベルの現代文に少しでも苦手意識がある人には非常に効果のあるものとなりますので、これから志望大学の過去問を解こうと考えている人は、その前に一度取り組んでみてほしい一冊です。

『入試現代文へのアクセス 完成編』の特徴

『入試現代文へのアクセス』シリーズ全体にいえることですが、他の現代文の参考書と比較して圧倒的な解説の細かさが特徴です。

文中で出てきた語句の意味はもちろん、入試現代文で出題されやすいキーワードに対しても、こと細かに書かれており、さらには、設問に対する解説と問題文の構成などについての解説も載っているため、どのような思考で読み進めていけばよかったのか、自分の理解と齟齬がないかなどを確認できます。

その中でも『完成編』は、現代文の総仕上げのような立ち位置となり、難関大を目指す受験生が、志望校の過去問へ行く前に一冊やっておきたいという時に出番となる参考書です。

そのため、『入試現代文へのアクセス 基本編』『入試現代文へのアクセス 発展編』のレベルが身につかないうちに、『完成編』に手を出すのはお勧めしません。

また、問題のほとんどが選択肢式になっており、私大対策にはもってこいの教材となっているため、私大を志望していて、かつ現代文を得点源にしていきたいという受験生にはぴったりの一冊となるでしょう。

『入試現代文へのアクセス 完成編』の使い方

『入試現代文へのアクセス 完成編』は、以下の4つのポイントを意識しながら使うことをおすすめします。

「問題を解く」⇒「徹底的な復習」の流れを意識しましょう。

①まずは問題を解く

難易度が高いため人によってはかなり苦戦するでしょうが、とりあえずは問題を解いてみましょう。

本書はあくまでも「ただしい読み方を定着させるため」に取り組むためのものであって、問題を解く段階で高得点を狙う必要はありません。

後ほど説明しますが、この本は2〜3周くらいを目安にやることで身についていきますので、2周目以降ではほぼ全問正解できる状態を目指しましょう。

また、問題を解くときは書き込みながらやる人も多いでしょうから、2周目以降でその書き込みがヒントにならないように、テキストをコピーして解きましょう。

②解答・解説を読み込む

ここが最も大切です。まずは丸付けをして、以下の通りに解説を読み込みましょう。

正解した問題⇒自分が考えた根拠が解説と一致しているか確認する

現代文の勉強で大切な事の一つに、「正解した問題を放置しない」ということが挙げられます。

よく、合っている問題は丸をつけて終わりという人がいますが、これはかなり危険で、仮にその回答があっていたとしても、解説にある根拠と違うのであれば「たまたまあっていた」に過ぎないからです。

特に4択問題はかなり危険で、適当に選んでも25%の確率で当たるのですから、今回正解だったとしても、間違えのない問題として捉えるのは止めましょう。

少なくとも参考書に取り組む間は、「解説が示す正しい根拠・思考で導かれた答え」が「正解」と考え取り組みましょう。

間違っていた問題⇒解説と自分の考え方の違いを確認する

いうまでもなく、間違っていた問題はしっかり解説を確認してください。

ただ、解説は見るだけではあまり意味はないため、解説と自分の考え方の違いを見ていくことを意識しましょう。

③漢字・語彙をチェック

最後に、読めない漢字や知らない語彙がないかのチェックをしましょう。

もっとも、このレベルの参考書に取り組む人は、市販で売られている現代文の用語集程度であればほぼ網羅できているかと思いますが、ただそれでも知らない語というのは必ず出てくるので、単語帳などを作って管理するなり、線を引くなり、復習できるようななんらかの策を講じましょう。

読解力を身に付けた後は、語彙力で勝負が決まることもあり、もちろん文脈からの推測もある程度はできるでしょうが、すでに覚えている人のほうが有利なのは間違いありません。知らない語が出てきたらラッキーだと思って、都度覚えていきましょう。

④間違えなどにしるしをつけて2周目へ

「間違えた問題」「あっていたけど自信がない問題」「知らない語・漢字」にマーカーなどでしるしをつけておきましょう。

問題はコピーしたものを使ったかと思いますが、しるしは直接書いてかまいませんので、①~④をすべての問題で行い、1周解き終わったら、2周目に入りましょう。

2周目は、しるしがついている部分だけをやり、3周目は2周目でもミスがあった個所のみ取り組んでいくことで、前回の自分が苦手だったであろう内容だけを復習でき、効率的に学習できます。

『入試現代文へのアクセス 完成編』のレベル

次に、本書のレベルについてですが、いわゆる早慶上智のような、「難関大」といわれる大学を目指す方向けの参考書となります。

ただ、選択肢式の問題がほとんどであるため、国公立大学を目指す人にはあまり向かないかもしれません。

目安として模試の偏差値が65〜70くらいの人や、共通テストで8~9割程度を安定してとれている人であれば、スムーズに学習していけるレベル感になっています。

『入試現代文へのアクセス 完成編』はいつから使えばいい?

時期でいうと、過去問に入る前がベストであり、例えば高3の秋ごろに本格的に過去問に入ると想定して、目安としてはその前、つまり夏までに仕上げておくのがよいかと思います。

また、タイミングとしては、先ほど「『入試現代文へのアクセス 完成編』のレベル」の部分で説明したように、模試や共通テストである程度高得点が安定して取れている状態からのスタートが望ましいです。

まだそのレベルに及んでいないのであれば、『入試現代文へのアクセス 基本編』や『入試現代文へのアクセス 発展編』から取り組み、正しい読み方をしっかりと身に着けたうえで取り組みましょう。

ちなみに、現代文の参考書を複数取り組む場合は、同じシリーズで固めるのがお勧めです。

例えば『入試現代文へのアクセス』シリーズであれば、レベルは違えど、読み方の方針はおおむね変わりません。

つまり、文章・設問・語彙が難しくなっているだけに過ぎないのです。

『基本編』で学んだ読み方は、そのまま『発展編』『完成編』になっても変わらず応用できるので、まだ現代文の基礎が固まっていない方は、『基本編』から取り組んでみましょう。

『入試現代文へのアクセス 完成編』|まとめ

『入試現代文へのアクセス 完成編』は、入試現代文で必要な読解力を最大限に高めるには最適な教材であり、特に難関大を目指す受験生には必携の1冊といえるでしょう。

詳細かつロジカルな解説と、文章全体の構造把握を備えた本書によって、「なんとなく」読むということがなくなり、根拠をもって文章を理解できるようになります。

『完成編』が終わったら、どんどん過去問に取り組みましょう!本書を完璧に身に着ければ、初見の問題であっても十分に立ち向かえるはずです!

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