科目 | 日本史 |
出版社 | 山川出版 |
目的 | 日本史のセンターレベル演習 |
対象者 | 日本史選択の受験生 |
難易度 | センターレベル |
分量 | 189ページ |
使用期間 | 高3 10月~11ごろ |
ジャンル | 日本史問題集 |
・具体的なオススメポイント
共通テストの過去問が年代・テーマ別にまとめられている
・注意点
弱点となる分野が見つかったら講義形式の参考書で復習すること
共通テストの過去問が年代やテーマ別に演習できる参考書
『共通テストへの道日本史 問題と解説』は、過去数年分の共通テストの日本史の過去問が年代やテーマ別に演習できる参考書です。また、センター試験で8~9割以上取得できる網羅性を備えており、教科書を読むよりも圧倒的に取り組みやすい参考書です。日本史の基礎的な用語知識と流れを一通り暗記し終えた後に、実際に問題を解くことによって知識を定着させることができます。
この参考書は、共通テストの問題を教科書の構成順にまとめなおして掲載されているため、苦手な分野が見つかった際に復習もしやすいです。日本史の共通テストの問題は、正誤問題や並べ替え問題など、正確な知識が必要なものが多くなっているため、教科書レベルの知識を一通り暗記した後に共通テストの過去問に取り組むのは難易度が高いかもしれません。
その場合は、まず『共通テストへの道日本史 問題と解説』に取り組んでから、過去問演習へと進めていくと効率よく学習できます。
『共通テストへの道日本史 問題と解説』に関する詳しい内容と学習のポイントをまとめました。入試で日本史を利用する受験生はぜひ参考にしてください。
共通テストの過去問に取り組む前に解くのがおすすめ
『共通テストへの道日本史 問題と解説』に取り組むタイミングとしては、共通テストの過去問演習の前がおすすめです。共通テストの過去問はできるだけ多くの年度の問題を収録することを目的に作られているため、解説やセンター問題の解き方に関する情報がほとんど載っていません。また、様々なテーマや年代の問題が個別に出題されているため、自分の苦手分野がどこなのかを把握するのが難しいです。
一方、『共通テストへの道日本史 問題と解説』なら共通テストの問題の傾向や対策、考え方に関する情報が載っているため、効率よく学習できます。模範解答には、問題を解くための知識に加えて、周辺知識や重要事項が赤文字で書かれているため、知識の仕上げをすることが可能です。
なお、『共通テストへの道日本史 問題と解説』は紙面構成の都合上、問題文の真横にヒントとなる情報が書かれていますがヒントを見ながら解いてしまうと実力のチェックができないため、ヒントの部分は隠しながら取り組むようにしてください。
苦手な単元が見つかった場合は講義形式の参考書で復習すること
ジャンル別の問題演習ができる『共通テストへの道日本史 問題と解説』に取り組む中で、苦手な単元が見つかった場合は復習をしておきましょう。間違ってしまった問題が含まれる単元について、教科書や講義形式の参考書の該当部分を改めて読みなおし、重要知識をチェックしてください。
なお、講義形式の参考書としては『金谷の日本史「なぜ」と「流れ」がわかる本』や『スピードマスター日本史』、『ナビゲーター日本史B』などがおすすめです。これ以外の参考書を使って学習していた場合は、自分が使っていた参考書を使って苦手単元の復習に取り組みましょう。
『共通テストへの道日本史 問題と解説』を使って苦手を発見し、参考書による復習が終わった場合は、共通テストの過去問演習を飛ばしてMARCHレベルの演習に取り組んでいくのも構いません。『共通テストへの道日本史 問題と解説』は共通テストの過去問が数年分含まれているため、実質的に過去問演習と同等の力が身に付きます。入試本番までに使える時間や、到達したいゴールに合わせて学習を進めていくことが大切です。
正誤問題は誤りの選択肢がなぜ間違っているかまで吟味しよう
『共通テストへの道日本史 問題と解説』で扱われている問題のうち、正誤問題については特に入念に取り組むことが重要です。正誤問題は、いくつかある選択肢のうち正しいものと誤っているものを見分ける力が必要となります。このタイプの問題を解く際にはすべての選択肢の情報を吟味し、具体的にどこが誤っているのかを確認してください。
特に、紛らわしい問題については、講義形式の参考書を参照しながら知識をチェックしていきましょう。正解の選択肢が選べるだけではなく、すべての選択肢について自分の言葉で説明できるレベルまで仕上げると、十分な実力が身に付きます。なんとなくで選んで正解した問題や少しでも理解が浅い問題があるのならば、その問題をそのまま放置したりせず、不明な点が残らないようにしっかりと復習していく学習法がおすすめです。
まとめ
共通テストの数年分の過去問を、日本史の教科書に沿って年代別にまとめた参考書『共通テストへの道日本史 問題と解説』について紹介しました。この参考書は、共通テストの過去問演習に取り組む前の総仕上げ用の参考書としておすすめです。また、参考書に取り組むことで日本史の苦手分野を見つけることができるため、自分の苦手分野が把握できていない方におすすめできる参考書です。
『共通テストへの道日本史 問題と解説』は演習用の参考書のため、まずは講義形式の参考書を使って一通りの知識を身に付けた上で取り組むようにしてください。また、間違ってしまった問題については、講義形式の参考書の該当部分を復習して知識を確実に覚えていきましょう。
正誤問題の誤っている選択肢のどこが間違いなのかなど、細かな部分まで含めて演習しマスターすることで、日本史で高得点を取るための土台が身に付きます。
日本史を勉強する際には、暗記ばかりをするインプットではではなくアウトプットをしていくことを意識していきましょう。なぜならば、日本史の問題の多くは1つの知識に対して様々な角度から捉えることができる思考力が問われるからです。日本史におけるアウトプットとは、実際の試験問題を解いたり、誰かに説明したりすることのため、誰かに説明できるくらいの実力を身に着けて試験本番に挑みましょう。