
【日大レベル】に使用されています。
日本史の学習は膨大な情報量があるため、やみくもに丸暗記するのではなく、必要な内容を効率的に定着させることが重要です。
『きめる!共通テスト歴史総合+日本史探求』は、日本史を暗記科目ではなく、一つの大きなストーリーとして捉え、因果関係や歴史的意義の理解を重視した参考書で、受験生の強力な味方となる一冊です。
この記事では、本書の特徴や使い方、いつから使ったらよいのかといった疑問にお答えし、詳しく解説します。
教材名 | [きめる!共通テストシリーズ] きめる!共通テスト 歴史総合+日本史探求 |
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ジャンル | 参考書 |
出版者 | Gakken |
出版日 | 2024/7/4 |
必要時間目安 | 30時間 |
目指す大学群レベル | 共通テスト |
分量 | 500頁 |
具体的なおすすめポイント
- 共通テストに特化した内容
- 新課程に対応し、改訂済みの最新版
- 日本史の流れを重点的に解説
注意点
- 知識の定着には別途問題集に取り組む必要がある
流れで日本史を理解するための一冊|『きめる!共通テスト 歴史総合+日本史探求』
日本史は暗記科目と思われがちですが、歴史上の出来事の意義や背景、因果関係を理解し日本史の大きな流れをつかむことができて初めて、共通テストの正誤問題や史料問題に対応する実力を身に付けることができます。
『きめる!共通テスト 歴史総合+日本史探求』はこの点を重視して構成されており、日本史学習をこれから始める受験生がまず初めに取り組む参考書として最適です。
『きめる!共通テスト 歴史総合+日本史探求』はどんな人におすすめ?
『きめる!共通テスト 歴史総合+日本史探求』は、共通テスト攻略に必要な知識に特化した参考書で、特に国公立大学を目指す受験生におすすめです。
中でも、二次試験では社会科を課されない、国公立大学の理系志望の受験生に最適な内容となっており、共通テストで高得点を取るために必要かつ十分な知識を効率的に学ぶことができます。
私立大学志望者でも、日本史の学習に苦手意識を持つ人や、語句の暗記にとどまり日本史の流れを理解できていなかった人にも、本書の講義形式の解説が大きな助けとなり、非常に有益な参考書です。
『きめる!共通テスト 歴史総合+日本史探求』のレベル
『きめる!共通テスト 歴史総合+日本史探求』は、共通テストで効率的に得点を上げることを目的とした参考書です。
日本史を初めて学ぶ受験生が大まかな流れをつかめるよう、基礎レベルの事項や用語を中心に構成されており、教科書よりも内容を絞り込み、コンパクトで読みやすい作りとなっています。
同様の趣旨の参考書として『金谷の日本史「なぜ」と「流れ」がわかる本』シリーズもありますが、本書の方がより共通テスト対策に特化した内容ですので、共通テストのみで日本史を使う理系の国公立大学受験生は、特に本書での学習がおすすめです。
一方、難関私立大学や二次試験で日本史が出題される国公立大学を志望し、初めから細かい事項を含めて日本史の流れを深く学びたい場合は、前述の『金谷の日本史「なぜ」と「流れ」がわかる本』シリーズ、もしくはさらにハイレベルな『日本史探求授業の実況中継』が適しているといえます。
『きめる!共通テスト 歴史総合+日本史探求』はいつから使えばいい?
『きめる!共通テスト 歴史総合+日本史探求』をいつから使うかについては、遅くとも高校3年生の夏ごろから取り組むのが理想です。
日本史学習はインプットとアウトプットの二本柱で進めることが重要で、まず、日本史の流れをつかみながら基本的な語句をインプットし、その後、問題集を解きながらさらに細かい語句を定着させるという流れが基本となります。
インプットとアウトプットの両方に、それぞれ少なくとも約3か月程度は費やす必要があるため、共通テストに向けて逆算し、早めに学習をスタートしましょう。
また、この参考書は日本史学習の初歩を固めるのに適しているため、高校1、2年生から始めるなど、早い分にはいつから取り組んでもより効果が高まるといえます。
『きめる!共通テスト 歴史総合+日本史探求』の特徴
『きめる!共通テスト 歴史総合+日本史探求』は、一冊で歴史総合と日本史探求で高得点を取るために必要な知識がまとめられています。
本書の主な特徴3つを詳細に解説していきます。
共通テストに完全特化
『きめる!共通テスト 歴史総合+日本史探求』は、共通テストの出題内容とレベルに特化し、新課程の改訂に対応した歴史総合を含む最新版となっているため、共通テスト対策を始める際に最適な一冊です。
共通テストの日本史では、難解な用語を覚えることよりも、正誤問題に対応する力が求められます。
例えば、「文章自体は正しいが、その出来事が起きた時代が異なっている」といった共通テストに頻出の正誤問題は、用語の丸暗記だけでは解けません。
このような問題を正答するために必要な背景知識や考え方を身につけるには、本書を活用して日本史のストーリーの理解を重視した学習を進めることが効果的です。
さらに、共通テストで頻出する農業や商業など一般庶民の生活をテーマとした問題にも対応できる内容が充実しています。
日本史の流れを重視
『きめる!共通テスト 歴史総合+日本史探求』は、単なる知識の羅列ではなく、日本史を一連の流れとして理解できるよう構成されています。
歴史的出来事がどのように繋がっているのか、その因果関係を丁寧に解説しているため、自然と理解が深まり、丸暗記に頼らない日本史学習が可能です。
日本史の個々の出来事を点でとらえると、ただの暗記作業になりがちです。
しかし、本書はまず流れを線でとらえることを重視しており、その後の細かい知識のインプットをスムーズに進められる構成となっています。
オールカラーで見やすく読みやすい
『きめる!共通テスト 歴史総合+日本史探求』はオールカラーで、地図や系図を活用したわかりやすい図解が随所に盛り込まれており、視覚的に情報を整理しやすい構成になっています。
また、日本史の流れを理解する上で欠かせない歴史的意義や歴史上の人物の意図が一目でわかるよう工夫されており、受験生の理解を深めるサポートが充実しています。
さらに、文体は教科書よりもわかりやすく、かみ砕いた表現で説明されているため、重要な部分を無理なく理解することが可能です。
『きめる!共通テスト 歴史総合+日本史探求』の使い方
『きめる!共通テスト 歴史総合+日本史探求』は、共通テスト対策だけでなく、日本史の初学者が基礎を固めるのにも最適な内容となっており、受験生のレベルや目的に応じた多様な使い方が可能です。
この記事では、この参考書の効果的な使い方を解説しますので、ぜひ実践して日本史の得点力アップを目指してください。
全体の流れを把握し基礎的な知識を付ける
『きめる!共通テスト 歴史総合+日本史探求』は、出来事の内容や社会的意義、背景、因果関係に注目することを重視して作られた参考書です。
本書を読み進める中で、「なぜそれが起きたのか」「どのような意味があるのか」を理解し、自分の言葉で他人にわかりやすく説明できることを目標に取り組んでください。
また、一度ですべての細かい事項や年号を覚えようとする必要はなく、まずは基礎的な内容を大まかにとらえることが大切です。
アウトプットに取り組んだ後に再度取り組む
基礎的な事項が身についたら、次は問題演習に取り組みアウトプットを行うという使い方がおすすめです。
問題演習を通じて、「理解したつもりだったがあやふやだった箇所」や「苦手な項目」が明確になります。一通り演習を終えたら、再度『きめる!共通テスト 歴史総合+日本史探求』に戻って復習してください。
2回目は1回目とは異なる視点で取り組むことができ、より深く知識を定着させることが可能です。
問題演習を進めながら、不確かな点や説明が難しいと感じる部分を本書で何度も読み返し、内容を確認して理解を深めていくことが重要です。
『きめる!共通テスト 歴史総合+日本史探求』の注意点
『きめる!共通テスト 歴史総合+日本史探求』は、日本史の全体像をつかむのに非常に有益ですが、知識を定着させるためには、別途問題集を併用し実践演習を行うことが推奨されます。
併用する問題集としては、本書と同じ鈴木和裕氏による『時代と流れで覚える日本史用語』が1冊目として最適です。
さらに、共通テストで頻出する史料問題についても、高得点を目指すために他の問題集を活用し、確実に得点できるよう実践演習を積み重ねましょう。
『きめる!共通テスト 歴史総合+日本史探求』|まとめ
『きめる!共通テスト 歴史総合+日本史探求』は、共通テスト対策に特化し、日本史をストーリーとして理解することをサポートする画期的な参考書です。
特に、理系の国公立大学を志望する受験生や日本史に苦手意識を持つ人にとって、短期間で効率的に日本史の全体像を把握できる、頼れる一冊となるでしょう。
本書の使い方や進め方を工夫し、いつから学習を始めるかを計画することが重要です。
また、他の教材と併用することで、効率よく得点力を向上させ、志望校合格に向けた学習を確かなものにしていきましょう。