日本史探究 詳説日本史|日本史の流れをつかめる一冊

逆転合格.com|大学受験勉強法,参考書,大学別攻略情報オススメ日本史の参考書29選日本史探究 詳説日本史|日本史の流れをつかめる一冊
日本史探究 詳説日本史

大学受験で日本史を攻略するには深い理解と幅広い知識が必要となり、特に難関大学を目指す人には、ただ暗記するだけでなく、日本史の全体像をしっかりと掴むことが求められます。

難関大受験生におすすめしたいのが、体系的な歴史学習ができるよう作成された山川出版社の教科書『日本史探究 詳説日本史』。

この記事では『日本史探究 詳説日本史』のレベルやおすすめの使い方、いつから使ったらいいのかといった疑問にお答えし、徹底解説します。

教材名 日本史探究 詳説日本史
ジャンル 参考書
出版社 山川出版社
出版日 2023/4
必要時間目安 40時間
目指す大学群レベル 東京一工・旧帝大・早慶上智・GMARCH
分量 398ページ

具体的なおすすめポイント

  • 日本史の流れや因果関係がつかめる
  • 論理的な説明で、論述対策に利用できる
  • 入試問題作成時にも利用される教科書である

注意点

  • 教科書の文体であるため、苦手な人には読みづらい
  • 細かい事項も記載されているため、志望大学によっては難度が高い

体系的な日本史学習に最適な一冊|『日本史探究 詳説日本史』

本書は山川出版社が出版している、長年使われてきた日本史の大定番ともいえる教科書です。

歴史的な出来事の流れ、背景や因果関係を理解することに重点をおいて本文が作成されており、日本史の大きな流れをつかむのに最適なので、特に思考力が問われる問題が出題される難関大志望者にとっては必携の参考書といえるでしょう。

『日本史探究 詳説日本史』はどんな人におすすめ?

『日本史探究 詳説日本史』は、難関大志望者が日本史用語のインプットを始める以前に、歴史の全体像を把握する目的で利用するのにおすすめの参考書です。

日本史は暗記科目と考えている人も多いですが、大学受験の日本史は暗記だけでは攻略できません。

個々の歴史上の事件は歴史の流れの中で起きているため、そこには必ず背景や因果関係があり、それを理解した上で用語を暗記することが、難問や論述に有効な対策です。

本書はその点を重視して作成されていますので、まだ全体像の理解が不十分と感じる方はいつからでも遅くはないので取り組んでみましょう。

『日本史探究 詳説日本史』のレベル

『日本史探究 詳説日本史』は高校で使われる教科書ですので、基礎内容から網羅し初学者にも対応はしていますが、大学受験の参考書として使う場合には、難関私大や国立大学の二次試験を目指すレベルととらえてもらうとよいでしょう。

史料や図表、歴史上の事件などの情報量が多く、難度の高い内容も掲載されているので、中級〜上級レベルの受験生が、難問や論述問題に備えるための教材として活用することが推奨されます。

基礎レベルの方は、後述する『きめる!共通テスト 歴史総合+日本史探求』や『金谷の日本史「なぜ」と「流れがわかる本」』シリーズなどやや易しめの参考書で全体の流れを理解するとよいでしょう。

『日本史探究 詳説日本史』はいつから使えばいい?

『日本史探究 詳説日本史』をいつから使うかということについては、日本史学習を始める高校2年生後半〜3年生の初め頃にまず一度通読してから用語の暗記に進む学習法がよいと言えます。

しかし一旦読んで終わりにするのではなく、本書を日本史学習の柱としてことあるごとに参照するようにしましょう。

語句の暗記に取り組んだ後に歴史上の意義を確認したり、論述対策で曖昧な点を教科書の記述に立ち返るというように、繰り返し復習に利用してください。

『日本史探究 詳説日本史』の特徴

『日本史探究 詳説日本史』は、一般的に教科書として認知されていますが、大学受験の参考書としても利用するのにも非常に使い勝手のよいものになっています。

本書の主な特徴として3つあげられますので、1つずつ解説していきます。

体系的に歴史を学べる

『日本史探究 詳説日本史』では、出来事の順序だけでなく、その背景や社会的影響を理解することを重視し作成されているため、通読することで歴史全体の流れを体系的に理解できるようになっています。

日本史の個々の出来事を点でとらえるとただの暗記になってしまい、論述にも対応できないため、まず始めに線でとらえそこに細かい知識を肉付けしていくイメージでいると、スムーズな知識のインプットが可能でしょう。

図表や資料が豊富に掲載されている

本書は2023年の改訂後、サイズをA5からB5変形判に大型化し写真や図版、史料を豊富に問い入れて、視覚的にもわかりやすい工夫がされています。

文化史などテーマ史の問題では写真資料が出題されることも多いので、重要資料を厳選して掲載していることで効率的に学習できるでしょう。

入試問題作成にも参照されている

大学の入試問題は基本的には教科書をベースに作成されており、その中でも本書が作成の根拠となっているケースが多くあります。

早慶をはじめとする私大で出される難問も、本書の本文中ではなく欄外の細かい説明から出題されていることが多々あるため、難関大志望者は必ず通読しておきたい教科書といえるでしょう。

同じ山川出版社の『日本史用語集』はそうした欄外の用語も網羅されているので、併用して過去問演習の際に遭遇した難問をチェックしておくと、直前期の復習の際に難問対策が効率的に可能です。

『日本史探究 詳説日本史』の使い方

本書は日本史学習の柱となる教科書ですので、1冊あれば受験生のレベルや目的によって様々な使い方が可能です。

ここでは大学受験対策という観点から効果的な使い方を解説しますので、ぜひ実践して得点力アップにつなげていきましょう。

全体の流れを把握して知識のインプットを行う

日本史学習でははじめに歴史の全体像を理解し、その上で知識のインプットを行うことが大切です。

用語を覚えるだけでなく、どんな内容なのか、なぜそれが起きたのか等が自分の口で他人にわかりやすく説明できるようになるまで、本書を読み込んでアウトプットできるようにしましょう。

これによって各時代のつながりを意識しながら学習を進めることができ、日本史学習の強固な土台を作ることができます。

再度復習に利用して繰り返し読む

一度で全てを覚えるのは難しいため、知識のインプットが終わった段階で完璧に記憶できていなくても問題ありません。

問題演習も行いながら、初見の用語や自分で説明できないと感じる点があった際は本書を読み返し、何度も内容を確認して確かな知識にしていくことが重要です。

複数回確認しているところは、マーカーを引いたりチェックしておくことで、自分の苦手分野が明確になり対策に役立ちます。

論述練習に利用する

国公立大学の日本史では、難関私大ほどの細かい知識を問う問題は出題されません。

その一方で有名な事件の歴史的意義を問うなど、暗記にとどまらない思考力や表現力を見る論述問題が出題の中心になっています。

論述問題はとにかく演習を重ね記述力をあげることが大切ですが、その際にも『日本史探究 詳説日本史』を有効利用するとよいでしょう。

本書は本文中で出来事の意義や背景が端的に説明されているので、うまく記述にまとめられないときには本書の説明を参照すると、端的に記載するコツがつかめるようになります。

『日本史探究 詳説日本史』の注意点

『日本史探究 詳説日本史』は教科書なのでやや堅い文体で書かれており、文章を読むことや日本史の学習が苦手な人にはなかなか内容が頭に入ってこないかもしれません。

本書が読みづらいと感じる方は、予備校の講義をもとに話し言葉で作成された『日本史探求授業の実況中継』と併用するのがよいでしょう。

また、本書は細かい事項も記載されているため、志望大学によっては難度が高すぎる可能性があります。

もう少し平易な内容で日本史の流れをつかみたい場合は『きめる!共通テスト 歴史総合+日本史探求』や『金谷の日本史「なぜ」と「流れがわかる本」』シリーズなどから取り組んでみてください。

『日本史探究 詳説日本史』|まとめ

本記事では、難関大志望者の日本史対策の柱となる『日本史探究 詳説日本史』のレベルや使い方、いつから使ったらいいのかといった情報をご紹介しました。

日本史は暗記科目で苦手だと思っている方は、本書で日本史の大きな流れや因果関係を理解し、他人に自分の言葉で説明できるように練習してみてください。

日本史本来のおもしろさに気づき、知識の定着率も大きくあげることができますので、
ぜひ本書で基本に立ち返り高得点を目指していきましょう。

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