
【高校入門レベル】に使用されています。
『日本史の勉強法をはじめからていねいに』は日本史をこれから学び始める人、受験勉強の基礎を固めていきたい人におすすめの参考書です。
そんな本書の具体的な内容や特徴、どんな人に向いているのか?いつから使うべきか?さらに詳しい使い方、注意点などを説明していきます。
また、実際に本書を使っていくべきかを各自が判断していくためのヒントも含めています。
教材名 | 日本史の勉強法をはじめからていねいに |
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ジャンル | 参考書 |
出版社 | 東進ブックス |
出版日 | 2016年6月29日 |
必要時間目安 | 1周するのに1~2ヶ月程度 |
目指す大学群レベル | 日東駒専・産近甲龍・成成明学・GMARCH・関関同立 |
分量 | 296頁 |
具体的なおすすめポイント
- 受験科目としての日本史で出題される範囲を一冊ですべて網羅することが可能
- 文章だけでなく漫画などを用いて解説をしている箇所もある
注意点
- 一冊ですべての時代の流れを説明しているため、各時代ごとの内容はやや薄く感じられる可能性がある
- GMARCHや関関同立以上の場合にはこれ一冊では厳しい
日本史の流れを一通り把握できる参考書『日本史の勉強法をはじめからていねいに』
『日本史の勉強法をはじめからていねいに』は受験勉強のケースを含めて、日本史の勉強を何から始めたらいいか分からない人に対して、対象となっている時代の流れが一通り理解できる点でおすすめです。
日本史における時代の流れを理解することは基礎に当たる部分ですから、その基礎を固めることができる点が特徴です。
ある出来事の後に別の出来事が起き、その出来事は前の出来事が由来で起きたといった、日本史の全体を通じてのストーリーが理解できるでしょう。
流れを理解しただけではまだまだ十分とは言えませんが、流れを理解するだけで暗記のしやすさが向上し、成績や偏差値が多少なりともアップする可能性は大いにあります。
『日本史の勉強法をはじめからていねいに』はどんな人におすすめ?
『日本史の勉強法をはじめからていねいに』は「最終的には大学受験で通用する日本史の知識を得たいと思っているが、まずは初歩から始めて、基礎固めをしていきたい」と考えている人におすすめです。
したがって、多くの人たちにとって、最初に手にする日本史の参考書として特に向いている存在と評価できます。
また、受験生以外でも日本史があまり得意ではない、流れが理解できずに定期試験などでいい点数がとれないと感じている人にも向いています。
基本的には現時点で日本史の成績がよくない、偏差値が低いと悩んでいる人が使用を検討すべき参考書になるでしょう。
『日本史の勉強法をはじめからていねいに』の特徴
東進ハイスクールの有名な講師である金谷俊一郎先生の著書であり、日本の歴史の流れに加えて、日本史の勉強法そのものについても解説しています。
日本史の流れの部分については、先土器時代から現代に至るまでの日本の歴史を大まかに解説しており、実際にどのような過程をたどってきたのかについてきちんと理解できます。
日本史の勉強法に関しては、「日本史は丸暗記では通用しない」という考えのもと、日本史の知識を定着させるために、以下のような必要な勉強の仕方について詳しく紹介しているのです。
ノートの取り方
日本史の勉強の際にノートを使っている人は多くいると思われますが、ノートの取り方を意識した人は少なく、多くの方は自己流で行っているのではないでしょうか。
ただ、学習におけるノートの取り方を工夫することで日本史の勉強効率が上がり、成績や偏差値も上がりやすいとしたら、実践しない手はありません。
ノートの取り方を勉強できる点は本書の大きな魅力であり、本書を使って勉強をする際にも有効な方法ですが、普段の学校の授業中においても活用できる箇所であり、普段から意識することで日本史の得点力アップにつながるでしょう。
音読の仕方
教科書や参考書を読む際の音読の仕方は、実は勉強をするうえで大切なポイントです。
ここも普段から意識している人は少ないはずですが、効率的に学習を進めていく中では欠かせない箇所であるため、詳しく解説をしています。
丸暗記に頼らないというコンセプトがありますから、ノートの取り方も含めて、勉強法それ自体にこだわりを感じられる点は大きな魅力でしょう。
『日本史の勉強法をはじめからていねいに』の使い方
本書はページ数がそれなりに多いため、基礎と言えども1周しただけでは断片的な知識が頭に入るだけであり、受験で必要な流れを完全に理解したと言える状況にはならないでしょう。
そのため、何週も繰り返し読み返し、流れの大まかな理解から細かな内容まで、少しずつ覚えていく必要があります。
しかし、本書を読む際は最初から最後まで通して読むのではなく、時代ごとにその都度十分に理解できたという実感を確認してから読み進めていくべきです。
例えば原始の箇所を読み終えたら、すぐに古代にいくのではなく、もう1度原始を読み、それを繰り返し、この時代が完全に理解できたという感覚を覚えたら、次の時代に進みましょう。
結果的に全体として何周もする必要はあるものの、同じ箇所を重点的に短期間で読んでいくというやり方を各時代ごとに繰り返した方が、記憶の定着が早くなります。
『日本史の勉強法をはじめからていねいに』のレベル
『日本史の勉強法をはじめからていねいに』のレベルは、大東亜帝国や日東駒専などの大学を目指している人向けです。
全体像をざっくりと教えているため、読んで難しいと感じる可能性は低く、日本史が苦手な方でも勉強しやすく、基礎を固めることに役立てやすいと言えます。
また、『日本史の勉強法をはじめからていねいに』で学んだことを土台として、さらに別の参考書や問題集を組み合わせていく使い方をすれば、より高い次元の日本史の知識などが身に付くでしょう。
GMARCHや関関同立以上を目指す場合には、本書に加えて一問一答や用語集を併用していくことをおすすめします。
『日本史の勉強法をはじめからていねいに』はいつから使えばいい?
受験用として使うのであれば、高校2年生の冬休み~春休みの間で使い始めて、遅くとも高校3年生の夏休み終了時点までには読み終えておくことをおすすめします。
しかし、高校の定期テストなどの対策としても使うことができるレベルであるため、受験対策目的でなくても普段から使用することをおすすめします。
他の参考書にも取り組むべきであるため、大学別の過去問を解いたり、応用と言える部分に時間を割くにあたっては、高校3年生の夏休み終了時点までには終わらせておくようにしましょう。
『日本史の勉強法をはじめからていねいに』の注意点
『日本史の勉強法をはじめからていねい』は原始~現代までを1冊にまとめているので、各時代ごとの内容はやや薄く感じられ、細かい内容を調べるために別の参考書などを使う必要があるかもしれません。
また、受験用としても使うことはできますが、あくまでも基礎固めを目的としているため、GMARCHや関関同立以上の大学を受験するつもりであれば、本書のみでは足りないと思われます。
そして、漫画で説明をしている箇所がそれなりにありますが、こういった部分は視覚的に理解しやすく、飽きづらいメリットがある一方、相性が悪い場合には逆に勉強しづらい、頭に入ってきづらい感覚が生じる可能性が考えられます。
漫画を使用して日本史を理解していくというコンセプトの部分にある程度共感できる人、普段から漫画が好きでよく読んでいる人でないと、スムーズな学びが実現できないかもしれません。
『日本史の勉強法をはじめからていねいに』|まとめ
『日本史の勉強法をはじめからていねいに』は日本史の流れを掴み、基礎固めに有益な参考書で、日本史をほぼ初めて本格的に学習する人に向いています。
本書を使う際は何週もするつもりで読み込み、時代ごとに理解度をその都度確認しながら、次に進む意識を持ちましょう。
『日本史の勉強法をはじめからていねいに』は基礎レベルの参考書ですから、GMARCHや関関同立以上を志望している人は一問一答や用語集でさらなる知識を補う必要があります。
定期テスト対策から使用できる汎用性の高い参考書ではありますが、受験用で使う場合には高校3年生の夏休み終了時までには終わらせ、次のステップへ移りましょう。