科目 | 地理 |
出版社 | 旺文社 |
目的 | 地理の基礎知識の暗記 |
対象者 | 地理の初学者 |
難易度 | 共通テスト~MARCHレベル |
分量 | 199ページ |
使用期間 | 高3夏休み明けごろまで |
ジャンル | 地理参考書 |
・具体的なオススメポイント
地理の暗記事項がこの1冊で網羅的に覚えられる
・注意点
講義形式の参考書で概要を把握しながら用語の暗記に取り組むこと
地理の暗記事項はこの1冊でOK!空欄補充形式で覚えられる参考書
『大学受験 ココが出る!!地理Bノート』は、地理の基礎事項が1冊で覚えられる参考書になっており、空欄補充形式で重要な語句を穴埋めしていくことで地理で覚えるべき基礎事項がインプットできます。
過去10年分の地理A・Bの問題を分析した上で、地図の利用や系統地理・地誌の各分野を31テーマにまとめた内容で問題量も199ページとボリューミーな問題量になっています。レイアウトもわかりやすく工夫されているため、ただ文字が書かれただけの参考書とは異なります。
地理の学習をこれから始める人は、地形や国名・現象・気候などの用語を覚えてるところから始めましょう。
上述の通り掲載されている情報量は199ページと多いですが、一通り取り組むことで共通テストからMARCHレベルまで対応できる土台の知識が身に付きます。
まずは基礎知識を身に付けて、その後問題演習へと進めていくことで高得点を狙うことが可能です。
あくまでも「土台の知識」が身につく参考書なので、この参考書1冊で受験を乗り切ろうという考えは危険です。この参考書を活用して土台の知識を身に付けたらほかの参考書も使って知識や実力をさらに高めていきましょう。
ここでは『大学受験 ココが出る!!地理Bノート』の詳しい内容や学習のポイントについて詳しく解説します。
大学入試で地理を利用する受験生はぜひ参考にしてください。
講義形式の参考書を併用しながら暗記を進めるのがおすすめ
『大学受験 ココが出る!!地理Bノート』は書き込み形式で用語を覚えることに特化した参考書となっています。
この参考書1冊をマスターすれば知識に漏れはない!といえるほどの情報量にはなっていますが、上述したように各知識の詳しい説明や、地理の概要をこの1冊だけで学ぶことはできません。あくまでも基礎を徹底的に固める参考書になっているため、教科書や講義形式の参考書を併用しながら暗記していくようにしましょう。
講義形式の参考書としては『山岡の地理B教室』がおすすめです。地理の概要を理解しつつ、暗記すべき用語は『大学受験 ココが出る!!地理Bノート』の空欄補充問題を使って覚えていってください。なお、各テーマの冒頭には、共通テストの地理で出題されるポイントがまとめられています。
概要を学んだあとの復習や、テスト前の総復習に有効です。
『大学受験 ココが出る!!地理Bノート』は3色の紙面で、地図やグラフが見やすいレイアウトとなっています。地理の問題では地図やグラフの読み取りが重要となるため、用語だけでなく図や表も含めて内容をインプットしていってください。
ボリュームが多く、1日2時間の学習でも1周1ヶ月ほどかかる
地理の基本用語が暗記できる『大学受験 ココが出る!!地理Bノート』ですが、基礎事項が網羅されているためボリュームが多い点に注意が必要です。
学習ペースの目安としては1日2時間の学習でも1周目を終えるまでに約1ヶ月ほどかかります。
学校の授業で地理を取っている場合には、学校の授業ペースと並行して『大学受験 ココが出る!!地理Bノート』の用語暗記を進めていくと挫折しにくいです。受験勉強に取り掛かる際は無理なく学習できるよう、計画を立てて継続的に取り組むようにしましょう。なお、『大学受験 ココが出る!!地理Bノート』の問題は標準レベルと難関レベル・重要ポイントの3つが表記されているので勉強状況に合わせて上手に工夫できるといいでしょう。
このように『大学受験 ココが出る!!地理Bノート』は自分のレベルや学習の目的に合わせて進めることが可能なので、入試本番までに時間が無い場合には標準レベルと重要ポイントの用語だけを優先的に覚えるようにしましょう。
もし入試本番までに時間がある場合は難関レベルまで学習できると、試験当日に高得点を取れる可能性も高まります。
知識を覚えた後は問題演習のための参考書に取り組もう
『大学受験 ココが出る!!地理Bノート』は用語の暗記向けの参考書のため、知識を覚えた後に問題演習のための参考書にも取り組んでください。
地理の入試問題は、単に用語を暗記しただけで解けるような問題ばかりではないため、用語の暗記はもちろんのこと活用できるように知識や情報をしっかりと自分のものにしましょう。覚えた知識を実際に使えるようにするためには、問題演習が必要です。
一応、『大学受験 ココが出る!!地理Bノート』にも実戦問題が含まれているので、基礎が一通りできたと感じたら挑戦してみるのもいいでしょう。
しかし、用語暗記がメインのため、演習量としては不十分です。
地理の問題を解くための思考力を身に付けるために、演習用の参考書を追加して取り組むようにしましょう。演習用におすすめの参考書としては、『瀬川聡の共通テスト地理B 超重要問題の解き方』があります。
『大学受験 ココが出る!!地理Bノート』に出てくる用語を覚えた後に取り組めば、知識面での不足なく演習を進めることが可能です。特に、地図やグラフ、表の内容を読み取って解くような問題については、演習用の参考書で対策を進めてください。
まとめ
地理の重要用語が暗記できる参考書『大学受験 ココが出る!!地理Bノート』について解説しました。地理の参考書の多くは「地理的な思考力」を身に付けるためのものが多く、暗記に特化した参考書はほとんどありません。その中でも、『大学受験 ココが出る!!地理Bノート』は基礎用語が網羅された参考書としておすすめできる内容です。
ボリュームが多いですが、一通り用語を覚えることで共通テストからMARCHレベルまでの知識を網羅的にインプットできます。まずは『大学受験 ココが出る!!地理Bノート』の穴埋め問題を利用して、基本知識をマスターしていきましょう。
その後、問題演習形式の参考書に取り組むことで、入試で点を取るための実力が身に付きます。演習用の参考書としては、『瀬川聡の共通テスト地理B 超重要問題の解き方』や志望大学の過去問がおすすめです。