納得できる地理論述(河合出版)で入試対策|特徴と効率の良い使い方

逆転合格.com|大学受験勉強法,参考書,大学別攻略情報オススメ地理の参考書16選納得できる地理論述(河合出版)で入試対策|特徴と効率の良い使い方
科目 地理
出版社 河合出版
目的 地理の論述問題対策
対象者 地理で論述が出題される大学を受験する人
難易度 難関大学レベル
分量 約200ページ
使用期間 高3
ジャンル 地理参考書

・具体的なオススメポイント
大学入試地理論述問題のタイプと解法がわかる。
・注意点
基礎知識が確立していない段階では活用は難しい。

『納得できる地理論述』の難易度は高め

『納得できる地理論述』は大学入試地理の論述問題を解けるようになるための参考書です。東大など、入試地理で論述問題が出題される大学を受ける人にとって非常に助かる内容となっています。

難易度は高めになっていますので、基礎知識が確立していないうちに取り組んでも効果は薄いですが、ある程度地理の知識に自信がついた後なら論述力を伸ばすのに役立ってくれることでしょう。

『納得できる地理論述』の内容と特徴

『納得できる地理論述』の特徴は、地理の論述問題をタイプ分けして解説されているところにあります。「自分が受験する大学の地理問題はこのタイプだから、こう考えていけば解けるんだな」と自信が持てるということです。そしてその内容ですが、「第1章論述問題の内容と対策」「第2章論述問題のタイプ」「第3章テーマ別対策」「第4章演習問題」となっています。

第1章では地理論述の全体的な注意点を解説。第2章では主要大学の地理の論述問題を大きく6タイプに分け、どのタイプのときはどう考え、どう解答すればいいかが解説されています。第3章では地理の論述問題で頻出の22テーマが取り上げられ、テーマごとにどう考えてどう解答すればいいかが解説されています。

第3章は問題のすぐ後に解説が来る構成ですが、第4章は一般的な問題集のような内容です。第3章と第4章で取り上げられている問題は網羅的ではなく、頻出パターンを厳選することでより多くの問題に対応できるように配慮されています。

『納得できる地理論述』の使い方

次に『納得できる地理論述』の使い方ですが、まずは第1章を何度か読んで、地理の論述問題を解くための全体的な心構えを頭に入れます。第1章は短いですので時間はかかりません。

次に、この参考書のメインとも言える第2章と第3章を繰り返します。1回目から解答を全部書いていては時間がかかって仕方ないですので、1回目は解答は頭の中で考えるだけにして、その後、解説を読むようにします。

ここで大事なのは正解を記憶することではなく、そのタイプ、そのテーマの問題ではどう考え、何をどう論述していくのかを理解しながら解説を読むということです。1回目であっても「これは自分には簡単すぎる」という問題は×印でもつけて、2回目から飛ばしてしまってもいいです。

2回目も1回目と同様に進めるわけですが、今度は、本当に理解できているかどうか、「なぜそういう解答になるのか」を自分で解説してみるといいです。目の前に地理が苦手な友人がいると思って解説してみてください。そうすると自分がどこを理解していないかよくわかります。

3回目は、不安な問題については実際に解答を書いてみます。そうしてまた解説をじっくりチェックします。このあたりから第4章にも手をつけ、第2章から第4章を繰り返します。繰り返しの過程で「もう絶対間違えない」という問題に印をつけて飛ばすようにすれば、一巡するスピードもどんどん上がっていきます。そうして『納得できる地理論述』の内容を完全に我がものとします。

『納得できる地理論述』では、地理の論述問題でよく問われる「因果関係」がわかりやすく整理されていますので、それはすべて自分で書き出せるようにしておくべきです。これに関しては文章の形でなくとも、キーワード同士を矢印でつなぐなど、自分にとってわかりやすくかつ素速く書ける形で表現し直すといいですね。

『納得できる地理論述』を使う上での注意点

『納得できる地理論述』は、ある程度基礎知識が固まっている人が対象になっています。なぜなら、知識がなければ論述のしようがないからです。一読して「チンプンカンプンだな」という人は、まだこの参考書に取り掛かる段階ではないことになります。

まずは必須知識を網羅した問題集を完成させ、教科書を読み込んで知識を有機的につなぐ必要があります。以上は『納得できる地理論述』に取り掛かる前の注意点。次に「完成させたあと」の注意点ですが、『納得できる地理論述』だけでは演習量が少ないですので、他の問題集で補う必要があります。

これには自分が受ける大学の過去問が最適でしょう。これによって自分が受験する大学の入試問題の形式に完全対応できます。問題のタイプや頻出テーマ、時間配分がわかるということです。過去問をやってみて、理解があやふやなところを見つけたら、『納得できる地理論述』や教科書を復習します。

まとめ:『納得できる地理論述』

論述問題はどう対策していいか迷うものですが、「だったら慣れればいいや」とばかりに手当たり次第に問題を解いても効率が悪いものです。

「どういう時にどうすればいいか」確信を得られるまで、大量に問題を解くことになりますから。その点、『納得できる地理論述』はタイプごとテーマごとに「どこに注目して」「どう考えて」「何をどう書いていけばいいのか」わかるようになっていますので、論述問題対策の効率を格段にアップしてくれます。

『納得できる地理論述』によって地理論述問題の有効な解法を身につければ、他の論述問題集も十分に活かせるようになるでしょう。

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