科目 | 地理 |
出版社 | Z会 |
目的 | 地理の知識強化 |
対象者 | 難関大学を志望する受験生 |
難易度 | MARCH~早慶、東大など難関大レベル |
分量 | 432ページ |
使用期間 | 高3 11月~12月ごろ(過去問演習前) |
ジャンル | 地理問題集 |
・具体的なオススメポイント
論述問題や詳しい解説を通じて、難関大レベルの実力が身に付く
・注意点
共通テスト7~8割レベルの実力が身についてから取り組むこと
早慶や東大など難関大学レベルの実力が身に付く地理の参考書
『実力をつける地理100題』は、早慶や東大などの難関大学レベルに適応できる実力が身に付く地理の参考書です。
全432ページと問題量がしっかりとあるのにも関わらずレイアウトがわかりやすく工夫されているため、難易度もあまり高くない参考書になっています。
難易度があまり高くないとはいえ、掲載されている問題は論述問題など、ハイレベルな大学で出題される問題が100題のため、日大レベルがしっかりと身についた後で「MARCH」や「地方国公立レベル」の対策として知識の追加や補充をするのに役立てることのできる参考書となっています。
解説では問題を解くために必要な最小限の知識だけでなく周辺知識についても詳しく説明されているため、追加情報や補足情報として+αの知識を身に付けてることができるので、繰り返し学習をして2次試験で高得点を取れるほどの実力や、難関大学レベルの実力を身に着けていきましょう。
ただし、最初からすべての情報を身に付けようとすると挫折してしまう可能性があります。
そのため、まずは全問正解ができるレベルを目指し、最終的に解説の情報まで含めた理解を進めていくのがおすすめです。
今回は、『実力をつける地理100題』に関する詳しい情報や学習のポイントをまとめて解説します。難関大学の受験で地理を利用する人はぜひ参考にしてください。
入試の過去問を含む難問100題が収録され、解説が詳しい
『実力をつける地理100題』では、難関大学で実際に出題された入試の過去問などが100題収録されており、全体的にハイレベルな問題が多いですが解説も詳しいため、地道に取り組めば確実に力がつく参考書です。
100題の問題のうち、10題は入試の過去問となっています。
それ以外の90題は、系統地理や地誌・地図の問題などをジャンル別に演習できる内容構成です。論述問題を含むハイレベルな問題を順番に解いていき、単元ごとに難問を解くためのポイントを押さえていきましょう。
また、入試の過去問に挑戦することで、実戦的な問題にも対応できる力が身に付きます。赤本や黒本など、実際の過去問では解説が詳しく書かれていないため、『実力をつける地理100題』を通じて入試レベルの問題の解き方を学んでいくのがおすすめです。
なお、解説に書かれている情報には、難関大学で合否を分けるような細かな知識も載っています。問題を解けるようにしつつ、解説に書かれている補足情報まで含めて知識を強化していきましょう。
論述問題の採点ポイントが解説されているため二次試験対策にも有効
地理の各ジャンルの難問が掲載されている『実力をつける地理100題』では、5題ごとに論述形式の問題も出題されています。論述形式の問題は単に知識を覚えているだけでは解けないものが多いです。身に付けた知識の中から、問題で問われているポイントを的確に使って答案を記述する必要があります。
『実力をつける地理100題』の解説は、論述形式の問題の考え方や採点ポイントが詳しく書かれていることが特徴です。自力で答案を作成した後に「論述の組み立て」という部分を読んで、各問題でどのように答案を組み立てればよいのかを把握しましょう。
さらに、「採点ポイント」として挙げられている項目が自分の答案に含まれているかどうかをチェックしてください。不要な情報が入っていないか、加点対象になる情報がもれなく含まれているかどうかなどが重要なポイントとなります。採点基準と照らし合わせた上で不足していた部分があれば、2周目以降解く際の注意点を自分なりに考えて、整理しておきましょう。この作業によって、入試本番で論述問題を解くための実力がアップします。
共通テストで7~8割取れる実力が身についてから取り組もう
『実力をつける地理100題』は難関大学レベルの参考書のため、共通テストですでに7~8割以上の点数が取れるようになってから取り組むのがおすすめです。答えの暗記などではなく、自力で考えて解いた点数が7割以上になってから『実力をつける地理100題』に取り組みましょう。
基本的な実力が身についていない段階で『実力をつける地理100題』に取り組んでも、難しすぎて学習効率が下がってしまいます。まずは講義形式の参考書を使って基礎知識を暗記してください。その後、標準的な問題集や共通テストの過去問演習を通じて、覚えた知識を使えるようにしていきましょう。
その後、『実力をつける地理100題』へと進むことで、ハイレベルな問題の解き方が身に付きます。地理の問題は単なる暗記ではなく、地図やグラフ、表を読み取ってその場で考えされられる問題も多く出題されます。
それらの難しい問題に対応できるようにすることが、難関大学の地理を攻略するポイントです。『実力をつける地理100題』を使って、ハイレベルな問題を解くための考え方を身に付けていってください。
まとめ
早慶な東大など難関大学向けの実力が身に付く地理の参考書『実力をつける地理100題』について解説しました。共通テストで7割以上の点数が取れるようになった上で『実力をつける地理100題』に取り組むことで、高得点が取れるようになります。
問題ボリュームが多いため、まずは問題で正解が出せるようにした後、解説に書かれている知識まで理解していく進め方がおすすめです。論述問題の解き方や採点のポイントも書かれているため、自分の答案と見比べて記述形式の問題の対策も進めていきましょう。