科目 | 英語 |
出版社 | いいずな書店 |
目的 | 英文法習得 |
対象者 | 英文法問題をマスターしたい人 |
難易度 | センター~早慶レベル |
分量 | 608ページ |
使用期間 | 高2~高3夏休み明けごろまで |
ジャンル | 英文法問題集 |
・具体的なオススメポイント
早慶レベルまで対応できる問題が網羅されている
・注意点
中学英語レベルの基礎文法に不安がある人は、講義系の参考書などを併用して学習すること
大学入試の英文法をマスターしたい人におすすめ!『英文法・語法 Vintage』
『英文法・語法 Vintage』は、大学入試の英文法をしっかり学びたい人におすすめの文法問題集です。早慶の簡単な学部の試験であれば十分に対応できるだけの問題が掲載されています。
また、センターで出題されるような基礎レベルから私大の難しい入試で問われる応用レベルの英文法まで漏れなく網羅しているため、この1冊を繰り返し学習しておけば、他の英文法対策教材は不要といってもよいでしょう。
また、近年の大学入試で出題されることが増えてきた「会話表現」や「発音・アクセント」の問題が学べる付属の音声CDや、重要な知識をそのまま暗記できる赤シートなどもついているため、学習しやすい教材となっています。
ただし、解説の文章が教科書のような文体でやや固いので、読解力がないと要点がつかみにくい部分もあり注意が必要です。今回は、『英文法・語法 Vintage』の詳しい特長や効果的な学習方法について解説します。
中学レベルの基礎的な英文法はマスターしているのが前提
『英文法・語法 Vintage』を使って学習する際に注意したいポイントがあります。それは、中学レベルの基礎的な英文法をマスターしていないと、解き進めるのが難しいということです。
『英文法・語法 Vintage』のレイアウトは、左側に選択式や空欄補充、正誤問題があり、その答えや解説が見開きの右側のページに載っているという構成になっています。問題のボリュームが多いため、1つ1つの文法内容についての解説は必要最小限です。
そのため、中学レベルの基礎的な英文法については問題なくマスターできているという人なら、『英文法・語法 Vintage』を使って文法力を強化していくことが可能です。
逆に、中学レベルの英文法の理解に不安がある人は、より簡単なレベルを扱った問題集からスタートするか、講義系の参考書を併用しながら『英文法・語法 Vintage』を解き進めていくことをおすすめします。
たとえば、関係詞や文型、時制や仮定法などの基本的な考え方が身に付いていない人は、いきなり『英文法・語法 Vintage』だけで勉強を進めていくのが難しいでしょう。そこで、文法力に不安がある人のための学習方法を以下にご紹介します。
英文法の基礎に不安がある人におすすめの学習法
もし、中学レベルの英文法に不安がある場合におすすめの学習法をご紹介します。『英文法・語法 Vintage』には、スマホの専用アプリと連動して解説動画が見られる機能がついています。そのため、テキストに書かれている解説だけでは理解できない問題については、専用のアプリで動画を見ることで理解を深めていきましょう。
ただし、すべての問題に解説動画がついているわけではないので注意してください。スマホを持っていない場合や、解説がしりたい問題に動画が用意されていない場合には、『Forest』や『EverGreen』といった英文法の辞書的な活用法ができる参考書を片手に、わからない文法事項が出てくるたびに調べて理解していくことをおすすめします。
基本的な文法の知識やイメージが身に付いていない段階で『英文法・語法 Vintage』に載っているレベルの問題を解いても、時間ばかりかかってしまい得点力アップにつながらないので注意してください。
『英文法・語法 Vintage』で効果的に文法力をアップするための注意点
『英文法・語法 Vintage』に限らず、選択式の英文法問題集を学習する時には注意点があります。それは、答えを暗記してしまうのではなく、なぜその解答になるのかを自分なりの言葉で説明できるまでかみ砕いて理解することです。
何回か繰り返し同じ問題を解いていると、問題の順番や前回解いた時の印象がヒントになって、正解がわかってしまう場合があります。しかし、このやり方で正解が導き出せても、文法事項を理解したことにはなりません。
模試や入試本番では見たことがない問題を解かなければならないので、初めて見る問題でも根拠をもって正解にたどり着ける力が必要です。そのためには、『英文法・語法 Vintage』の問題で勉強する段階で、正解の選択肢がなぜ正解になるのか?そして、ほかの選択肢ではなぜダメなのか?について、自分の言葉で説明するトレーニングが有効になります。
最初は解答解説に載っている説明をそのまま真似て説明する形で構いませんので、徐々に自分なりの言葉で正解を導くプロセスを説明できるようにしていってください。
この学習方法で『英文法・語法 Vintage』の問題を繰り返し解けば、初見の問題にも十分に対応できる英文法の知識が身に付きます。
まとめ
今回は、早慶レベルまで対応できる網羅型の問題集『英文法・語法 Vintage』をご紹介しました。基礎から応用レベルまで、幅広い問題を掲載した問題集ですので、ここに掲載されている問題を全て仕上げればかなりの実力が身に付きます。
『英文法・語法 Vintage』を使って入試で頻出の文法問題を一通りマスターできれば、あとは過去問を解いて演習を繰り返すだけで英文法問題の対策は万全です。基礎的な文法をマスターした後、問題演習を通して英文法の知識を完成させたい人は『英文法・語法 Vintage』を繰り返し解いていくことをおすすめします。
多くの大学の入試問題において、英文法の問題は短時間で解けて配点が高い場合が多く、貴重な得点源になります。ぜひ、『英文法・語法 Vintage』で英文法力をアップして、合格を勝ち取ってください。