【早慶レベル】に使用されています。
科目 | 英語 |
出版社 | Z会 |
目的 | 英単語強化 |
対象者 | 難関私大レベルまで語彙力を強化したい人 |
難易度 | 早慶・国公立2次レベル |
分量 | 452ページ 約900語 |
使用期間 | 高3 夏休み明け~入試直前 |
ジャンル | 英単語集 |
具体的なオススメポイント
文章とセットで単語が掲載されているため、ニュアンスや使われる文脈が抑えられる
注意点
シャドーイングには別売のCDが必要。また、話題別に覚えたい場合は『リンガメタリカ』の方がおすすめ。
難関私大対策など、単語力が必要な人向け『速読英単語2 上級編』
『速読英単語2上級編』は、難関校受験で出題される英単語が約900語掲載されているハイレベルな単語集です。早慶などの難関私大や、ハイレベルな国公立大学の入試で単語力が必要な人向けの内容になっています。
ただし、国公立大学の入試問題は学習指導要領の範囲内で問題を作成しなければいけない事情から、単語に関してはそこまで難しいものを覚える必要がありません。一方、私大では専門用語など、見たことがないような単語も出題されるため、語彙力が高いとその分、ほかの受験生に差がつけられる可能性が高くなります。
速読英単語シリーズの特長として、単語リストがただ載っているだけではなく、それらを含むまとまった英文が一緒に掲載されている点が挙げられます。この英文を読むことで、単語が実際の文章の中でどのような使われ方をしているのか、ニュアンスや文脈をつかむことが可能です。
ただし、いきなり英文の方を読み込むのは時間がかかるので、入試本番まで時間があまりない人は先に単語の意味だけを覚えて、それから余裕があれば英文を繰り返し読んでニュアンスを把握していくやりかたをおすすめします。
合格するために必要な単語集の見極め方
実は、難関私大に挑戦するからといって、必ずしも上級の単語集を覚えなくてはいけないわけではありません。人によっては、速読英単語シリーズの、より簡単の教材「必修編」の単語をマスターしているだけでも、早慶合格できます。自分に必要な単語集のレベルを見極めるためにはどうしたらよいのでしょうか?
そのためにはまず、必修編レベルまでの単語は一通り仕上げたうえで、一度過去問を解いてみてください。単語と同時に、英文法や英文解釈の基礎的な学習も済ませておくのが理想的です。一通りの基礎力を身につけ終わっていたい時期は、高三の夏休み前後。この段階で、一度志望大学の過去問を解いて、手ごたえを確認します。
長文の中で分からない単語がどれくらい出てきたか、また、それによって解けなかった問題がどれくらいあったかを確認してください。単語の知識不足が原因で点が取れていないと感じる場合は、速読英単語の上級編を使って語彙力をアップすることをおすすめします。
一般的に、現代文の点数が高かったり、読解力が高ったりする人は、難しい単語が出てきても前後の文脈から意味を推測して正解できてしまうパターンが多いです。これは、人によるので、単語の知識が無くても解ける場合は、上級編の単語をマスターしなくても問題ありません。ただ、1つでも分からない単語が出てくるとパニックになってしまうタイプの人には、単語力の不安を解消するために上級編の単語も一通り抑えておくことをおすすめします。
速読英単語シリーズはシャドーイング練習もおすすめ
速読英単語シリーズの使い方としておすすめなのが、シャドーイングです。タイトルに「速読」と付いている通り、この教材を使って長文読解を早く読む練習も可能です。いったん、リストアップされている英単語を見て日本語の意味が言えるようになったうえで、別売のCDを用いてシャドーイング練習をすると、難しい単語が含まれる長文でも早く読み解けるようになります。
やりかたは、まず英文を一通り読みこなして、意味を把握します。その次に、CDの音声を聞きながら本文に目を通し、CDの発音から一歩遅れたタイミングで、あとを追いかけるように音読していきます。最初の段階では、スピードに慣れることが目的なので、意味は分からなくて大丈夫です。
スピードに慣れてきたら、シャドーイングの音声に合わせて意味も理解できるようにしていきます。繰り返し読んでいくと、英文の意味を音声と同じスピードで解釈していけるようになります。そして、最後の段階として、CDの音声なしで、自分でテキストを読んでCDと同じくらいの速さで読み取れるように練習すると、長文読解のスピードが速くなります。単語を一通り覚えた後は、ぜひシャドーイングの練習も試してみてください。
類似の単語集との違いは?
上級レベルの単語集として人気のある教材として、今回紹介する『速読英単語 上級編』と並んでよく使われるのが『リンガメタリカ』という教材です。両方とも、1冊目の単語集が終わった後の2冊目としてボキャブラリー強化に役立ちますが、構成に違いがあります。
リンガメタリカの方は、話題別に単語がまとまっていて、例えば「政治・経済」「哲学」「自然科学」「医療問題」といった形で、各テーマで頻出の単語を含む長文がセットになっています。そのため、もし志望大学で頻出のテーマがあれば、そのテーマについて集中的に語彙力強化が可能です。さらに、各テーマを読み解くのに必要な背景知識が日本語で分かりやすく解説されているので、これを読んでおくだけでも英文読解に役立ちます。
一方、「速読英単語 上級編」は、難易度別や話題別といった並び方はしていないため、一通りすべての単語を覚えていく必要があります。時間に余裕があれば、上級編を使って一通りの単語をマスターしても良いですが、もしあるテーマだけに絞って単語を覚えたいのであればリンガメタリカの方が効率が良いです。
まとめ
今回ご紹介した『速読英単語2 上級編』は、難関私大で出題される難しい単語を覚えるのに役立つ単語集です。文章と一緒に単語が記載されているため、使われる文脈やニュアンスまで合わせて把握することが可能です。また、別売のCDを使ってシャドーイング練習をすることで、単語力だけでなく英語長文の速読力もアップできます。
志望大学の過去問を解いてみて、単語の力がないことで失点している感じがした人は、速読英単語上級編を使って語彙力アップに取り組むことをおすすめします。