科目 | 英語 |
出版社 | 旺文社 |
目的 | 英熟語暗記 |
対象者 | 英熟語の語彙を増やしたい人 |
難易度 | 難関大レベルまで対応 |
分量 | 448ページ |
使用期間 | 入試直前まで |
ジャンル | 英熟語集 |
・オススメポイント
シンプルな構成で十分な量の英熟語がマスターできる
・注意点
構成がシンプルなので、文章の中で覚えたい人は『速読英熟語』などの教材の方が向いている
シンプルな構成で覚えやすい『英熟語ターゲット1000』をご紹介
今回ご紹介する『英熟語ターゲット1000』は、入試で頻出の英熟語をシンプルな形で覚えられる熟語集です。掲載されている熟語の量は標準的で、この1冊をしっかり仕上げれば早慶や東大・京大などの難関大学の入試にも対応できます。同じような熟語集として『速読英熟語』や『解体英熟語』などがありますが、掲載されている熟語の分量だけで比較すると『速読英熟語』よりも多く、『解体英熟語』より少ないのが『英熟語ターゲット1000』です。
ただし、『速読英熟語』は文章中に熟語が登場する形式であることや、『解体英熟語』では熟語の量がかなり多いことを加味した場合、構成がシンプルかつボリュームも適量な『英熟語ターゲット1000』は取り組みやすい教材と言えます。人によって好みがわかれるところですので、自分に合った熟語集を選んでください。
それでは今回は、『英熟語ターゲット1000』の詳しい特長や学習方法について見ていきましょう。
熟語が重要度順に並んでいるので効率よく学べるのが特長
『英熟語ターゲット1000』に掲載されている英熟語は、重要度順に並んでいるのが特長です。そのため、最初のページから順番に覚えていけば、入試問題に出題されやすいものから効率的に知識が身に付きます。入試本番まであまり時間がないという人でも、最初の方の英熟語を覚えれば得点に結びつく可能性が高いです。
難易度としては基本レベルから難関レベルまでバランスよく含まれていますので、これから英熟語の勉強をし始めるという人から、ある程度基礎が固まっている人まで対応できる1冊となっています。
なお、『英熟語ターゲット1000』の構成はシンプルで、英熟語に対して対応する意味が載っているというオーソドックスな形式です。詳しい解説は載っていないので、必要最小限の知識を淡々と身につけていくことができます。まずは英語の方を見て日本語の意味が言えるというところを目指して学習を進めていきましょう。
日本語から英熟語に直す練習は余裕がある人だけでOK
英熟語集の勉強方法としてはまず、英語から日本語に直せる段階を目指すようにしてください。日本語を見て英熟語が書けるようになっておけば英作文などに役立ちますが、最初からその学習方法で進めてしまうと時間がかかります。まずは最後まで一通り意味が分かる状態にして、余裕がある場合にだけ日本語から英語に直す練習をするのがおすすめです。
なお、英熟語が書けるようになると、英文法や語法の問題で空欄を補充する問題で点数が取れるようになるため、他の受験生と差をつけやすくなります。英熟語では、使われている英単語自体はそれほど難しくなくても、前置詞を間違えやすいものや意外な意味になるものも少なくありません。『英熟語ターゲット1000』にはそうした熟語も多数掲載されていますので、余力がある人は前置詞まで含めて正確に書けるように練習していってください。
例文の音声CDやカード形式の教材も別売されている
『英熟語ターゲット1000』の特長として、本体の熟語集に関連した副教材が充実していることがあげられます。別売となりますが、例文の音声が収録されたCDやカード形式の教材が販売されています。
例文のCDを使うことで、単語が使われている文章をネイティブの発音で確認することが可能です。英熟語はリスニングの問題にも出てくることがあり、読めばわかるものでも音で聞くと意味を理解するのが遅れてしまうことがあります。CDの音声を繰り返し聞いて熟語の発音に慣れておくと、リスニング問題で実際にその表現が出てきたときに反射的に意味が分かるようになるので有利です。
また、単語カード形式になっている教材では、覚えられていない熟語だけをピックアップして通学中に勉強したり、英熟語を覚えているかどうかランダムな順番でテストしたりといった学習が可能になります。自分で単語カードに書き込む時間を短縮し、細かい情報まで含めてカード形式の学習ができるのが別売教材のメリットです。それらがないと勉強できないというわけではありませんが、学習効率が上がると感じるようであれば別売のCDやカードもセットで活用しましょう。
まとめ
今回ご紹介した『英熟語ターゲット1000』は、シンプルな構成で英熟語が覚えられる教材です。英熟語集としては中間的なボリュームが掲載されていますが、重要な英熟語もしっかり押さえられるので早慶や東大・京大などの難関大学の入試にも十分通用します。
また、掲載されている英熟語は重要度順に並んでいますので、最初のページから順番に覚えていけばテストに出やすいものから順番に身につけることができて効率的です。別売でCDやカード形式の教材も販売されているので、リスニング対策も同時に行いたい人や、隙間時間を使った効率的な学習をしたい人は活用してください。
英熟語の知識は、英単語と同じくらい受験に大切なものですが、きちんと対策できている人は少ないです。そのため、『英熟語ターゲット1000』を使って英熟語の知識を固めれば、他の受験生に差をつけることが可能になります。ぜひ、『英熟語ターゲット1000』を使いこなして英熟語の知識量を増やしていってください。