科目 | 英語 |
出版社 | ナガセ |
目的 | 長文読解演習 |
対象者 | 英語長文読解をこれから学習したい人 |
難易度 | 共通テスト基本レベル |
分量 | 12題 133ページ |
使用期間 | 高3 夏休みごろまで |
ジャンル | 英語長文問題集 |
・具体的なオススメポイント
全文でSVOCが振られていて、解説もわかりやすい
・注意点
単語や英文解釈を仕上げてから取り組むこと。また、正解を暗記するのではなく、解答の根拠を明確にして解く。
英語長文の読解演習におすすめ『英語長文レベル別問題集 3 標準編』
『英語長文レベル別問題集 3 標準編』は、同シリーズで6冊出ている中で下から3冊目の難易度にあたる教材です。扱われている長文読解のレベルとしては高校入試より少し難しい程度から、共通テストの基本的な問題までの難易度でまとまっています。英語長文の読解演習が初めての人にもおすすめできる入門向けの一冊です。
この教材は解説が非常にわかりやすいことで人気があります。英語長文の解き方がわかるだけでなく、本文のすべての文章に対して SVOC の構文がふってあるのがポイントです。通常長文の問題集では全訳はあっても全文の SVOC は降っていないものがほとんど。そのため、意味はわかってもなぜその読み方になるのか疑問が残ってしまう部分も多いのです。その点で英語長文レベル別問題集シリーズは全てのテキストで全文の構文が把握できますので、丁寧に読解演習を行いたい人には最適な教材と言えるでしょう。
長文読解の前に、単語と英文解釈の基礎を抑えよう
英語長文問題の演習に入る前に大切なポイントが二つあります。一つは単語力です。基礎的な単語が分かっていない状態で長文読解の演習に入っても、ほとんどの単語がわからないことによって問題を解くどころではなくなってしまいます。これだとせっかく良問が並んでいる英語長文レベル別問題集をフル活用できませんので、先に英単語をひと通りを覚えることに注力するのがおすすめです。『システム英単語』や『ターゲット』など、入試に頻出の基本的な英単語を一語一訳で覚えられる形式の単語集を使って語彙力を固めてってください。
長文読解に進む前の二つ目のポイントとして、英文解釈の練習が挙げられます。長文問題と言っても実際にはひとつひとつの短文の意味が繋がってできているので、その一つ一つの短文の意味を読み取るための英文解釈力が欠けていると、長文も当然解くことができません。 SVOC の構文を読み取りそこから直訳でもいいので意味を理解できる力を養ってから長文演習に取り組みましょう。なお、英文解釈の基本的な事項が学べる参考書としておすすめなのは『英文読解入門 基本はここだ!』や『入門英文解釈の技術70』などです。
これらの教材を使って単語力と英文解釈の力をある程度身につけた段階で、長文読解の問題集を使ってさらに点数をアップできる実力を磨いていってください。
繰り返し復習して長文読解のコツをつかもう
このテキストに限らず、長文読解問題は繰り返し解くことが大切です。初見で解くときと、2回目3回目以降に解く時には少し目的意識が変わります。最初に解くときは初めて見る読解問題をいかに正確に読み取ることができるか、問題を解くのに必要な情報を長文の中から素早く読み取れるかなどがトレーニングできます。1回目にわからなかった問題は、解答解説のみてなぜ解けなかったのかの原因を分析するようにしてください。
例えば単語がわからなかったから解けなかった、あるいは文章の意味を読み間違えているところがあった、など、何が足りなくて失点してしまったのかを自分なりに考えるようにしましょう。そして2周目以降解くときには、その間違ってしまったポイントに注意しながら解くようにしてください。このように繰り返し復習しながら長文読解のコツを掴んでいくと、初見の問題でも間違いなく解くためのテクニックが身についていきます。
また繰り返し解くときの注意点として、正解を暗記してしまわないということが挙げられます。答えが合っているかどうかよりも、なぜその答えになるのかという解答の根拠が分かっていることが大切です。なぜそれが答えになるのか曖昧なまま正解しても意味がないので、分からないところは解答解説をよく読んで考え方のプロセスを身につけていくことをおすすめします。
全文のSVOCを活用するときの注意点
『英語長文レベル別問題集3標準編』では、全文に SVOC の構文がふってあるので、精読の練習に最適です。まずは自分なりに SVOC を振ってみた後に、 正解と見比べて理解が正しいかどうかをチェックできます。なお、SVOCを書き込む際にはテキストに直接やってしまうと一度きりしか使えず復習ができなくなってしまうので、コピーを取った上でその上に書いていくようにしましょう。
また、SVOCについては、それ自体を入試問題として問われることはほぼありませんので、100%完璧にあっていなくてもあまり神経質にならなくても大丈夫です。 SVOC を振って読み取る目的は、読解の難易度を下げることにあります。ざっと目を通しただけだと理解できないような長い文章は、単語同士のつながりがどうなっているかを SVOC によって読み解くことでやさしく読み取れる状態なるので、大まかな構文理解さえあっていれば読解に役立てることが可能です。
SVOC が全部を振られているからといってそれを全て完璧にマスターする必要はなく、どちらかと言うと自分が読解しづらい文章についての SVOCの理解だけチェックするという使い方をおすすめします。精読の練習の最初の内は全文でSVOC を振っていくのも良いですが、それ自体を目的とせず何のためにその練習をするのか目的意識をはっきりさせた上で学習を進めるようにしましょう。
『英語長文レベル別問題集3標準編』のまとめ
今回紹介した『英語長文レベル別問題集3標準編』は、共通テストの優しいレベルまでの英語長文がコンパクトにまとまっている解説がわかりやすい問題集です。全文に SVOC が振られているのがこの問題集シリーズの特徴で、英文解釈や英単語を一通り終えた人の長文読解の入門としておすすめできます。英語の長文問題でどうしても時間が足りなくなってしまう人や大量の英文を読むのに慣れていない人は、この英語長文レベル別問題集を使って段階的に英語長文を解くための力を身につけていってください。
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