【日大レベル】に使用されています。
『高校英文法基礎パターンドリル』は、英文法の知識をゼロからやり直したい人や、基礎固めを徹底したい人に適した参考書です。
短い例文とシンプルなパターン練習を繰り返すことで、英語のルールが自然と身につくように構成されています。
英文法の全体像を押さえながら「使える文法力」を養うことを目的としています。
本記事では、『高校英文法基礎パターンドリル』がどんな人におすすめなのか、レベルはどうなのか、またその効果的な使い方やいつから使い始めればいいのかを紹介します。
| 教材名 | 高校英文法基礎パターンドリル |
|---|---|
| ジャンル | 参考書 |
| 出版社 | 文英堂 |
| 出版日 | 2022年4月4日 |
| 必要時間目安 | 1か月 |
| 目指す大学群レベル | 関関同立・成成明学・四工大・日東駒専・産近甲龍・女子大 |
| 分量 | 160頁 |
具体的なおすすめポイント
- 書くことで英文法を理解できる
- 基礎的な内容から扱っている
- 細かくセクションを分けているので少しずつ学習できる
注意点
- 基礎的な内容が多いため難関大対策としては利用できない
- 長文の問題は扱っていない
- 解説は非常に少ない
書くことで理解する│『高校英文法基礎パターンドリル』
『高校英文法基礎パターンドリル』は、書いて覚えるドリル形式の参考書です。
「大岩の一番はじめの英文法」などで学習した英文法の知識を書き込み演習により定着させることを目的としています。
『高校英文法基礎パターンドリル』はどんな人におすすめ?
『高校英文法基礎パターンドリル』は、英文法の基礎を徹底的に固めたい人に最適な一冊です。
特に「中学で学んだはずの英語を忘れてしまった」「高校の英文法授業についていけない」「文法問題集を開いても難しくて続かない」と悩む人におすすめできます。
短い文型パターンを繰り返し学習することで、理解というよりも「感覚的な定着」が可能になります。
また、模試や大学入試の前に基礎を見直したい人や、英語が苦手な人でも安心して取り組める構成になっているのも魅力です。
さらに、英文法をただ暗記するのではなく、使いこなせる形で身につけたいと考える人にとって、この参考書は強力な味方になります。
『高校英文法基礎パターンドリル』のレベル
『高校英文法基礎パターンドリル』に収録されている問題は、基礎から標準レベルの内容が中心です。
本書が扱う範囲は高校英文法全般にわたりますが、難関大学で出題されるような高度な文法事項や複雑な構文はほとんど扱われていません。
そのため、レベル感としては「高校初級〜共通テスト基礎レベル」に相当します。
文法問題を大量に解くタイプの問題集とは異なり、少ない例文を繰り返し練習することで「体で覚える英文法」を目指しているのが特徴です。
基礎固めには十分な内容であり、英検準2級〜2級、共通テストで6割以上を目指す人に適した難易度設定です。
難関私大や国公立二次試験レベルを目指す場合は、本書を仕上げた後に『Next Stage』や『Vintage』といった難易度の高い文法問題集に進むと効果的です。
『高校英文法基礎パターンドリル』はいつから使えばいい?
『高校英文法基礎パターンドリル』をいつから使えばいいかというと、英語学習を始めた高校1年生の早い段階から取り組むのが理想です。
中学英語の知識が十分に定着していない状態でも、シンプルな解説とドリル形式の練習で基礎を固められます。
また、高校2年生や3年生になってからでも、基礎の見直しとして非常に役立ちます。
模試で英文法のミスが多い、基礎的な文法でつまずくといった場合、大学入試直前期に短期間で取り組むのも効果的です。
いつから始めても得られるものがある参考書ですが、特に効果が高いのは高校1年の段階で基礎を身につけておくことです。
早い時期から使い始めれば、その後の英文読解やリスニング学習に余裕を持って進められるようになります。
『高校英文法基礎パターンドリル』の特徴
『高校英文法基礎パターンドリル』には、他の文法問題集にはない独自の特徴があります。
その代表的なポイントを紹介します。
パターン学習で自然に覚える
本書は「英文法を理解する」というよりも「英文法を感覚で使えるようにする」ことに重点を置いています。
短い例文を繰り返し使うパターン練習が中心なので、自然と英文法が体に染み込みます。
例えば、疑問文や否定文の作り方を何度も練習することで、考える前に口をついて出るような文法感覚が身につきます。
短時間学習に最適
1回の練習量が多すぎないため、毎日の学習に組み込みやすいのも特徴です。
学校の授業や他の科目の合間に15分〜30分程度取り組むだけで、文法事項をコツコツ積み重ねられます。
短時間で学習することができるため、反復学習にも適しています。
細かくセクションがわかれている
本書では、英文法を72のセクションに細かく分けてまとめています。
細分化された各セクションの問題をくり返し解くことによって、英文法の知識をいつからか自分の中に落とし込むことができるようになっています。
一見多いように見えますが、各セクションは見開き2ページで構成されているのでそれほど大きなボリュームではありません。
音読と書き取りを両立できる
本書の例文は短く、音読練習にも最適です。
音読を繰り返すことでリスニング力や発音感覚も自然に養われます。
さらに、書き取り練習を組み合わせることで、文法・発音・スペリングの三拍子が揃った総合的な力をつけられるのがポイントです。
『高校英文法基礎パターンドリル』の使い方
『高校英文法基礎パターンドリル』は、効果的な使い方がいくつかあります。
以下のような学習法がおすすめです。
確認チェックの内容を理解してから問題に取り組む
各セクションの冒頭に「ミニ解説」が設けられており、そのセクションで扱う英文における重要事項を簡単にまとめています。
その内容を理解してから問題演習に取り組むようにすれば、「ただ問題を解くだけ」にならずに「なぜそうなるのか」を理解しながらすすめることができます。
例文を繰り返し音読する
本書は短めの例文を掲載しているため音読演習にも向いています。
例文を声に出して繰り返し読むことで記憶に残りやすくなり非常に効果的な使い方のひとつだといえます。
文法知識を頭で理解するだけでなく、口と耳を通じて体に覚えさせることで単なる丸暗記から「使える文法」へと変わり、自然に英文が口をついて出る感覚を得られるようになります。
繰り返し書くことにより記憶を定着させる
本書はQ1選択問題→Q2並び替え問題→Q3英作文問題という構成になっています。
これらを書いて解くという作業を何度も繰り返すという使い方をすると、必要な知識がいつからか定着していきます。
手を動かすことで記憶に残りやすくなり、スペリングの弱点補強にもつながります。
特に英作文に苦手意識がある人は、書き取りを何度も繰り返すと自然と英文法のルールが身につきます。
毎日のルーティンに取り入れる
短時間で進められる構成なので、1日1セクションを学習するという使い方も効果的です。
毎日の習慣として取り入れることで、文法知識が自然に積み重なります。
各セクションのボリュームがそれほど大きくないので無理なく続けられる点が、この参考書の大きなメリットです。
テスト前の総復習にも活用
文法事項を細かく分けて整理しているので模試や定期テスト前には、弱点分野だけをピックアップして復習する使い方が可能です。
例文が短くシンプルなので、短期間で全範囲を振り返ることができ、定期テストや入試前の総仕上げにも役立ちます。
『高校英文法基礎パターンドリル』の注意点
本書はあくまで基礎固めを目的とした参考書です。
そのため、難関大学入試レベルの高度な問題や、複雑な文法構造には対応していません。
志望校が旧帝大や早慶などの場合は、この教材で基礎を仕上げたうえで、より高度な参考書に進む必要があります。
また、説明が非常に簡潔なので、詳しい背景やより踏み込んだ理論を学びたい人には物足りなく感じる場合があります。
その場合は本書の内容を網羅した後、難易度の高い他の参考書や問題集と併用すると効率よく学習を進めることができます。
『高校英文法基礎パターンドリル』|まとめ
『高校英文法基礎パターンドリル』は、英語が苦手な人や文法の基礎を徹底的に固めたい人に最適な教材です。
シンプルな解説と短い例文を使ったドリル形式で、無理なく継続できる構成になっています。
いつからでも使える参考書ですが、特に高校1年から取り組むことで後の学習に大きな効果を発揮します。
基礎を固めることで、英文読解やリスニング、さらには英作文の力も支えられるようになるでしょう。
本書は、英文法を「暗記科目」ではなく「使える道具」に変えてくれる一冊として、多くの学習者に強くおすすめできる参考書です。






