科目 | 英語 |
出版社 | 駿台文庫 |
目的 | 国公立英語対策 |
対象者 | 国公立志望者 |
難易度 | 国公立標準レベル |
分量 | 181ページ |
使用期間 | 高3 2学期~入試直前 |
ジャンル | 英語問題集 |
・具体的なオススメポイント
英語長文の記述式問題の解説が分かりやすく、採点基準も書かれている。
・注意点
空欄補充や英作文の問題は載っていないため、別途対策が必要。
英文和訳や選択問題などの国公立英語長文対策におすすめの問題集『国公立標準問題集CanPass英語』
今回紹介する『国公立標準問題集CanPass英語』は、国公立の英語長文問題対策におすすめの問題集です。
英語の長文問題の中でも、下線部和訳の問題や内容を日本語で説明する記述問題・選択式の問題などが数多く掲載されています。
『国公立標準問題集CanPass英語』で扱われている問題は実際の国公立大学の過去問のため、入試本番に近い難易度の問題を演習できるのが特徴です。分野別の対策教材に取り組む時間が無い人でも、『国公立標準問題集CanPass英語』に載っている問題を一通り仕上げておけば、過去問演習へと進むのに十分な実力を身につけることができます。
ただし、国公立で出題される長文読解以外の問題、たとえば会話形式の穴埋め問題や自由英作文については載っていないため、志望する大学の過去問を繰り返し演習することも大切です。さらに、基礎学力が身についていない方がこの参考書に挑戦してもしっかりと効果・成果を実感することが難しくなってしまうので、まずは基礎学力を身につけてからこの参考書に挑戦するようにしましょう。
今回は、そんな『国公立標準問題集CanPass英語』について、詳しい内容や学習のポイントを解説します。
下線部和訳の問題など、記述問題の採点基準が詳しく載っているので独学でも学習しやすい
国公立大学の英語の過去問が掲載されている『国公立標準問題集CanPass英語』では、過去問集よりも解説が詳しく丁寧なのが特長です。一般的な過去問集では、各大学の過去問をできるだけたくさん掲載することを目的としているため、1つ1つの問題に対する解答解説が少ない傾向があります。
一方、『国公立標準問題集CanPass英語』では問題の解説が丁寧に記載されているので、分からない問題があったとしても自力で解き方を学習することが可能です。特に、下線部和訳などの記述形式の問題は、自己採点だとあっているかどうか分かりにくい場合がありますが、『国公立標準問題集CanPass英語』なら採点基準まで含めて解説されているので心配ありません。
解説が丁寧に書かれている参考書を使ってもあまり実力が伸びないという方は参考書の使い方に問題がある可能性が高いです。
折角いい参考書を使っているのであれば正しい使い方・活用方法を用いて参考書を解きましょう。
今回の、『国公立標準問題集CanPass英語』もただ問題を解いて解説を読んでおしまいなのではなく、自分が書いた記述の答案と『国公立標準問題集CanPass英語』の解説の採点基準を照らし合わせて、どの部分を改善すべきかしっかり確認していくという方法が適切な活用方法になります。また、選択式の問題を解くときの考え方のプロセスや、英語長文を読み解くときにどこに着目して読めばよいかといったポイントも意識することでより効果を得ることができます。
英作文や穴埋め問題は掲載されていないため注意
『国公立標準問題集CanPass英語』で扱われている問題は、英語の長文問題の中でも記述形式のものが多いです。そのため、会話形式の文章の空欄を埋める穴埋め形式の問題や、自由英作文の問題については別途対策が必要になります。穴埋め問題では、文法的に正しい英単語を補充することだけでなく、会話文特有の表現や英語の慣用表現、熟語などの知識が必要です。
入試で頻出の英熟語や文法を扱った教材を繰り返し解いて、穴埋め問題に慣れておくようにしましょう。また、自由英作文の問題は、時間内にまとまった量の文章を文法的に正しく記述する力が問われます。
国公立の問題では英作文のウェイトが高い場合も多いため、しっかりと練習しておくことが大切です。『英作文ハイパートレーニング』などの教材を使って、大学入試の英作文で汎用的に使える基本例文を暗記し、自分の考えを英語で記述する練習をしておきましょう。
『国公立標準問題集CanPass英語』に加えて志望大学の過去問も繰り返し演習すること
国公立大学の英語の入試問題は、大学によって出題傾向が大きく異なる場合が多いです。特に難関大学の英語の問題では非常に長い英作文の問題が出題されたり、大量の文章を読み解く必要があったりなど、大学ごとに癖があります。そのため、『国公立標準問題集CanPass英語』で入試の過去問を使った演習が一通り終わったら、志望大学の過去問をできるだけたくさん解いておくことが大切です。
過去問を10年分ほどさかのぼって繰り返し解き、出題傾向に慣れておくようにしてください。問題の分量が多い大学では、時間配分にも慣れておくことが大切です。どの問題から解いていくかや、どの大問にどれくらいの時間をかけるかといったポイントに注意して過去問演習を繰り返しましょう。
なお、過去問の記述形式の問題で採点基準が不明なものなどがあれば、『国公立標準問題集CanPass英語』で解説されている記述問題のポイントを見直して、模範解答と自分の答案を見比べるのがおすすめです。『国公立標準問題集CanPass英語』で身に付けた考え方をベースに、志望大学の過去問を使って対策を進めていくようにしましょう。
まとめ
今回は、国公立大学の英語の長文問題対策ができる『国公立標準問題集CanPass英語』についてご紹介しました。この教材では、英語長文の和訳問題や、内容を日本語で説明する問題といった記述形式の対策や、選択形式の問題を対策することができます。扱われている問題が実際の過去問で、解説が詳しいことが特徴です。
特に、記述問題の採点基準や考え方について詳しい説明が書かれているため、自力でも学習を進めることができます。ただし、国公立の英語の問題の中でも、空欄補充の問題や英作文の問題は扱われていないため、過去問演習や他の問題集を使って対策をしておくのがおすすめです。
今回ご紹介した情報を参考に、国公立の英語対策を効率よく進めていただければ幸いです。