科目 | 英語 |
出版社 | 河合出版 |
目的 | 英語正誤問題対策 |
対象者 | 正誤問題対策をしたい人 |
難易度 | 基本~最難関レベルまで |
分量 | 77ページ |
使用期間 | 高三夏休み明け~過去問演習前まで |
ジャンル | 英語正誤問題集 |
・具体的なオススメポイント
正誤問題に特化した良問が集められていて、解説もまとまっている
・注意点
正誤問題に特化しているので、先に網羅系の文法書を1冊仕上げてからとりくむこと
正誤問題が出題される大学の対策におすすめ
『スーパー講義 英文法・語法 正誤問題』は、正誤問題が出題される大学の入試対策におすすめの1冊です。早慶レベルまでの難しい問題などを含め、正誤問題だけに絞って過去問を多数集めた形式となっています。通常の文法・語法の問題集や参考書と違って、正誤問題だけに絞って解説されているので、自分が受ける大学の英語の入試に正誤問題が含まれている人におすすめの内容です。
また、掲載されている問題は難易度別に分かれているので、自分が志望している大学の入試問題レベルに合わせて必要な分量だけ練習することができます。基礎・基本を身につけるためのA問題が11題、さらに実力アップを目指す人のためのB問題が24題、そして応用力を完成させるためのC問題が16題の全51題が収録された問題集です。今回はそんな『スーパー講義 英文法・語法 正誤問題』の特長と使い方について詳しくお伝えしていきます。
文法の知識と正誤問題ができるかどうかは別
英文法の網羅型の参考書を一通りマスターした人でも、正誤問題がパーフェクトで解けるかというと、実はそうではありません。空欄補充や適切な選択肢を埋める形での知識が身についていても、複数ある選択肢の内どの箇所が文法的に間違っているのか、あるいは正しいのかを判断するためには少し違った考え方をする必要があるからです。そのため、正誤問題に特化した問題集を使って、この問題形式に合った形で知識を整理しなおしておくことが重要になります。
逆に、正誤問題を通してすでに知っている文法知識を改めて確認することで、文法問題を解くときの正解率もアップします。覚えた知識を多角的に使うことで、文法事項に対する理解が深まるため、正誤問題が苦手な人はぜひこの参考書を使って練習してみてください。
正誤問題で問われる細かい文法知識がまとまった良書
『スーパー講義 英文法・語法 正誤問題』は、解説が分かりやすいのが特長です。それぞれの正誤問題についての解説だけにとどまらず、その問題を解くために必要な知識が整理されています。正誤問題では、文法知識に関するかなり細かい知識まで問われる場合が多く、対応するためには正確な知識が必要です。
たとえば、ある動詞の使い方について前置詞「of」が要るのか、要らないのか?といった点や、同じような熟語でも後に続く前置詞によって意味が変わるものなどが問われます。こうしたポイントについて、覚えておくべき知識が解説のページにまとまっているので、この知識の整理の部分をしっかり暗記しておくと正誤問題の正解率アップにつながります。
他の文法書では、テーマごとに文法が並んでいることが多いため、「形が似ている熟語」であったり「前置詞によって意味が変わる語法」であったりといったまとまり方はしていません。しかし、各テーマの文法を個別に覚えている状態だと、正誤問題で紛らわしいところが出題された場合に気づくことができなくなってしまいます。そのため、一度網羅型の参考書で習得した知識を、正誤問題を解くことを通じて再整理するだけでも、高得点が取れる実力が身につくでしょう。
網羅型の参考書と一緒に学習するのがおすすめ
スーパー講義 英文法・語法 正誤問題は、あくまでも正誤問題に特化した参考書です。そのため、この本に取り組む前段階として最低1冊は、網羅型の文法参考書をマスターしておくことをおすすめします。たとえば、「NEXTSTAGE」や「VINTAGE」といった、大学入試に出題される英文法がほぼすべて掲載されている網羅型の参考書などを学習しましょう。その後で、『スーパー講義 英文法・語法正誤問題』に取り組めば、一度覚えた知識を復習する形で勉強できるので学習効率が高いです。
NEXTSTAGEやVINTAGEをいきなり解くのは難しいと感じる人には、『大岩のいちばんはじめの英文法』や『講義の実況中継』といった、やさしめな文法書から取り組むのがおすすめです。「いちばんはじめの」は中学英語~高校英語の基本まで、「講義の実況中継」は高校英語の基礎~入試の標準レベルまでを扱っていますので、現時点で文法に不安がある人はやさしいものから順番に学習していくようにしてください。
まとめ
『スーパー講義英文法・語法 正誤問題』は、タイトルの通り正誤問題に特化して大学入試に必要な英文法・語法が学べる参考書です。志望する大学の入試で正誤問題が出題される人は、この本を使って出題形式に慣れておくのが良いでしょう。掲載されている問題は早慶の過去問など、最高難易度の問題まで幅広く含まれていますので、正誤問題についてはこの1冊をしっかりやり切れば相当の実力がつきます。
ただし、いきなりこの参考書を解くのは難しいので、先に網羅型の英文法問題集を1冊仕上げてから取り組むのがおすすめです。網羅型のテキストで一度覚えた知識を、正誤問題を通して再整理することで復習の効果もあり、文法の力全体をアップすることができます。英文法の正誤問題対策をしたい人や、文法の知識を仕上げたい人におすすめの1冊です。