
科目 | 英語 |
出版社 | 桐原書店 |
目的 | 共通テスト英語対策 |
対象者 | 共通テストのリスニング対策を万全にしたい人 |
難易度 | 共通テストレベル |
分量 | 82ページ |
使用期間 | 高三共通テスト直前まで |
ジャンル | 英語リスニング問題集 |
・具体的なオススメポイント
共通テストリスニングの解法テクニックが詳しく解説されている
・注意点
繰り返し学習して、聞き取り方をマスターすること
共通テストのリスニング対策にはこの1冊
『共通テストのツボ 英語リスニング』は、共通テストのリスニング対策におすすめの参考書です。
共通テストの過去問を分析した上で、出題傾向や対策について分かりやすく解説されています。
CDもついていて、実際の試験に近いスピードで読み上げられた音声と、ゆっくり読み上げられた音読練習用の音声の2枚が付属しています。
また、本番の試験に近い文字テストが2回分ついているので、共通テストリスニングの実力チェックにもおすすめです。
「リスニングは学習しにくい」「短期間でリスニングの成績を上げるのは難しい」と思われがちですが、この教材を使うことで短い時間でも共通テストリスニングの点数をアップすることが可能です。
今回は、この教材の特長や使い方のポイントについてご紹介します。
共通テストで点を取るためのリスニングの聞き方が分かる
共通テストのリスニングでは、英語で読み上げられるスピーチや会話を聞いて、適切な選択肢を選ぶという問題がメインです。
ネイティブの発音に近いスピードで読み上げられるので、少し聞き逃してしまったところがあったり、知らない単語の意味が分からなかったりするとすぐに置き去りにされてしまい意味が分からなくなってしまいがち。
こうした問題を解決するためのテクニックが、『共通テストのツボ 英語リスニング』では解説されています。
具体的には、リスニング問題の聞き取り方のポイントが解説されています。
共通テストの問題で頻出の短文やフレーズがまとめられていて、そのフレーズや言葉に注意して聞き取るようにすることで、問題に答えるための重要情報がキャッチできるというやり方です。
「冒頭の疑問詞が何なのかに集中する」「登場人物の行動に注意して聞き取る」といった、共通テストのリスニングで使える聞き取りのテクニックが満載です。
また、共通テスト特有の「ひっかけ問題」にも対応。
共通テストのリスニング問題では、読み上げられる英文の中に、わざと間違った選択肢を選ばせるための”ニセ情報”が入っていることが多いです。
気づかないとついひっかかってしまうポイントですが、この参考書でひっかけ情報のパターンを知っておくことで、本番では適切な解答を選べるようになるでしょう。
音読練習用CDを活用しよう
リスニングの対策としては、前述のような聞き方・解き方のテクニックを知っているだけでもかなり点数がアップします。
しかし、文章をしっかりと聞き取れたうえで問題に答える方が、確実に正解を選べるようになります。
テクニックに加えて、ネイティブスピードで読み上げられる英文をきちんと聞き取って意味が分かるリスニング力を身につけておくことが大切です。
そこで役立つのが、『共通テストのツボ』に付属している音読練習用CDです。
こちらのCDでは、ネイティブスピードよりもゆっくりな音声が収録されています。
このCDに合わせて、共通テストレベルの本文スクリプトを音読する練習をするのがおすすめです。
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やり方としては、まず本文のスクリプトを精読して意味が分からないところを無くします。
その上で、ゆっくりな音声を聞きながら、すこし遅れたタイミングでCDの発音を真似して音読をしましょう。
最初は、音に慣れることが目的なので、意味が頭の中に入ってこなくても大丈夫です。
CDにきちんとついて行けるようになるまで、繰り返し練習してください。これを繰り返すうちに、CDのスピードで音読しながら、同時に意味を読み取れるようになってきます。
この段階になったら、CDの音声なしの自力での音読で、CDと同じスピードでの意味理解を目指しましょう。
一通りマスター出来たら、今度は本番と同じネイティブスピードの音声で同じことを繰り返して、読解のスピードをアップしていきます。
英語のリスニングでは、自分で発音できる音しか耳で聴きとることができないと言われます。『共通テストのツボ』に付属のCDを使って、音読練習を繰り返し、リスニングの実力をアップしていってください。
付属の模擬テストを使った学習方法
『共通テストのツボ 英語リスニング』では、共通テストのリスニング問題に似せた模擬テストが2回分収録されています。
このテストは、最初は共通テストと同じ時間制限で、辞書なども使わずノーヒントで解いてみるのがおすすめです。
その後、答え合わせをするときに、間違ってしまった問題の原因分析をしましょう。
時間配分は適切だったかどうか?何の知識が足りなかったのか?などを分析し、今後の対策を考えるようにします。
これにより、共通テストのリスニングの点数をアップするために必要な勉強内容が見えてきますので、あとは解答解説を見ながら問題が解けるように学習を進めていきましょう。
テストは2回分あるので、1回目を解いた後、見直しがしっかり終わった段階で次の2回目を演習するのがおすすめです。
1回目を解いた後に見直しや対策を行わず2回目をやっても、同じことの繰り返しになってしまうのであまり学習効果が上がりません。
そうではなく、何に注意して解くか、具体的にどんな知識を身につけたうえで解くかを意識しながら2回目にチャレンジするようにしてください。
もちろん、この模擬テストだけでなく、共通テストの過去問を入手して演習するのも有効です。
まとめ
『共通テストのツボ 英語リスニング』は、共通テストの英語のリスニング問題の解き方が学べる参考書です。
リスニングの実力アップに役立つ内容に加えて、共通テストで点を取るための聞き方のテクニックが学べます。
これらのテクニックをマスターするだけでも、リスニングの点数がアップします。
リスニング対策に何をしたらいいのか分からない人や、読解問題は解けるのにリスニングは点が取れないと悩んでいる人に特におすすめできる1冊です。
付属の模擬テストや過去問を含めて、繰り返し解くことで共通テストのリスニングで高得点を取るための実力を身につけていってください。
音読練習や聞き取りの注意点を意識することを繰り返せば、短期間で得点力がアップするでしょう。