英語長文ハイパートレーニング レベル3 難関編

科目 英語
出版社 桐原書店
目的 英語長文演習
対象者 早慶レベルの英語長文演習をしたい人
難易度 早慶レベル
分量 232ページ
使用期間 高三2学期ごろ~過去問演習前まで
ジャンル 英語長文問題集

・具体的なオススメポイント
全文にSVOCが振られていて、解説も分かりやすい
・注意点
正解が出せるだけでなく、解答の根拠や、全文のSVOC解釈にも取り組んで活用すること

早慶レベルの長文読解演習におすすめの問題集

『英語長文ハイパートレーニング レベル3 難関編』は、MARCHレベルまでの長文読解ができるようになり、さらに演習をしたい人におすすめの問題集です。英語長文のハイパートレーニングシリーズは全3つのレベルが出版されていて、今回ご紹介するものは一番ハイレベルな難易度となっています。

収録されている問題数は12題と標準的なボリュームで、無理なく取り組める分量です。なお、同様の長文読解問題集として『英語長文レベル別問題集』などがありますが、これらと比べると難易度は高くなっています。MARCHレベルより難しく、早慶の過去問より少し易しいレベルの難易度設定です。

早慶レベルの問題集には珍しい、全文SVOC構文付き

英語長文ハイパートレーニングの特徴として、解説が分かりやすいことに加えて、全文にSVOCの構文が振られていることがあげられます。そのため、自分で問題文を読んでいくときに考えたSVOCの構造が正しいかどうかを漏れなく確認することが可能です。通常の長文問題集ではSVOCが振られいないものが多く、和訳や問題の解き方の解説のみが書かれたものが多いです。しかし、この「英語長文ハイパートレーニング」シリーズでは、全文のSVOCが振ってあります。さらに、なぜその構文で文章が書かれているのか?という一歩進んだ情報まで解説されているので、精読の練習にぴったりの参考書です。

なお、長文読解の問題が苦手な場合、時間をかければ解けるのか、時間をかけても解けないのかによって、必要な対策が変わってきます。いくらゆっくり解いても分からない場合は、そもそも英文を解釈する力が弱い可能性があります。その場合は、英文のSVOCがきちんと読み取れているかどうかを答えと照らし合わせながらチェックしましょう。もし、構文が分かっていないようであれば、長文以前の英文解釈の対策が必要です。

英文解釈の基礎を固めて、「時間があれば解ける」という段階になったら、あとは問題をたくさん演習しましょう。問題を解くほど、長文問題をスピーディに解くためのコツが身についてきます。なお、長文問題は、設問に答えるためのヒントになる箇所を、本文中からいかに早く探し出せるかがカギになってきます。英語長文ハイパートレーニングは、こうした英語長文の解き方のテクニックについても詳しく解説されているのが特長です。この教材を参考に短時間で正確に答えを導き出すための方法を身につけましょう。

この教材で英語長文を演習する際のポイント

「ハイパートレーニング」を使って長文読解問題を演習する際には、ポイントがあります。それは、ただ設問の答えがわかるだけでなく、なぜその答えになるのかという解答の根拠や、考え方のプロセスを意識することです。というのも、何回か繰り返し解いていると、文章の内容を覚えてしまい、2周目以降なんとなく答えが分かってしまうという場合が多いです。しかし、入試本番では当然、過去に解いたことがある問題が出題されるわけではありません。そのため、初めての問題をどのように解いたらいいのか?という考え方のプロセスが分かっていない限り、きちんと解けないということになってしまいます。正解を導き出す過程で何をどう考えたのか、本文のどの箇所が解答の根拠になっているか?など、自分なりに説明ができるようになるのが理想です。

また、ハイパートレーニング レベル3 難関編で扱われている文章の難易度は、MARCHより難しく、早慶よりも少し易しいくらいのレベルです。過去問を解くための実力が身につく良問がコンパクトに収まっています。掲載されている問題をただ解くだけでなく、全文のSVOCの理解にも挑戦するとさらに学習効果が高まるのでおすすめです。その際、テキストに直接SVOCを書き込むと復習出来なくなってしまうので、必ずコピーを取ったプリントの方に書き込んで、答え合わせをするようにしましょう。

さらに、英語長文ハイパートレーニングでは、図示されるような形で分かりやすく構文解説されています。「ここまでが名詞節」「ここまでの形容詞節が、直前の名詞節を修飾している」といった文の構造がもれなく把握できるので、これを参考に長文を読み解く力を身につけていってください。

余裕があれば、付属CDで音読練習も

英語長文ハイパートレーニングシリーズは、CDが付属しています。このCDには、問題集に掲載されている長文が、リスニング問題で読まれるくらいの音声で収録されています。長文読解の練習という意味では、かならずしもCDを使う必要はありません。

ただし、時間に余裕がある場合は、CDを使って音読練習を行うことで、リスニング力と速読力を同時に鍛えられるのでおすすめです。やり方としてはまず、テキストの本文を見ながら、CDに一歩遅れたタイミングで発音をまねます。いわゆるシャドーイングと呼ばれるやり方です。この時、意味が分からなかったり、つっかえたりは気にせず、一通り発音してみましょう。この練習により、ネイティブの発音スピードやイントネーション、英文が読まれるテンポに慣れることができます。

発音スピードに慣れてきたら、今度はCDで読み上げられる音声をおいかけながら、そのスピードのまま英文の内容を理解できるようにします。文章が複雑で意味の理解が追いつかないところについて、繰り返し練習することで、英文を日本語に訳すことなく、英語の語順として解釈できるようになっていきます。最後に、CDの音声を聞かずに、テキストを音読してCDと同じくらいのスピードで読解できるように練習をします。ここまでくると、初見の英文でもかなりのスピードで読めるようになります。

このレベルの長文で、全文のSVOCの解説があって、かつCDの音声もついている教材は他にほとんどなく、貴重です。受験本番まで時間的に余裕がある人はぜひ、音読練習に取り組んでみてください。

まとめ

今回ご紹介した『英語長文ハイパートレーニング レベル3 難関編』は、早慶レベルの英語長文が分かりやすく解説されている問題集です。全文にSVOCが載っていたり、CDが付属していたりなど、学習しやすい工夫がちりばめられた問題集になっています。MARCHレベルの英語長文練習ができ、さらにレベルアップしていきたい人におすすめの1冊です。

この教材を一通り学習した後は、志望大学の過去問を繰り返し演習し、出題パターンに慣れていきましょう。ハイパートレーニングシリーズで長文問題の解き方をマスターし、入試本番に備えていってください。

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