やっておきたい英語長文700

科目 英語
出版社 河合出版
目的 ハイレベルな英語長文演習
対象者 早慶レベルの英語長文読解の実力をつけたい人
難易度 早慶レベル
分量 長文15題収録
使用期間 高3夏休み~過去問演習前まで
ジャンル 英語長文問題集

・オススメポイント
700語レベルの長文問題が、解き方や正解の根拠まで含めて学べる
・注意点
難易度が高いため、先に『ポレポレ英文読解プロセス』などをやっておくか、『リンガメタリカ』など分野別の教材の方をやるのがおすすめ

早慶レベルの過去問前の英語長文演習ならこの1冊

『やっておきたい英語長文700』は、早慶の易学部レベルまで対応できる英語長文の問題集です。同じ「やっておきたい」シリーズ全4冊の中では上から2番目の難易度となっており、掲載されている英文の内容も難しいです。

参考書で演習できる難易度としてはかなりハイレベルなので、この1冊が終わった後は志望大学の過去問演習に移ってしまってOK。一応、「英語長文1000」というもう一つ上のレベルの参考書も出ていますが、これを解くというよりは自分の受ける大学の過去問の形式に慣れていく方が効率的でしょう。

なお、やっておきたい英語長文700を仕上げれば関関同立レベルの難しい学部にも対応可能です。逆に、関関同立の易し目の学部やMARCHの英語長文読解であれば、この1つ前のレベルの「英語長文500」までやっておけば十分対策が可能です。自分の志望大学の長文のレベルに合わせて丁度よい参考書を選択するようにしてください。

『やっておきたい英語長文』シリーズの特徴

この参考書の特徴として、英語長文問題を解く際の考え方について詳しい解説が載っていることが挙げられます。たとえば、下線部和訳の問題については構文を正確に把握する方法であったり、内容説明問題であれば対比されている内容に注意して解くと良い、といったポイントが詳しく解説されています。

逆に、SVOCなどの構文についてはすべての文章で振られているわけではないので、SVOCを確認しながら解きたいという目的であれば『レベル別問題集』の方で精読のトレーニングをするのがおすすめです。ただし、SVOCについてはそれ自体が大学入試で問われるわけではなく、どちらかというとそれを利用して読解の難易度を下げる目的がメインですのでそこまで神経質にならなくても大丈夫です。

下線部和訳の問題など、構文が抑えられていないと正しく回答できない問題についてはしっかりとSVOCの解説がついていますので、ある程度慣れてきたら「やっておきたい」シリーズの解説で十分理解できるでしょう。

この参考書をやる前後におすすめの教材

前述のとおり、この教材は英文の難易度が高く、その難しさは日本語訳の文章を読んでも理解しづらい程です。扱われている構文が難しいということもありますが、それ以上に説明されている内容が経済やグローバル社会についてのもののため、なじみが薄いと理解しづらいというのが難しさの要因の一つです。

そのため、もし志望大学の長文でよく出題されているテーマがすでに分かっているという場合は、無理に英語長文700の問題をすべて解くというよりも、分野別のキーワードを含めて長文の学習ができる『リンがメタリカ』などのシリーズを使って勉強した方が効率が良いです。

また、いきなりこの「英語長文700」に取り組むと難易度が高すぎるので、かならず前段階の参考書としてもう少し易しい英語長文の問題集から初めて徐々にステップアップしていくようにしましょう。

前段階の参考書としておすすめなものには『ポレポレ英文読解プロセス』や『ファイナル英文法難関編』などが挙げられます。これらの教材で読解に必要な考え方や基礎知識となる英文法を仕上げてから取り組むことで、効率よく英語長文読解の演習をすることが可能です。

この教材を復習する際の注意点

「やっておきたい英語長文700」に限らず、英語長文の参考書をつかって勉強する場合は1周だけでなく、2周、できれば3周と繰り返し復習することが大切です。その際、答えを覚えてしまうというよりは解答の根拠を自分の言葉で説明できるように意識しましょう。

「このタイプの問題が出てきたら本文のどのあたりを見ればよいのか」「選択問題では、選択肢のどういうところに注意して読み解けばいいのか」など、長文読解で頻出の問題に対して考え方がマスターできてくると、初見の問題でもスムーズに解けるようになります。

また、文中で知らない単語や熟語が出てきた場合は必ずノートやルーズリーフにまとめておくようにしましょう。単語帳に載っていない専門用語などが出てきたときに1つ1つ覚えていくようにすると、ほかの受験生がカバーできていない語彙を増やすことができるので差がつけられる可能性が高くなります。

まとめ

『やっておきたい英語長文700』は、早慶レベルの英語長文読解問題集のため、難関大を目指す人にはぜひ取り組んでもらいたい教材です。ただし、それなりに難易度が高いため、この教材に取り組む前段階として英文法やある程度の長さの長文読解を一通り身につけている状態にしてから取り組むようにしましょう。

いきなりこのレベルの長文読解に取り組んでも難しすぎて効率が悪くなってしまうので、『ポレポレ英文読解プロセス』や、同じシリーズのより易しい『やっておきたい英語長文500』などで長文問題の解き方を習得したうえで取り組むようにしてください。

また、1周解いて終わりにするだけでなく、復習する際に解答を導き出す根拠を自分なりに説明できるようにすること、そして文中に出てきた知らない単語や熟語については別途ノートなどにまとめて暗記しておくようにするのがおすすめです。こうした学習方法でこの教材を活用することで、志望大学の過去問演習に取り組む準備が整います。『やっておきたい英語長文700』で、ハイレベルな長文読解スキルを身につけてください。

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