科目 | 英語 |
出版社 | 桐原書店 |
目的 | 英文法演習 |
対象者 | MARCHレベルの英文法を仕上げたい人 |
難易度 | MARCHレベル |
分量 | テスト形式10回分 208ページ |
使用期間 | 高三夏休み~入試直前まで |
ジャンル | 英文法実践問題集 |
・具体的なオススメポイント
英文法がランダムに出題されていて、実力チェックができる
・注意点
網羅型の英文法テキストを一通り終わらせてから取り組むこと
英文法の実力チェックにおすすめ!『英文法ファイナル問題集 標準編』
『英文法ファイナル問題集 標準編』は、現在の自分の英文法の実力が確認できる形式の問題集となっています。一般的な英文法の問題集は、文法テーマの解説から始まり演習問題が網羅されているという形になっていますが、このファイナル問題集はそういう形式ではありません。
10回のテスト形式で問題が掲載されていて、扱われる文法テーマもランダムに色々なものが並んでいるという形になっています。ノーヒントでこの問題集を解くことで現在の自分の実力がどれぐらいのものなのかであったり、自分が苦手としている文法テーマがどれなのか発見できたりするという実践的な参考書です。
またチェックシートが付いているため、これを使うことで自分の苦手な問題がどの範囲にあるのかを確認することができます。今回はそんな『 英文法ファイナル問題集 標準編』の詳しい特徴と使い方についてご紹介していきます。
英文法教材の2冊目として取り組むのがベスト
英文法ファイナル問題集は、これを使って英文法を学んでいくという目的の教材ではないので注意が必要です。まずは先に網羅系の文法問題集を一冊しっかり仕上げてから、理解が甘い単元や苦手な穴がないかどうかを確認するための2冊目として取り組むようにしましょう。10回のテストの中で、すべての文法事項がまとまっているわけではありませんので、ファイナル問題集一冊で英文法の知識を完璧にしようとするのは無理があります。あくまでも力試しの実践演習テキストとして使うようにしてください。
なお、一つ一つの問題に対する解説はかなり分かりやすい内容になっています。この文法問題集を使って間違ってしまった分野については解説をしっかりをよみ、さらに必要であれば網羅系の参考書の方に立ち返って復習をしていくことが大事です。この作業を繰り返すことで、一通り覚えた知識の中で実は曖昧になってしまっていた部分などを発見し潰していくことができます。この一冊を一通り極めることで、MARCHレベルの文法問題には問題なく対応できる実力が身につくでしょう。
10回のテストは後半ほど難しいので順番に解こう
この問題集に含まれている10回のテスト形式の問題は、回数が後半になるに従ってどんどん難易度が高くなっていく作りになっています。そのためいきなり10回目のテストから解き始めてしまうと必要以上に難しく、学習効率が下がってしまいます。
この問題集に取り込む場合は必ず一回目のテストから順番にやって行くのがおすすめです。また、一回ぶんのテストを解き終わるたびに、発見できた弱点をきちんと覚え直してから2回目のテストに取り組むようにすると、効率よく実力アップできます。やりっぱなしで実力をチェックするだけで終わりにするのではなく、実力を身につけるために必要な知識を補強しながら学習を進めていくようにしてください。
この問題集に取り組む時期について
『英文法ファイナル問題集』には、標準編の他に、発展編というもう一段階難しいバージョンのテキストが発売されています。タイトルに「ファイナル」とついていますが、必ずしも入試直前の仕上げに使う必要はありません。特に英文法の網羅型の参考書を、高三の最初の方の時点で仕上げられている人については、夏休み中にこのファイナル問題集を使って文法事項の総復習をするのもおすすめできます。
早めに自分の苦手分野がチェックできることによって、克服のために使える時間も長くなるでしょう。またいちど網羅型の参考書を仕上げた後には、ファイナル問題集だけを繰り返し回して解くだけでも十分に実力が身につきます。共通テストだけで英語を使うような場合は、網羅型の参考書を仕上げた後にこの問題集を繰り返し学習することで八割以上の高得点を目指すことも可能です。
一回のテストは制限時間は30分と設定されているものの、慣れてくれば2周目以降は10分ぐらいで一通り解くことができます。色々な文法事項がランダムに含まれているので復習に最適で、テスト前にザッとまとめて文法を見直しておきたいとなどに解くのもおすすめです。
まとめ
『英文法ファイナル問題集標準編』は、色々な文法テーマの問題が10回のテストの形式でランダムに配置された実力チェック用の問題集です。この他に一冊標準的な網羅型の英文法の問題集を使って知識を整理した後に、苦手分野や理解が甘いところがないかどうかをチェックするための教材となっています。
この問題集を繰り返し解くことで入試直前の文法事項のおさらいにも役立ちますし、苦手分野を発見して補強するためにも役立ちますので、英文法の網羅型問題集が仕上がった人はぜひ取り組んでみてください。この一冊に収録されている問題を一通り解けるようになれば、MARCHレベルの英文法問題に対応できる実力が身につきます。
さらに、共通テストの英文法の問題でも8割以上の高得点が狙えるでしょう。なお、標準編を一通り終えた後さらに実力をアップしたい人には、一つ上のレベルの「発展編」にも取り組むのがおすすめです。