やっておきたい英語長文500

科目 英語
出版社 河合出版
目的 英語長文読解の基礎固め
対象者 MARCH、関関同立レベルの長文読解の実力をつけたい人
難易度 MARCH、関関同立レベル
分量 長文20題収録
使用期間 高3夏休み~過去問演習前まで
ジャンル 英語長文問題集

・オススメポイント
500語レベルの長文問題が、解き方や正解の根拠まで含めて学べる
・注意点
浅いやり方で解くのはNG。きちんと正答の根拠を説明できるようにすること

MARCH、関関同立レベルの英語長文対策に

『やっておきたい英語長文500』は、MARCHや関関同立レベルの英語長文対策に使える問題集です。特に変わった解法などは使わないスタンダードな問題集で、1題につき500語ぐらいの長さの長文が20題収録されています。解説が詳しい長文問題集というよりは、過去問に近い実戦経験を積むための教材です。この教材にプラスして実際に志望する大学の過去問も演習が必要ですが、まずはこの1冊をクリアできているかが、英語長文を解く力が基本レベルに達しているかどうかの1つの目安になります。

1日3題ずつのペースでやると2週間弱で一通り学習できる分量ではありますが、やり方にコツがあります。ただ一通り解いただけだと、いざMARCHレベルの過去問を解いても「あれ?全然解けない…」ということになりかねないので注意が必要です。

『やっておきたい英語長文500』の内容

この教材は4シリーズあるうちの1冊で、『やっておきたい長文』シリーズの下から2番目に位置しています。英語の長文問題があり、それに対する設問の解説、構文や語句の解説、Advice、そして全訳が掲載されているという構成です。Adviceというのは英語長文問題を解く際に注意すべきワンポイントアドバイスのような解説で、例えば「下線部訳の問題が出たときは文の構造を正確に把握することが大切」「内容説明問題は対比の表現に注意して解こう」といった解法のテクニックが学べます。全訳だけでなく、問題を解く際にどういうことに注意しておけばよいのかが学べるので、未読の問題に取り組む際に何をどういう順番で考えると点が取れるのか?という考え方が身につきます。

ちなみに、同様のMARCHレベルの英語長文向け問題集として『毎年出る頻出英語長文』という教材もあります。やっておきたい500と合わせて取り組んでおくと得点力がアップするのでおすすめです。ただし、浅いやり方だと身につかないので、詳しくは後述するおすすめの勉強法でしっかりやり込んで下さい。

この教材に取り組むタイミングは?

夏休み明け~10月くらいのタイミングで取り組むと、過去問演習に進む前の足掛かりとして実力が身につきます。ただし、単語と熟語と英文法がある程度固まった上で取り組まないと消化不良になるので注意してください。1つ1つ、必要な力を順番に身につけていきましょう。

基本的な単語の知識や熟語、文法の知識がないと、そもそも読解できない上、設問で問われている内容の出題意図や解くためのポイントがつかめません。その状態で長文問題に取り組んでも効率が悪いです。単語は単語、熟語は熟語とそれぞれに対しておすすめの教材があるので、まずはそれらをきっちりとマスターして基礎を身に着けることが大切です。

ただし、知識を覚えただけでは長文問題を解くことはできません。そこで、やっておきたい500シリーズのような長文読解問題にチャレンジすることで実践力を養うという流れがベストです。過去のMARCH、早慶合格者でも、この教材に取り組んだ時点では「ちょっと難しい」という印象を持つ人が多いです。このちょっと難しいレベルの問題が解けるようになる過程で、未読問題を解く実力が身につくのであきらめずにチャレンジしましょう。

浅いやり方だと実力がつかないので注意!

ただし、やみくもに解くだけではいけません。浅いやり方で一通り解いただけだと、点を取るための思考回路が身につかないからです。大事なポイントは「問題を解くときに、その根拠を自信をもって答えられるようにする」ということ。設問を解くときにカギになる文章の探し方や、文章の要旨を早く正確に読み取る練習をしましょう。

「全訳が一通りできる」レベルの学習だと少々物足りません。というのも、一度読んだ文章は大体の意味が分かってしまうので、2回目以降に解いた時にはその記憶を手掛かりにある程度推測して読めてしまうからです。そのため、なぜその答えになるのか?というポイントを意識して学習するようにしてください。また、知らない単語や熟語が出てきた場合にはそれをノートにまとめて知識を固めておくようにしていきましょう。そこまで徹底することで、はじめて得点力がアップします。あれこれと難しい参考書をつまみぐいするよりも、この1冊を上記のやり方で深くマスターした方が効率的です。やるからにはしっかりとやり込むことをおすすめします。

まとめ

この1冊を使って、過去問に取り組む前の長文読解力の基礎を身につけましょう。しっかりやり込めばMARCH、関関同立レベルの長文読解問題で合格レベルの実力が手に入ります。全訳ができるようになるだけでなく、設問に対する解答の根拠を自信を持って説明できるようにしてください。なんとなく1周してほかの問題集に移っても、結局過去問を解いたときに「全然解けない…」という状態になります。

正しく学習して、志望校の長文読解でライバルに差をつけられる長文読解力を手に入れましょう。

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