【地方国公立レベル】に使用されています。
『英文読解の着眼点〈改訂版〉-言い換えと対比で解く-』は、国公立大二次試験の読解総合問題を攻略するための問題集です。
英語の長文問題における「言い換え」「対比」「因果関係」といった文脈上のつながりを見抜く力を養い、素早く正確に内容を理解できるようになります。
本記事では、『英文読解の着眼点〈改訂版〉』の特徴や使い方、レベル、いつから使うべきか、注意点について解説していきますので、ぜひ最後まで記事を読んで、本書を最大限活用してください。
| 教材名 | 英文読解の着眼点〈改訂版〉-言い換えと対比で解く- |
|---|---|
| ジャンル | 問題集 |
| 出版社 | 駿台文庫 |
| 出版日 | 2015年8月 |
| 必要時間目安 | 1周あたり約30時間 |
| 目指す大学群レベル | 東京一工・旧帝大・電農名繊・金岡千広・5S |
| 分量 | 276頁 |
具体的なおすすめポイント
- 「言い換え」「対比」「因果関係」などを軸に、英語長文の全体像をとらえながら読む力が身につく
- 改訂で追加された「英文見取り図」により、文章全体の論理構造を視覚的に把握しながら学べる
- 記述式の読解総合問題に特化した問題集は少なく、国公立二次対策としての希少性が高い
注意点
- 英文法と基礎的な精読力が身についてから取り組まなければいけない
- 1文ずつ訳すスタイルから「文章全体の構造を捉える」という本書の視点に慣れるまで時間がかかる
- 問題数は20題と少ないため、本書だけで演習量を確保しようとすると不十分になる
国公立二次の読解を論理で制する『英文読解の着眼点〈改訂版〉』
『英文読解の着眼点〈改訂版〉』は、駿台予備校で京大・阪大の英語を担当する桜井博之先生が著した、国公立大二次試験の読解総合問題に特化した問題集です。
英語の長文を「和訳する」だけでなく、訳した次のステップとして「文章全体をどう読むか」という読解法を鍛えたい受験生に向いた一冊です。
地方国公立・TOCKYレベル以上を目指すなら、過去問演習に入る前に必ず取り組んでおきたい英語の問題集といえます。
『英文読解の着眼点〈改訂版〉』はどんな人におすすめ?
『英文読解の着眼点〈改訂版〉』は、地方国公立大以上を志望しており、英語の二次試験で記述式の読解問題が出題される受験生に特におすすめです。
英語の長文は読めるのに、指示語の説明や理由記述の設問で失点してしまうという受験生は多く、そうした失点の多くは、英文の「論理の流れを追う」力が不足していることが原因です。
本書に取り組むことで、和訳するだけでなく、文脈のつながりを見抜くための着眼点が身につき、記述問題の得点が安定します。
『英文読解の着眼点〈改訂版〉』のレベル
『英文読解の着眼点〈改訂版〉』のレベルは、標準から上級にかけての国公立大二次試験向けに設定されており、収録されている英文は大阪大学・神戸外国語大学クラスの文章が中心です。
英文法や精読の基礎が身につき、英語の共通テストで安定して7割以上得点できるくらいの受験生が、二次試験の記述対策として取り組むのに適したレベルです。
東大・京大レベルの受験生にとっては読解法の軸固めとして活用でき、地方国公立・TOCKYレベルであれば本書を仕上げることで二次英語の記述問題に十分対応できる力がつきます。
『英文読解の着眼点〈改訂版〉』の特徴
『英文読解の着眼点〈改訂版〉』は、英語の読解問題において一般的な長文問題集とは一線を画す、論理読解に特化した問題集です。
問題の解き方だけでなく、英語の長文をどのような視点で読むべきかという読解法そのものを教えてくれます。
ここでは、本書が持つ3つの特徴について詳しく解説します。
「言い換え・対比・因果関係」を軸にした読解法
本書の核心は、英語の文章を読む際に「言い換え」「対比・対照」「具体化」「因果関係」といった文脈上のつながりに注目するという読解法にあります。
たとえば、ある主張の後に「言い換え」が来るのか、「対比」が来るのかを意識して読むだけで、指示語が何を指すのか・なぜそうなのかという設問への答えが自然と見えてくるようになります。
この着眼点は英語の読解においてオーソドックスかつ本質的なアプローチであり、国公立大学二次試験の記述問題との相性が抜群です。
改訂で追加された「英文見取り図」別冊
改訂版では全20題に、文章全体の論理構造を視覚的に整理した「英文見取り図」が、別冊として新たに追加されています。
解説を読んだ後に英文見取り図と照らし合わせることで、自分が文章の構造をどこまで正確に把握できていたかを客観的に確認できます。
英語の長文を読んだとき「なんとなくわかった」で終わらず、論理の骨格をつかんで読む習慣を身につけるのに非常に効果的な仕組みです。
記述式問題に特化した解説スタイル
本書の解説は、対照表や論理の流れを使って「なぜその答えになるのか」を整理するスタイルが特徴です。
選択肢を消去するだけで解ける問題集とは異なり、記述としてどのように答えを組み立てるかが丁寧に示されています。
国公立大学二次試験の英語で問われる要約・理由説明・内容説明といった記述問題に対応できる問題集は非常に少なく、本書はその希少な一冊として長く受験生に支持されています。
『英文読解の着眼点〈改訂版〉』の使い方
『英文読解の着眼点〈改訂版〉』は、正しい使い方で取り組むことで英語の記述読解力を大きく引き上げることができます。
本書はPart1とPart2の2部構成になっており、それぞれの役割を意識しながら進めることが重要です。
Part1で読解法の軸を固める
本書を使う際は、まずPart1で「言い換え」「対比」「因果関係」といった文脈読解の基本的な着眼点と解き方を学びます。
Part2の問題演習の前に、文脈を理解しながら読むための考え方をしっかり理解しておくことが、本書を最大限に活用する使い方です。
本書の内容をより定着させるため、問題を解く際はPart1で学んだ「言い換え・対比・因果」の箇所に印をつけながら読み進めましょう。
Part2は「論理展開を自分で説明できるか」を意識して解く
Part2の20題を解く際は、問題の正誤だけでなく「この文章はどのような論理展開になっているか」を自分の言葉で説明できるかを意識することが大切です。
答え合わせの後は解説を丁寧に読み込み、「英文見取り図」別冊も活用しながら、文章の構造を自分が正確に把握できているか確認します。
さらに仕上げとして本文を音読すると、論理展開を体に染み込ませることができます。
志望校レベルに応じた活用法
地方国公立・TOCKYレベルを志望する受験生は、Part1の読解法を土台にしてPart2を1〜2周取り組めば、記述読解の基本的な力が身につきます。
旧帝大・東大・京大レベルを視野に入れる受験生は、より難しい演習教材でさらに長文量を増やすという使い方が効果的ですので、本書の後の演習も考慮していつから取り組むか計画を立てましょう。
いずれのレベルでも、本書は過去問演習に入る前の「読解の思考軸を整える」段階で使うのが最も効果的な使い方です。
『英文読解の着眼点〈改訂版〉』はいつから使えばいい?
本書に取り組む最適なタイミングは、英文法の学習と基本的な英文精読の参考書を一通り終えた後の高3の夏休み明け~秋頃です。
二次試験で英語の記述問題が課される国公立大を志望するなら、遅くとも11月には本書を終わらせ、12月以降は実際の過去問で英語の記述力を磨く流れを作りましょう。
英語の読解力は短期間では劇的に変わらないからこそ、いつから取り組むかを早めに意識しておくことが大切で、夏休み中に英語の基礎を固めた上で秋口に着手するのが現実的です。
『英文読解の着眼点〈改訂版〉』の注意点
『英文読解の着眼点〈改訂版〉』を最大限に活用するために、いくつか注意すべき点があります。
本書の特性を正確に理解した上で取り組んでください。
英語の基礎力が整ってから取り組む必要がある
『英文読解の着眼点〈改訂版〉』は、英文法と基礎的な精読力を前提とした問題集です。
英語の単語・文法・英文解釈の基礎が固まっていない段階で取り組んでも、解説の論理を追うことができず、本書が伝えようとしている読解の着眼点が身につきません。
英語の精読系参考書を一冊仕上げ、共通テストで安定して高得点を取れる力がついてから本書に着手するようにしてください。
「訳す」から「論理を追う」への意識の転換が必要
本書に取り組む際に多くの受験生がぶつかるのが、一文ずつ丁寧に訳していくスタイルから文章全体の構造を俯瞰して読むスタイルへの切り替えです。
これまでの英語学習が「正確な訳を出すこと」に集中していた受験生ほど、本書の視点に慣れるまで時間がかかります。
最初の数題は戸惑うことが多くても、Part1の読解法を意識しながら問題に取り組み続けることで、徐々に論理の流れが見えるようになるので、焦らず丁寧に解説を読み込む姿勢を持ち続けることが大切です。
演習量の補充が必要
本書の収録問題数は20題と多くないため、本書だけで英語の記述読解の演習量を確保しようとすると不十分になります。
本書で論理読解の着眼点を身につけた後は、志望校の過去問や他の記述系長文問題集を活用して演習量を積み上げることが必要です。
本書はあくまで「読み方の軸を固める」ための教材と位置づけ、いつから取り組み始めるかを逆算し、演習量の確保は別途計画するようにしてください。
『英文読解の着眼点〈改訂版〉』|まとめ
本記事では、『英文読解の着眼点〈改訂版〉』について、特徴や使い方、レベル、いつから使えばよいかについて解説してきました。
英語の記述読解に特化した問題集が少ない中で、「言い換え・対比・因果関係」という論理の軸を体系的に学べる本書は、地方国公立以上を目指す全ての受験生が過去問演習前に取り組んでおきたい一冊です。
英語の読み方そのものを変えてくれる本書を活用して、二次試験の英語で確かな得点力を身につけてください。






