
【日大レベル】に使用されています。
『入門英文問題精講 4訂版』は、漫画「ドラゴン桜」のモデルともいわれ、大学受験英語のエキスパートである竹岡広信先生が作成した、英文解釈の入門参考書です。
文法や単語は一通り勉強したけれど、英文を読んでも意味があやふやで正確に訳せないとお悩みの方は、次のステップとしてぜひ取り組んでほしい内容です。
英文解釈の技術を基礎から丁寧に解説しており、本書を確実に仕上げれば英語長文で高得点を狙うことも可能になるでしょう。
本記事では『入門英文問題精講 4訂版』のレベルやおすすめの使い方、いつから使ったらいいのかといった疑問にお答えし、徹底解説します。
教材名 | 入門問題精講 シリーズ 入門英文問題精講 4訂版 |
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ジャンル | 参考集 |
出版社 | 旺文社 |
出版日 | 2019/7/18 |
必要時間目安 | 40時間 |
目指す大学群レベル | 日東駒専 |
分量(ページ数) | 176ページ |
具体的なおすすめポイント
- 文構造を徹底的に解説し、どこが主語でどこが動詞なのかを正確に把握する力がつく
- アプリで音声が聞け、英文法の基本講義のパートでは広岡先生の動画解説も見られる
- 英文解釈の方法が詳細に解説され、他の英文にも応用ができる
注意点
- 基礎的な英文法と単語が身についていることが前提
- 解説が詳細に書かれじっくり演習する必要があるので、短時間でこなすのには不適
英文法以上長文読解未満の方に最強の一冊|『入門英文問題精講 4訂版』
本書は英文一文ずつをなんとなく曖昧に読むのではなく、SVOCの見極めから始まり文構造を徹底解明していき、正確に訳す力が身につくよう構成されています。
正確な解釈力がつけば長文読解での誤読もなくなりますので、英語学習進度が英文法以上、長文読解未満の方にうってつけの一冊といえます。
『入門英文問題精講 4訂版』はどんな人におすすめ?
『入門英文問題精講 4訂版』は、一通り英単語や英文法の基礎知識を学び終えた方の次のステップにおすすめの参考書です。
3~4行の短めの英文を正確に和訳していく内容で、学んだ英文法が実際の英文上でどのように使われているのかを確認しながら、曖昧な部分を残すことなく解説し読み解いていきます。
常に文法的な観点から品詞や5文型、文機能を意識する習慣がつくので、複雑な構造の文も正確に解釈することが可能になるでしょう。
英語長文の読解に自信がない人はもちろん、超長文の出る難関大学を目指す受験生の基礎固めにも最適です。
『入門英文問題精講 4訂版』のレベル
『入門英文問題精講 4訂版』は、徹底した英文解釈力を身につけることができますので、一冊を確実に仕上げることで日東駒専レベルまで対応可能です。
それ以上を目指す方は、『基礎英文問題精講』や『基礎長文問題精講』などの参考書にレベルアップし、演習量を確保するとよいでしょう。
『入門英文問題精講 4訂版』はいつから使えばいい?
『入門英文問題精講 4訂版』をいつから使うかについては、ある程度英語の基礎力がついた高校2年生くらいで使うことができれば理想的です。
文法の基礎学習が終わり、その文法を活用して実際に英文を読む段階に進んだあたりから、コツコツと早めに取り組んでいくことが効果的と言えるでしょう。
早めに始めることで、その後の長文読解に進んだ際の演習時間を長くとることができるからです。
とはいえ基礎力を強化したい高校3年生や、長文読解に苦手意識がある場合、自己流の曖昧な英文解釈を見直したい場合など、いつから使っても十分に利用価値のある参考書です。
『入門英文問題精講 4訂版』の特徴
『入門英文問題精講 4訂版』は英文法を身につけた方が、長文読解に移行する前に取り組んで英文解釈力を鍛える段階で利用すると、非常に効果的な内容です。
主に3つの特徴がありますので、1つずつ詳細に解説していきます。
徹底的に文構造を解説し、解釈力を付ける
本書は英文法の8品詞をきっちり覚えさせ、1つ1つの英文を確実に解釈できるよう徹底的に解説していることが一番の特徴です。
主語と動詞を正確に把握することから始まり、接続詞、関係詞など複雑な文の構造を詳細に説明し、特に重要なポイントや受験生が疑問を持ちやすいところが、Q&A方式で解説されています。
一文ずつの解釈が確実にできるようになれば、ある程度まとまった英語長文になっても読み間違えやあやふやな理解がなくなり、読解問題でも得点することが可能になるでしょう。
72題の厳選された入試問題が掲載されている
『入門英文問題精講 4訂版』では、英文解釈に重要な文法のポイントだけに絞った、72題の入試問題が掲載されています。
まず基本的な文法事項の確認を行いその後に実際の問題を解いていく形式を取っているので、無駄なく効率的に基礎を固めながら入試問題にも対応できる応用力を養うことができます。
竹岡先生の動画講義が受けられる
本書の前半の英文法の基礎講義では、人気英語講師でもある著者の解説動画を見ることができるため、英文法の解説を文章で読むことに苦手意識のある方でも抵抗なく理解を深められます。
著者は地方からもわざわざ授業を受講しに来る受験生がいたほどの人気で、関西弁の語り口調で臨場感のある講義を体験することができます。
『入門英文問題精講 4訂版』の使い方
『入門英文問題精講 4訂版』は、解釈に重要な文法の項目を解説する英文法の基礎講義のパートと、英文解釈の問題72題とに分かれています。
以下の使い方のポイントに注意して取り組むと、効果的に英語力を付けることができるでしょう。
毎日少しずつ取り組む
英文解釈問題の英文自体は短いので一度に何問も解くことはできますが、とにかく解説が豊富なので、1問ずつじっくり着実に身につけるために毎日少しずつ取り組むようにしてください。
問題を解く際には文構造がどうなっているのか意識し、主語、動詞、目的語、構文など、構造を分解しながら英文に実際に書き込んで丁寧に解いていきましょう。
英文解釈力をつけることが目的なので、知らない単語があってつまづくようであれば、本書の語句の説明のページで確認しながら進めても問題ありません。
復習の時間を大切にする
答え合わせの際は自分が文の構造を正確にとらえられたかどうか、必ず解答するときに書き入れた内容と解説を照らし合わせチェックしてください。
文構造の理解こそ英文解釈の根幹ですので、間違った際にはどこで間違えたのか解説を熟読し、つまずいたポイントはさらに前半の英文法の基礎講義や文法書で確認しましょう。
可能であれば、間違えた箇所は他のノートにまとめたり、文法書に付箋を貼るなどしておくと、再度間違えたときに弱点として明らかになります。
『入門英文問題精講 4訂版』の注意点
『入門英文問題精講 4訂版』という書名ではありますが、本当の英語初心者には難しい内容ですので使い方には注意が必要です。
あくまで英文解釈の入門編であって、基礎的な単語や英文法は一通り勉強してあり理解が十分であることが前提となります。
また、解説部分が詳細なので最初は読むのに時間がかかるかもしれませんが、スピード重視ではなくじっくりと時間をかけて取り組むことで、確実に英文解釈力がつくでしょう。
入門英文問題精講 4訂版|まとめ
本記事では、英文解釈力を身に付けたい人に最適な『入門英文問題精講 4訂版』のレベルや使い方、いつから使ったらいいのかといった情報をご紹介しました。
英文解釈の力は一朝一夕では身につきませんが、本書を一冊やり遂げれば長文読解にも応用できる英語力を着実に身につけることが可能です。
文法問題は得点できるけれど、解釈となると文の構造がわからず曖昧にしか訳せないという方は、ぜひ本書で英文解釈の技術をマスターしてください。
文法を一通り学んだ後に、この参考書を使って複雑な英文にも対応できる力を身につければ、難関大学合格への道が開けることでしょう。