【旧帝大・東大レベル】に使用されています。
東大入試におけるリスニングの配点は120点満点中30点と比重が高くなっており、リスニング対策は東大英語攻略の鍵になるといっても過言ではありません。
リスニング対策は東大志望者にとって必須ですが、その際におすすめしたい参考書が『鉄緑会 東大英語リスニング』です。
『鉄緑会 東大英語リスニング』は、毎年多数の東大合格者を出している最高峰の東大受験専門塾「鉄緑会」が手がける、東大英語リスニング対策の決定版ともいえる参考書です。
本記事では『鉄緑会 東大英語リスニング』のレベルやおすすめの使い方、いつから使ったらいいのかといった疑問にお答えし、徹底解説します。
教材名 | CD2枚付 改訂版 鉄緑会 東大英語リスニング |
---|---|
ジャンル | 英語 |
出版社 | KADOKAWA |
出版日 | 2021/11/5 |
必要時間目安 | 12-18時間程度 |
目指す大学群レベル | 東京大学 |
分量(ページ数) | 304頁 |
具体的なおすすめポイント
- 東大のリスニング問題に準拠した実践的な形式
- 東大英語を研究し尽くした、オリジナル予想問題と設問
- 本番さながらの音源を再現したCD付き
注意点
- 難易度が高いので、使い始めるタイミングに注意する
- 始めはレベルが高いと感じても、使い方を工夫し焦らずじっくり取り組む
- 完全に東大志望者向けである
東大リスニングを徹底特訓できる参考書『鉄緑会 東大英語リスニング』
『鉄緑会 東大英語リスニング』は鉄緑会の講師陣が総力を挙げて作成した、渾身のオリジナル東大予想問題が収録されています。
共通テストの過去問で一通りリスニング対策ができた方は、ぜひ本書に移行することをおすすめします。
『鉄緑会 東大英語リスニング』はどんな人におすすめ?
『鉄緑会 東大英語リスニング』は東大志望者が、リスニングの実践演習と総仕上げをするのに最も適した参考書です。
本書は、問題文の傾向、形式、放送文のナレーションなどすべての要素において東大入試を徹底分析し、鉄緑会が総力を挙げて作成した東大入試の予想問題で構成されています。
そのため、とにかく東大形式に慣れていきたい受験生向けの参考書といっていいでしょう。
リスニングは英語を聞き取る力はもちろんのこと、問題形式への慣れが得点力に大きく影響します。
形式に慣れれば慣れるほど、聞く時の注意点が予めわかり、紛らわしい選択肢を見極める力も付きます。
努力が確実に得点に結びつく分野ですので、本書で徹底的に東大リスニングの形式に慣れるトレーニングを積み、1点でも多く得点できるよう活用していきましょう。
『鉄緑会 東大英語リスニング』のレベル
『鉄緑会 東大英語リスニング』は最高峰の東大受験専門塾である鉄緑会が作成し、東京大学を目指す受験生に向けて作られています。
東大入試本番を想定したオリジナル予想問題で構成されているので、当然本書の内容も東大レベルです。
東大志望者以外には基本的におすすめしませんが、挑戦してみたい方は十分に内容を確認してからにしましょう。
『鉄緑会 東大英語リスニング』はいつから使えばいい?
本書をいつから使い始めるかについて、タイミングとしては志望校対策が本格化し過去問を始める高3の夏ころからが理想的でしょう。
リスニング形式であっても語彙、文法、構文などの英語の基礎力は欠かせないので、これ以上早い時期では手も足も出ないかもしれません。
基本的なリスニング対策や共通テストの過去問が済んだ段階で、東大形式に慣れるための仕上げの一冊として取り組んでください。
過去問や各予備校の東大模試と並行して取り組むと効果が高いでしょう。
『鉄緑会 東大英語リスニング』の特徴
東大リスニング対策の参考書は、本書以外でも数多く市販されています。
その中でも、『鉄緑会 東大英語リスニング』が優れている3つの特徴を紹介していきます。
東大入試に特化した問題形式
東大英語のリスニングは3パートからなり、各問の選択肢は5つ、設問まですべて英語で行われるという形式をとっており、この参考書はそれを忠実に再現しています。
鉄緑会がこれまで培ったノウハウを結集して作成した、12年分のオリジナル問題が計36問収録されています。
本番さながらにストップウォッチで時間を計って解くこともできるので、受験生は本番のシュミレーションに最適でしょう。
多彩で知的好奇心をくすぐる問題文
本書は東大入試のリスニング問題を徹底研究し、受験生の知的好奇心をくすぐる選りすぐりの質の高い問題文が盛り込まれています。
問題文のトピックは科学、社会、歴史、心理学など、多岐に渡っています。
その背景には、東大が英語力だけでなく、社会問題、時事問題についても知識と理解がある学生を求めていることが挙げられるでしょう。
設問に関しても、語句を聞き取っただけで解答できる単純なものはなく、放送文の内容理解や言い換え表現の理解など、論理的思考力を要する工夫が凝らされています。
入試本番をリアルに再現したCD
本書は入試本番で使用される音源に、極力近い形でCDが作成されています。
例えば東大のリスニングでは、音源に登場する話者数が多いことも特徴で、1つの問題に3人以上が登場することもあります。
また音源は大学の先生が自ら録音していたり、音が反響しやすい大学の広い教室で受験する場合もあったりと、必ずしも聞き取りやすいものとは限りません。
そこで本書の話者は最大7人が登場し、聞き取りやすいプロのナレーターだけでなく、出身地も様々な14人のナレーターを起用しています。
聞き取りにくい状況や、訛りのある英語にも慣れることができるよう、入試本番に最大限近づけた音源が用意されています。
『鉄緑会 東大英語リスニング』の使い方
『鉄緑会 東大英語リスニング』は、ある程度力がついてから腕試しとして取り組むという使い方が推奨されます。
具体的には以下のようなポイントに留意して使用してみましょう。
本番同様の緊張感で解く
『鉄緑会 東大英語リスニング』はせっかく入試と全く同じ形式ですので、過去問と同じく本番同様の使い方をするのがおすすめです。
ストップウォッチを使って時間をはかり、制限時間の中で緊張感をもって取り組みましょう。
事前に下読みも行い、聞き取れない場合も止めたりせずに、制限時間通りに問題を解いてみてください。
下読みの具体的な方法についても、本書で紹介されているので参考にするとよいでしょう。
問題文を見ながら聞き、解説を読む
解き終わったあとは解答と解説をよく読みながら復習しましょう。
その際、今度は正確に聞き取れるようにすることを優先し、問題文を見ながらでよいので2度聞いてみてください。
時間は気にせずに聞き取れない箇所は途中で止めて、聞き取れるようになるまで繰り返し聞いて構いません。
もし知らない表現があればチェックし、解答に掲載されている、聞き取りの際の注意すべきポイントもよく確認しておきましょう。
問題文を見ずに聞き、聞き取れない原因を探る
一通り復習ができたら、最後は問題文を見ないで聞いてみましょう。
最初に聞き取れなかった部分も、ポイントに注意して聞くことで、細部まで聞き取れていることを実感できるのではないでしょうか。
復習で一番大切なのは、間違えた問題について、間違えた理由をチェックすることです。
単語や表現を知らないせいなのか、問題文のトピックに馴染みがないのか、選択肢の言い換え表現に気づかなかったのか、スピード自体についていけないのか。
原因を判明させることで、強化すべきポイントがわかり、限られた時間で効果的な対策を取ることができます。
ディクテーションを行い、弱点を把握する
非常に良質な問題文が使用されているため、余裕があれば問題文を聞きながら書き取るディクテーションを行ってみましょう。
始めのうちは難しく感じるかもしれませんが、ディクテーションを続けるうちに、自分が聞き取りづらいポイントが見えてきます。
『鉄緑会 東大英語リスニング』の注意点
『鉄緑会 東大英語リスニング』はレベルが高いので、いつから使うかタイミングには十分注意してください。
初めてのリスニング対策には向かないので、その場合は共通テストのリスニング対策の参考書から始めましょう。
あくまで入試までの仕上げの一冊として利用するのがおすすめです。
最初から完璧に聞き取れなくても決して焦らないでください。
形式に慣れることと、自分が聞き取れない原因を分析することで、確実にリスニング力は向上します。
なお、本書は定価が3,300円と他の参考書よりも少しお値段が張ります。
躊躇する方もいるかもしれませんが、オリジナル東大予想問題という充実した内容と学習効果からすると、決して高いものではありません。
未来の自分への先行投資と考えてみてください。
改訂版 鉄緑会 東大英語リスニング|まとめ
英語の勉強は文法や読解が中心になりがちで、リスニングがつい後回しになってしまうという方も多いのではないでしょうか。
本記事では、東大志望者のリスニング対策の決定版とも言える『鉄緑会 東大英語リスニング』のレベルや使い方、いつから使ったらいいのかといった情報をご紹介しました。
本書は東大入試に精通した鉄緑会が、東大英語を徹底的に分析し作成したオリジナル問題で実践演習を積むことができます。
リスニングでは、形式に慣れれば慣れるほど聞き取りのポイントが身に付き、得点力が高まっていくことは間違いないでしょう。
東大リスニング対策にお悩みの方はぜひお手に取ってみてください。