科目 | 英語 |
出版社 | 学研プラス |
目的 | 英文読解 |
対象者 | 英文読解をひとつひとつ丁寧に覚えていきたい人 |
難易度 | 高校英語基礎 |
分量 | 136ページ |
使用期間 | 高2~高3 1学期ごろまで |
ジャンル | 英文読解 |
・具体的なオススメポイント
英文読解の基礎をしっかりと身につけることができる
・注意点
やさしい練習問題が多いので、これ1冊で入試に挑むのは不可能。
基礎徹底コース:英文を読むイメージを掴むための参考書
高校英文読解をひとつひとつわかりやすくは英語から日本語に訳するトレーニングを行うのに適しており、英文を読むイメージを掴むための参考書となっています。
基本的には英語の基礎学力を身につける「基礎徹底コース」を勉強する際に使用してほしい教材です。
1テーマがたったの2ページで完結しているので、あまり時間をかけずに基礎を身につけることができ、解説と図説がとても丁寧に書かれているので、
・これから受験勉強を始める方
・英語を苦手としている方
・英語の勉強を今までしてこなかった方
・英語の基礎が完ぺきではない方
に挑戦してほしい教材です。
しかし、ここで注意してほしいのが、英語の勉強を始めていきなりこの参考書に挑戦するのは危険ということです。いくら簡単とは言えども、長文や英文読解に当たるので英語の構文や文法を理解していないとちんぷんかんぷんで解ける問題も解けなくなってしまいます。今まで学んできた英文法や構文がしっかりと身についているかの確認をしながら、それらの知識を実際に使って長文を読むというイメージを身につけてもらう教材なので、使う順番には気を付けましょう。
英文法で関係代名詞や仮定法を習ったものの、実際に長文でどのように使うのか、どのように使われているのかまではいまいちわからないと思います。そこでこの参考書を使うことで「関係代名詞や仮定法の文章はこうやって訳すんだ」「こうやって長文に入れられてるんだ」というように、訳すトレーニングをひたすらしていく形になります。
簡単な問題から始めてひたすらトレーニングをしていくことで文法の重要性が理解できたり、文法を駆使して英語長文が読めるようにトレーニングすることができます。
高校英文読解をひとつひとつわかりやすくの勉強方法
ここでは、実際に高校英文読解をひとつひとつわかりやすくを活用して勉強する際の勉強方法について解説します。
大まかな流れは以下のステップで行いましょう。
=========
①英語の基礎を身につける
②講義を読む
③基礎練習問題に挑戦
④復習
⑤入試レベルに挑戦
⑥CDを活用して音読
=========
①英語の基礎を身につける
上述の通り、いくら簡単でやさしい参考書とは言えども「英語長文」です。英語の基礎である英文法や英単語が身についていなければなかなか読解することはできません。基礎が身についていない状態で英語長文に挑戦しても基礎が身についていないとしっかりと実力を身につけることができないので、時間の無駄になってしいます。
この参考書に挑戦する前に、基礎徹底コースで紹介しているルートを行ってから高校英文読解をひとつひとつわかりやすくに取り掛かりましょう。
②講義を読む
英語の基礎である英文法と英単語がある程度身についたら高校英文読解をひとつひとつわかりやすくに入るのですが、ここでいきなり問題を解くのはNGです。より効率よく進めるためにはまずは左ページにまとめられている「講義」を読んでください。
講義を読んで英文読解についてしっかりと理解を深めて始めて問題に挑戦します。
ここでのポイントは、「重要なポイントをノートにまとめておくこと」です。自分なりに解釈した重要な内容をノートに記載することでしっかりと理解を深めるだけでなく、後々振り返ったときに見返すことができるのでおすすめです。
また、この時に英文読解に関して曖昧な部分がある状態で次に進んでしまうと
「やってもやっても身につかない」
「なかなか成績が伸びない」
原因になってしまうので、講義を読みながら完璧に理解を深めることが大切です。
もしわからない箇所があった場合は、インターネットで調べたり、塾や学校の先生に質問をするなどして、必ずわからない点やあいまいな点を無くした状態で次の段階に進んでください。
③基礎練習問題に挑戦→復習の繰り返し
講義を読んで英文読解について理解を深めることができたら、ここで初めて参考書右ページに載っている「基礎練習問題」に挑戦します。基礎練習問題もただ解くのではなく、今まで学んだ内容を実際に使うことができるのかを意識しながら解くことがポイントです。
英語の超基礎で学ぶ「SVOC構文」や「英文法」「英単語」「英熟語」などが実際に問題使われている感覚を意識することで、
・今まで学んだ内容がしっかりと身についているのか
・今まで学んだ内容を実際に活用することができるのか
を判断することができ、その結果次第で、復習しなくてはいけない範囲がどこなのかについてわかるようになります。
英語長文を解くうえでわからない英単語や英熟語がたくさんあったり、構文や文の構造がわからなかったりした場合は、その箇所の理解があいまいになっているということなのでその箇所に戻って復習し直しましょう。
復習したら再度、基礎練習問題を解き、また曖昧な箇所やわからない箇所があったら復習をし、再度問題に挑戦するという流れを繰り返します。繰り返していくうちに完璧にできるようになるので、完璧にできるようになったら次のステップに進んでください。
⑤入試レベルに挑戦
基礎練習問題が解けるようになったら、入試レベル問題に挑戦します。
高校英文読解をひとつひとつわかりやすくではいくつかの章が終わると入試レベルにチャレンジというページがあり、実際に入試で出題されている実践的な入試問題に挑戦することができます。ここで躓いてしまったり、なかなか問題が解けない場合は今まで学んだ内容が完璧に理解できていない可能性が高いので、もう1度戻って復習し直しましょう。
1つひとつの単元・項目を完璧にしながら進めることでちゃんとした実力が身につきますので、少しでもあいまいな部分があった場合は次に進まずに戻ってください。
高校英文読解をひとつひとつわかりやすく|まとめ
高校英文読解をひとつひとつわかりやすくは英語長文読解の基礎を学ぶのにおすすめの参考書です。
丁寧な講義と解説・図説でわかりやすく説明されているため英語長文についての理解を深めることができ、基礎練習問題やいくつかの章の終わりに用意されている入試レベル問題にも挑戦することができるので、「学ぶ→実践する→復習する」という流れを確保することができます。
しかし、いくらやさしい問題とはいえども「英語長文」なので、英文法や構文・英単語・英熟語が身についていない人にはおすすめできません。
高校英文読解をひとつひとつわかりやすくに挑戦する前に必ず英語基礎を身につけたうえで、身についた英語基礎をどのように活用して問題を解くのか、それらの知識がどのようにして問われているのかを確認しながら問題が解けるべれるであることが望ましいです。