化学 標準問題精講

科目 化学
出版社 旺文社
目的 化学の総仕上げ
対象者 難関大受験生
難易度 旧帝大・難関大レベル
分量 120ページ
使用期間 高校3年生〜
ジャンル 化学問題集

・具体的なオススメポイント
ハイレベルな演習問題が厳選されています。
・注意点
難易度がかなり高いので化学が得意な受験生向けです。

難関大学を目指す受験生向けの問題集

『化学 標準問題精講』は、受験指導で人気の著者が国公立二次試験、および難関私立大の入試を分析し、厳選した問題を掲載した問題集となっています。「標準」という名前ですが、あくまで難関大学における「標準」ですので、間違いのないようにしましょう。また、本書はすでに化学の学習が一定程度終わっている受験生を想定した問題集ですので、まずは化学の基礎を身につけてから、本書に取り掛かるようにしましょう。

基本的な学習を終えたあとで本書に取り組んでいけば、確実に化学の学力を身につけていく事ができます。本書に取り組むタイミングとしては、まずは基礎をおさえた後、一般的な問題集を解き、『重要問題集』などで応用問題を解いた後、まだ過去問を解くには早いというタイミングがオススメです。

掲載されている問題の難易度は高いですが、それぞれの問題への解説は非常に丁寧なので、分からなかった問題も解説を読めば理解できるはずです。

化学 標準問題精講の特徴

『化学 標準問題精講』は問題編と解答・解説編から成っています。問題編は、「理論」「無機」「有機」の3分野で、合計102問で構成されています。解答・解説編は、解答そのものに加えて、「精講」「Point」「解説」が設けてあり、問題につまずいた受験生がより理解しやすいように作られています。

本書に取り組む主な目的は、国公立の二次試験で必要になってくる思考力を養う事が挙げられます。一般的な問題集に掲載されているのは典型問題が多く、解法のパターンができてしまい、それを暗記するだけで点が取れてしまうため、あたかも実力がついているかのように思えてしまいます。ところが、難関大学や国公立大学の二次試験では問題の難易度が上がり、これまで見たことのない問題が出題されるようになります。そういった際には解法パターンの暗記では対応をする事ができなくなってしまうのです。そのような問題を実際に解き、練習を積むのが本書です。

『化学 標準問題精講』の特徴は何よりも解答と解説の細かさ、丁寧さです。問題編1ページにつき解答・解説編は複数ページに渡って展開されており、非常に丁寧な解説を読む事ができます。また、解説の内容もとても分かりやすくまとまっていますので、独学で勉強する受験生にもオススメの一冊です。

掲載問題数も102問という厳選された数ですが、難関大の入試で出されることの多い出題のパターンをきちんと経験できることに加え、受験においては必須のテクニックや、3年間の総まとめといった便利なページも含まれています。

化学 標準問題精講の使い方

『化学 標準問題精講』の使い方ですが、実際の試験をイメージして、時間を測りながら回答をしてみましょう。過去問ではありませんが、実際の難関大学の試験だと思って回答をしてみることで本番でも論理的な思考がきちんと行えるか、トレーニングをする事ができます。

一度解いてみて、わからない箇所はその日のうちに解決することをオススメします。この際には『化学の新研究』などを傍において、参照しながら疑問点を調べて解決していくとよいでしょう。入試の予行練習のようなイメージで解くのがオススメですので、限られた計算用紙を使用して取り組んでみることもオススメします。

実際の入試では、問題用紙の余白などの極めて少ないスペースだけで計算をしないといけません。そのため、問題集で練習した際には何ページにも渡って計算ができたのに、本番ではスペースが不足し、乱雑な数式、計算間違いなどを引き起こす事が多くあります。必要な計算式だけ残し、不要な計算式は消してしまうなど、実際の試験でも使えるようなテクニックもここで習得してしまいましょう!

こちらも合わせて学習をしてみよう!

理系の『標準問題精講』シリーズはどれも掲載問題のレベルが高い事で知られています。その上、どれも解説が非常に丁寧につけられていますので、難関大を目指す受験生には必ず取り組んでいただきたい一冊ですが、掲載問題数が若干少なめであるという事が強いて言えば弱点として挙げられます。

そのため、本書に掲載の問題を時終えて、解説を通じて理解を深めたあとは、いよいよ志望大学の過去問に移っていくタイミングです。単科医大、もしくは最難関大医学部医学科志望の受験生の方は『新演習』を本書の次に解くとよいでしょう。

他にオススメなのは「鎌田の理論化学・有機化学の講義」や「福間の無機化学の講義」といった講義シリーズや「化学の新研究」「新演習」など、細かい事象について解説をしてくれている参考書、あるいは姉妹書である「化学基礎問題精構」なども合わせて学習することをオススメします。

まとめ:化学 標準問題精講

『化学 標準問題精講』は難関大学受験生に向けたハイレベルな問題集です。書名に「標準」とありますが、タイトルに惑わされて早い段階で取り組むとあまりの難易度に学習の成果が上がらないこともあるでしょう。

『化学 標準問題精講』を仕上げる事ができれば難関校の問題にも十分対応できる力がつきます。化学が得意で入試の得点源にしたいと考えている受験生にとっても十分なレベルです。逆に難易度がとても高いため、浪人生でも解くことができないレベルの問題もあるので、現役生はタイミングをよく考えて本書に取り組んでいきましょう。

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