有機化学演習 [四訂版]│有機化学を得点源にする問題集

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有機化学演習 化学の参考書

『有機化学演習 [四訂版]』は、有機化学の分野において、旧帝大を含む地方国公立大学および同様の水準にある私立大学を対象として、丁寧に重要事項をまとめた章と厳選された演習問題を集めた章の二編成で作られた問題集です。

『有機化学演習 [四訂版]』は、どんな人におすすめなのか、レベルはどうなのか、またその効果的な使い方を紹介していきます。

教材名 [駿台受験シリーズ]
有機化学演習 [四訂版]
ジャンル 問題集
出版社 旺文社
出版日 2024年6月4日
必要時間目安 2カ月
目指す大学群レベル 東京一工・旧帝大・電農名繊・金岡千広・5S・STARS・早慶上智・GMARCH
分量 252頁

具体的なおすすめポイント

  • 暗記事項を簡潔に整理してあるので効率よく暗記できる
  • レベルの高い問題を掲載しているので難関大学の対策用として有効である
  • 適度な量の問題数なので短期間で仕上げることができる

注意点

  • 難易度の高い問題を扱っているため共通テスト対策用としては不向きである
  • 最難関大学の対策用としてはやや不充分である

有機化学の教本的な問題集│『有機化学演習 [四訂版]』

『有機化学演習 [四訂版]』は、タイトルが示す通り有機化学に特化し、公国立大学の二次試験対策、および同様の水準にある私立大学の入試対策を目的として作られた問題集です。

本書では、主に国公立大学の二次試験の中から標準レベル以上で質の高い問題を選び抜き、重要なポイントを簡潔に分かりやすくまとめて解説しています。

『有機化学演習 [四訂版]』はどんな人におすすめ?

『有機化学演習 [四訂版]』は、旧帝大を含む国公立大学の二次試験およびそれに準ずるレベルにある私立大学の入試において、有機化学を必要とする受験生におすすめできる問題集です。

特に有機化学の比重が高い大学を志す受験生においては、必須とされる問題集のひとつといえるでしょう。

また、有機化学において、一般的な問題や共通テストレベルの問題はひと通りできるようになっていて、もうワンランク上の学習をしたいという人にも非常におすすめできる一冊となります。

『有機化学演習 [四訂版]』のレベル

『有機化学演習 [四訂版]』で取り上げられている問題は、標準的なレベルよりも少し難易度の高いものから、難問とまではいかなくても、やや難易度の高いものとなっています。

有機化学において、標準的なレベルの問題が出題される大学を志望している場合や、共通テストだけに有機化学が必要な受験生にとっては、いささか手に余る内容だといえるでしょう。

また、この問題集は、最難関大と呼ばれるレベルに位置する大学を目指している受験生にとっては、有益なものではありますが、合格できる水準の学力を得るためには、若干役不足な内容であるということは否めません。

最難関大学に焦点を定めた他の参考書や問題集と併用すれば、合格するために必要な実力を効率よくつけることができるでしょう。

『有機化学演習 [四訂版]』はいつから使えばいい?

『有機化学演習 [四訂版]』は、いつから使えばいいかというと、一般的な水準の参考書や問題集がひと通りできるようになってから使用するべきです。

本書は、国公立大学の二次試験対策用として使用することを前提として作られているため、有機化学の学習を終えたからといって、いつからでも取り組むことができるというわけではありません。

また、この問題集は、集中して取り組めば1カ月から2カ月ほどでひと通り解き終えることができる程度の問題数なので、共通テストを終えてから使用し始めても、二次試験に間に合わせることは十分可能です。

ですが、有機化学を確実に得点源にするためには、速やかに標準レベルの問題を解く力をつけて、できるだけ早期の段階で『有機化学演習 [四訂版]』を使い始めることが推奨されるのはいうまでもありません。

『有機化学演習 [四訂版]』の特徴

『有機化学演習 [四訂版]』は、第一章と第二章の二部編成で構成されています。

第一章では、基礎的な暗記事項のまとめ、第二章では、大学入試問題を扱った実践力を養うための問題演習を掲載してあります。

第一章は基礎暗記事項のまとめ

第一章では、有機化学の入試問題を解くうえで、必要な知識として求められる基本事項が、これ以上ないほど明瞭簡潔にまとめられています。

有機化合物の特徴・分類、各物質の特徴や構造式および反応系統図、また医薬品の名称など受験生が頭を悩ませる重要暗記事項を、23項目に細かく分類分けしてあるので、とても読みやすく覚えやすい構成となってます。

問題集としては珍しく、暗記事項を詳細に分かりやすくまとめ、多くの紙面を使いひとつの章として取り上げているところは、本書特有の大きな特徴だといえるでしょう。

見分けにくい構造式や複雑な反応経路、化学反応式などの暗記事項を記憶する目的であれば、いつからでも本書を効果的に利用することができます。

第二章は入試問題演習

第二章では、テーマ別に12の項目に分けられ、例題が全56問、練習問題が全60問という形で入試問題演習用の構成となっています。

例題、練習問題いずれにおいても、地方国公立大学や旧帝大およびそれに準ずるレベルの私立大学の入試問題の中から標準以上の水準かつ頻出必須の問題が厳選されています。

練習問題は、例題よりも若干難易度の高い問題を掲載してあるため、解法の確認用というよりは更なる応用力を身につけるためのものといってよいでしょう。

また、どの大学の入試問題においても必ず出題される「構造式の決定」に関する問題を他の問題集では見られないほど多く扱っているため安定して高得点を得る実力をつけることができるようになります。

『有機化学演習 [四訂版]』の使い方

第一章では、既述してある通り、各官能基や物質の構造式および性質、また頻出である反応系統図など受験生にとって、覚えづらい暗記事項を詳細かつ簡潔にまとめてあるので基礎知識を整理するための使い方ができるようになっています。

至極分量を抑えた解説で見やすく整理してあるため、問題演習に取り組んでいる最中、記憶があいまいな箇所が出てきた場合に第一章を見返して、すぐに調べるという辞書的な使い方も効果的です。

第二章では、短期間で仕上げたい場合に、まず例題を全て解き終わってから練習問題に取り組み実践力を高めていくという使い方、また例題のみを数回繰り返し解いて反復演習することにより確実に解法を身につけるという使い方のいずれも効果を発揮することができるでしょう。

学習時間に余裕のある場合には、例題を理解した後すぐに練習問題をこなすことによって、多様な入試問題に対応できるような応用力をつけることが可能です。

また、巻末に全化学反応をまとめたページを設けてあるので入試直前の確認用としての使い方ができるところも本書の大きな魅力だといえます。

『有機化学演習 [四訂版]』の注意点

『有機化学演習 [四訂版]』を利用するためには、標準的な水準を上回る学力を必要とするため、基礎的な内容を習得していないうちに使い始めても、役に立つどころか更に混乱させることにもなりかねません。

本書は、例題だけであれば1カ月程で仕上げることができますので、「急がば回れ」という諺にもあるように、まずは基本事項を焦らずにしっかり身につけたのち、取り組むようにすればいつからか志望校に合格できる学力が身についているでしょう。

また、この問題集は難易度の高い良問を厳選して掲載してありますが、いわゆる最難関大学を受験するのであればさらに上位の問題集と併用しなければなりません。

最高難度の問題集に取り組んでいる際、疑問点があらわれた時に本書を手に取れば、速やかに解決の糸口を見つけることができるでしょう。

『有機化学演習 [四訂版]』|まとめ

『有機化学演習 [四訂版]』は、基本的かつ重要な暗記事項をことさら丁寧にまとめた第一章と選び抜かれたレベルの高い良問で構成された第二章の、それぞれ有益な役割を持つふたつの形式で作られた他に類を見ない問題集です。

有機化学においては基本事項となる、複雑な反応式や構造式を理解するための参考書としての一面と難関大学を目指すための道しるべとなる優れた問題集としての一面を併せ持つ『有機化学演習 [四訂版]』は、志望校合格のために必要不可欠な一冊といえるでしょう。

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