
科目 | 生物 |
出版社 | 数研出版 |
目的 | 生物の基礎固め |
対象者 | 生物の初学者 |
難易度 | 基礎~標準レベル |
分量 | 184ページ |
使用期間 | 高三9月ごろまで |
ジャンル | 生物参考書 |
・具体的なオススメポイント
用語の暗記と問題演習の両方に1冊で取り組める
・注意点
問題の分量が多いため、生物が苦手な人は暗記に特化した参考書から始めること
生物の用語暗記と問題演習が1冊で両方できる参考書
『リードLightノート生物』は生物の重要語句の暗記と、入試準備レベルの問題演習が1冊で両方取り組める参考書です。大学入試向けの生物の参考書は他の理系科目と比べて種類が少ない中、『リードLightノート生物』は基礎事項が網羅されている貴重な教材となっています。生物の学習をこれからスタートする初学者の人にもおすすめできる内容です。
生物の入試問題を解く際には、単に知識を暗記するだけではなく、覚えた知識を実際に使うためにはどうしたらよいのかが分かる必要があります。そして、知識を使えるようにするためには基本レベルの問題演習が欠かせません。『リードLightノート生物』なら暗記と演習を同時に進めることで、すぐに得点に結びつく実力が身に付きます。
ただし、問題のボリュームが多い点や、解説が必要最低限にまとめられている点には注意が必要です。そこで今回は、『リードLightノート生物』の詳しい特徴と学習のポイントを解説します。
空欄補充や一問一答など、4つのパートで段階的に知識が身に付く
『リードLightノート生物』の内容は4つのパートで構成されていて、基礎中の基礎から入試準備レベルまでの知識を段階的に身に付けることが可能です。
各章の最初の項目である「リードA」というパートでは、空欄補充形式の問題によって用語暗記ができます。教科書のような文章の所々が穴埋めになっていて、適切な用語を書き込みながら知識を覚えていきましょう。なお、リードAのパートで正解を書き込んだページは、生物の各単元のまとめノートとして使えるため、学校の定期試験前の総復習にも役立ちます。
次の「リードB」というパートは、用語が覚えられているかどうかを一問一答形式でチェック可能です。空欄補充とは違った角度から知識を問われるため、用語が正しく理解できているかが確認できます。
「リードC」というパートは、基礎から標準までのレベルの文章題です。覚えた知識を使って、説明や計算を含む問題を解く力が身に付きます。さらに、「リードC+」というパートではより難易度の高い応用問題に取り組むことが可能です。
なお、無料のスマホ用アプリでは「リードB」のパートの一問一答形式がクイズ形式で演習できます。電車やバスでの移動中など、スキマ時間を使って生物の知識を固めていきましょう。
分量が多いため、生物が苦手な人は暗記のみの参考書がおすすめ
基本用語の暗記と問題演習が同時に進められる『リードLightノート生物』は効率よく学習できますが、その分問題のボリュームが多い点に注意が必要です。知識のインプットとアウトプットを同時に進めるためには、それ相応の労力がかかります。生物に苦手意識がある人や、生物の学習時間が本番までにあまり残されていない人には別の参考書がおすすめです。
類似の教材として『生物 必修整理ノート』があり、こちらは知識の暗記に特化した書き込み形式の参考書となっています。問題ボリュームも比較的コンパクトにまとまっているため、生物が苦手な人は『生物 必修整理ノート』で基本用語の暗記だけに集中して取り組みましょう。その後、入試標準レベルの問題集を使って演習を行い、過去問へと進めていくやり方がおすすめです。
自分に合った参考書を選ぶため、まずは『リードLightノート生物』の中身を見てみて、難しそうだと感じた場合には『生物 必修整理ノート』から学習を始めてください。暗記と演習を同時に進められそうだと感じた場合には、『リードLightノート生物』を使いましょう。
生物に関する詳しい説明は講義形式の参考書で補おう
『リードLightノート生物』は基本事項の暗記と問題演習を目的とした参考書のため、必要最小限の情報がまとめられています。そのため、噛み砕かれた解説や詳しい説明は載っていません。意味が分からない用語が出てきた場合は丸暗記で済ませるのではなく、教科書や講義形式の参考書で補足するようにしてください。
MARCH以上などハイレベルな大学を目指す人には、講義形式の参考書として『大森徹の最強講義117講 生物』がおすすめです。より分かりやすく丁寧な解説を求める人は、『田部の生物合格77講』や『高校これでわかる生物』、『宇宙一わかりやすい高校生物』を使いましょう。
<p?『リードLightノート生物』で暗記すべき用語を覚えつつ、分からない部分を講義形式の参考書で補うと、効率のよい学習が可能です。
まとめ
生物の初学者におすすめの参考書『リードLightノート生物』について解説しました。『リードLightノート生物』は生物の基礎事項が網羅されていて、用語の暗記と問題演習が1冊で両方できるおすすめの参考書です。空欄補充と一問一答で重要語句を押さえた後、演習を通じて基礎的な問題を解けるようにしていきましょう。
なお、暗記と演習の両方がまとめられている都合上、全体の問題量は他の参考書より多いです。生物が苦手な人や時間があまり無い人は、暗記だけに特化した『生物 必修整理ノート』を使ってください。
また、用語の意味が分からない部分については、講義形式の参考書を使って理解を深めましょう。