
科目 | 生物 |
出版社 | 駿台文庫 |
目的 | 生物の入試レベル問題演習 |
対象者 | MARCH、地方国公立レベル |
難易度 | 基礎レベル |
分量 | 376ページ |
使用期間 | 高三秋ごろまで |
ジャンル | 生物問題集 |
・具体的なオススメポイント
実験考察などの記述形式問題をはじめとする入試レベルの良問が載っている
・注意点
生物の基本的な知識や問題の解き方を身に付けてから取り組むこと
MARCHや地方国公立レベルの良問が演習できる生物の参考書
『理系標準問題集生物』はMARCHや地方国公立レベルの良問が掲載されている生物の参考書です。生物の基礎固めが終わったあと、入試レベルの実力を身に付けたい受験生におすすめします。
掲載されている問題は全て実際の入試問題やその改題です。大学入試の生物で出題される単元が全5章で網羅されていて、単元ごとに細かく問題演習ができます。そのため、苦手な分野や志望大学で頻出の分野に絞ってピンポイントで問題演習をすることも可能です。各問題には入試での出やすさを考慮した重要度が表記されています。
以下では、『理系標準問題集生物』の詳しい内容や学習のポイントについて解説しました。大学入試で生物を利用する受験生はぜひ参考にしてください。
実験考察などの記述形式問題が多く出題されている
『理系標準問題集生物』では、地方国公立大学で出題される記述形式問題が多く出題されています。似たようなレベルの問題集として『基礎問題精講』がありますが、選択式問題が多く掲載されていて、私立大学向けの内容です。
そのため、地方国公立大学を目指す受験生は、『理系標準問題集生物』の方を使って記述対策をすることをおすすめします。生物の記述形式問題で頻出の内容は、実験の手順や目的、実験操作の注意点などを説明するものが多いです。
『理系標準問題集生物』なら、生物の入試問題で頻出の記述形式問題を網羅的に演習できます。繰り返し学習して各問題で問われている要点をつかみ、答案作成に必要な知識や、字数制限内で回答をまとめる力を身に付けていきましょう。
A問題は偏差値50前後、B問題は偏差値60台レベルの難易度
生物の入試レベルの良問がまとまっている『理系標準問題集生物』は、問題の難易度に応じてA問題・B問題の2つに分けられています。A問題は偏差値50前後の問題で、日東駒専や産近甲龍の入試レベルの難易度です。一方、問題は偏差値60から60台後半までの問題で、MARCHや地方国公立レベルの難易度となっています。
志望大学の入試難易度に合わせて効率よく実力を身に付けることが可能です。『理系標準問題集生物』の解説は、ある程度の実力が身についている人にとっては詳しくて分かりやすい内容で、問題を解くための着眼点が把握できます。解説の文中に問題文の一部や図や表が載っているため、どこに着目して解けばよいかを視覚的に理解することが可能です。
また、受験生がつまずきやすい点や間違えやすい点を踏まえて解説されています。各問題は単元ごとに細かく分かれていて、呼吸の仕組みやアルコール発酵の実験、ホルモン分泌の調節、個体群の変動など、ピンポイントで学習できることも『理系標準問題集生物』の特徴です。志望大学の入試問題で頻出の単元があれば、類題まで含めて重点的に演習しておくことをおすすめします。
生物の基礎力をある程度身に付けてから取り組もう
『理系標準問題集生物』は入試レベルの問題が掲載されているため、生物の基礎力をある程度身に付けてから取り組みましょう。基本的な語句の暗記や、計算問題の解き方などが分かっていないと、『理系標準問題集生物』の問題を解くことは難しです。
もし、『理系標準問題集生物』のA問題を解くことが難しいと感じたり、解説を読んでも理解できなかったりする場合は、基礎の部分に弱点があるかもしれません。その状態で無理に『理系標準問題集生物』を解いても入試本番での得点力が上がらないため、基礎レベルの参考書に戻って復習して下さい。
A問題がある程度解けるようになってくれば、『理系標準問題集生物』に載っている問題を解くことで生物の実力がしっかり身に付きます。『理系標準問題集生物』を演習して入試レベルの頻出問題が解けるようになったら、志望大学の過去問を解いて出題傾向や時間配分に慣れていきましょう。
まとめ
MARCHや地方国公立レベルの実力が身に付く生物の参考書『理系標準問題集生物』について解説しました。『理系標準問題集生物』は偏差値50から60台後半レベルの良問が厳選されているため、生物の基礎固めが終わった後に取り組むことがおすすめです。
国公立大学の入試で出題される記述形式問題にも対応しています。各問題は単元ごとに細かく分かれているため、大学入試で出題される全範囲を網羅的に学習することが可能です。また、苦手分野やより強化したい分野があれば、ピンポイントで演習することもできます。
自分が志望する大学の出題傾向や難易度に合わせて、『理系標準問題集生物』の問題に取り組みましょう。解説の内容はハイレベルなため噛み砕かれてはいませんが、入試問題を解くための着眼点が詳しく学べます。た
だし、『理系標準問題集生物』はある程度基礎力を身に付けた人向けの内容です。『理系標準問題集生物』のA問題を解くことが難しいと感じる場合は、より易しい参考書に戻って基礎力を身に付けて下さい。