実戦、理解・再構築・記憶

※勉強法の詳細が記載されておりますが、更に詳しく知りたい方、個別に相談したい方は武田塾の無料受験相談にお気軽にお問い合わせ下さい。

数学の問題を10題身につける方法
ここに10題の数学の問題があるとします。
その問題を身につけるためにはどうしたらいいのかを考え、身に付けるということはどういう過程を踏まなければならないのかを考えてみましょう。

まず習い、理解する。
10題の数学の問題が全く理解できないものであった場合、解答を誰かに解説され、習うと思います。
それは学校や予備校でいう授業であり、「理解」の段階です。
10題理解し、その時点で問題は解けるようになっているでしょうか?
答えはNOです。
授業を聞いただけ、解説されただけ、理解しただけで問題が解けるようになるのであれば、授業にでていた生徒全員が問題を解けるようになり偏差値が伸びることになるし、今まで受けてきた授業で解説された問題が全て今でも解けるようになっているはずです。
しかし、現実はそういったことはなく、10題解説されてその直後に問題を解いてみても、数題間違えることは確実です。
そのため、習った事項をどれだけわかっているかを確認するために、自分でもう一度解くことが重要になります。

自分で解き、再構築する。
習っただけでは解けるようになりません。
つまり習っただけでは身につきません。
そのために「理解」したものを自分で組み立てる段階「再構築」が必要になります。
では、習った問題を解きなおせば身につくのでしょうか?
実はそう単純なものではありません。
再構築するときに気をつけるべきことを下に書いておきます。

再構築し損ねたものに、×をつける。
習った10題を解きなおしたとしましょう。
そこでは解けたものと解けなかったものとにわかれるはずです。
解けたものは再構築に成功したもので、自分でも組み立てられるようになったわけですから、この時点では身に付けたといえます。
しかし、間違えた問題に関しては、まだ身についていないためにもう一度「理解」の段階に戻る必要があります。
つまり、もう一度解答解説や、教えてもらったときのノートなどを見返して、もう一度理解しなおすのです。
では、もう一度理解したら身についたのでしょうか?
これもまた違うのです。

×のついたものをさらに解きなおす。
もう一度答を見たからと言って、解けるようになったとは限りません。
あくまでも「理解」できただけであり、「再構築」できるかはやはりもう一度といてみないとわからないのです。
答を見た直後とはいえ、解きなおすと驚くほどできないことを受験生は気付いてください。
×のついた設問を解き直し、解けなければさらに×をつけ、×がつかなくなるまで、10題を一度は自力で正解する状態に持っていくことが大切なのです。

10題全て正解の状態=全問正解の状態
10題全て正解の状態=全問正解の状態と私たちは呼んでいます。
この状態を作り出すことが非常に重要です。
多くの受験生は習った事項を自力で解ける段階まで持っていけていません。
習った問題が解けないのに、新しく出てくる模試や入試問題が解けるわけが無いのです。
この状況を毎回作り出し、その積み重ねによって一冊を全問正解の状態に持ち込むのです。
すると完璧な一冊が完成します。

一冊まるまる全問正解の状態をキープする=完璧な一冊
ここまでで短い範囲を完璧にするやり方を書きましたが、この作業を繰り返すことによって、完璧な一冊を作り出します。
しかし、ただ繰り返せばいいというわけではありません。
その人の勉強のペース、記憶力、他の教科とのバランスなどを考慮してやらなければ非効率的な学習になってしまい、偏差値は伸びにくくなってしまいます。
そのために、武田塾では、ひとりひとりに「計画表」を作成し渡しています。
完璧な一冊をつくために、どのようなペースで勉強を進めていけばいいでしょうか。
それに関しては、学習計画表のつくり方という章でお話したいと思います。

3記憶~復習し、完全定着させること~
三段階目は、「演習」の段階で全問正解にしたことの復習を繰り返して、「完全定着」を図ることです。一度全て解けるように、言えるようにしたとしても、また忘れてしまうので、その復習を欠かせないようにし、その復習のたびに×をつけ、言えなかったものを解き直し、全問正解にすべきです。学習内容を毎回100%解けるようにすることを繰り返すことによって、記憶の忘却の部分が減少していきます。ですから、三段階目は「復習」であり、「完全定着」を図る段階であり、入試まで知識をキープしておくための段階だと考えます。

学習した時期からある程度の間隔をあけて知識を完全忘却する前に、つまり想起段階での忘却状態で復習を繰り返し行うことでより強く記憶を定着させることが可能であると言えます。この段階こそが学習計画表の根幹をなしていて、計画表では最低3回の復習を一定の間隔をあけて行えるように組まれています。また、定着度によっては3回以上の復習も必要となってきます。