暗記法

■あなたの暗記、間違っていませんか?その1

1、「暗記する」ってどういうこと?

「暗記する」とはどういうことでしょうか? 「英単語を見て、訳が言えるようにする。」 「数学の問題を見て、その解答をかけるようにする」 「社会の問題で語句が書けるようにする」 さまざまな「覚える」ことがあり、その形式は多種多様です。 しかし、単純化すれば 「1つの事柄から、もう1つのものを導ける状態にすること。」 「1つの事柄ともうひとつの事柄を結びつけること」これが暗記だとおもいます。 簡単にいえば、 「問題」と「答え」が結び付けばいいんです。 具体的には以下のような例です。

問題 答え
英単語 日本語訳
日本語訳 英単語
英熟語 日本語訳
日本語訳 英熟語
数学の問題 数式の解答
日本史の一問一答 日本史の用語
日本史の用語 その語句の説明
論述の問題 論述解答

なにかしらの問題を見て、答えが出てくればいいんです。暗記っていうのはそういうことです。 暗記に

2.暗記の手段と目的を間違えるな!

よく、暗記について耳にするのは

  • 「覚えるまで書け!」
  • 「口に出して覚えるんだ!」
  • 「ゴロあわせにして覚えろ!」

などなど。いろんな方法がありますよね。 でも、これらの方法の意義を皆さん少し勘違いしているような印象を受けます。 暗記するためにノートにぎっしり単語を書いたり、必死でゴロを考えたのに 全然覚えることができない、思い出せないなんて経験はありませんか? そういう人は、暗記の手段と目的を間違えているのです。 書く」「言う」「ゴロ」「例文で覚える」など、これらの方法は 「ふたつの結びつきを強めるためのテクニック」、そう、手段でしかないのです。 書けばいい、口に出せばいいというわけではなく、あくまで「ふたつの結びつきを強めている」だけです。 たとえば、英単語の日本語訳を覚える場合 dog 犬dog 犬 dog 犬 dog 犬・・・ と書いたり、口にすることによって「dog」ときたら「犬」ととりだせるように、 二つの結びつきを強めているのです。 ではここで、そういった「二つの結びつきを強めるテクニック」の一覧を書きます。 テクニックの一覧 ゴロあわせ 書く 口に出す 見る 聴く 連想(意味をつける) など。

目的はあくまでも「暗記する」ということ

これらのものがふたつのものを結びつけるのに重要な手段になってきます。 ポイントなのがあくまでも「手段」であり、「目的」ではありません。 目的はあくまでも「暗記する」ということです。 つまり 覚えるものが存在する ↓ 上記の「テクニック(書く、見るなど)を行う」 ↓ 覚える という位置づけです。 勉強の三段階「理解」「再構築」「記憶」で言うなら、私はこのテクニックは 「理解」の手段だと考えています。頭の中により深く、強力に「理解」させれば 後々に情報が取り出しやすくなります。 つまり、ふたつのものの結びつきを「理解」し、強くする方法がこの「テクニック」です。 あくまでも「手段」であり、「理解」するためのテクニックだということを忘れないでください。 書いただけ、見ただけ、ゴロを考えただけで終わりにしてはいけません。 —- ■あなたの暗記、間違っていませんか?その2 あなたの暗記、間違っていませんか?では、

覚えるものが存在する ↓ 「テクニック(書く、見るなど)を行う」 ↓ 覚える
という流れを書きました。 「テクニックを使っただけで満足するな!目的は覚えることだ!」という話でしたね。 今回はもっと具体的な話です。自分はあてはまらないか、考えてみて下さいね。 テクニックとまでは言えないかもしれませんが、たとえばこんな事例が代表例です。
知らない英単語を50個覚えようとおもう。 ↓ 全部10回ずつ書く。※ここがテクニック。書いても、見ても、ゴロでもなんでもいいです。 ↓ 簡単に確認して、間違えたものをチェックして、見なおしたり蛍光ペンで線を引く。
この流れ、みなさんも一度はやったことのある流れなのではないでしょうか。 むしろ、「いつもこうやっている!なにがまずいの?」というひともいるかもしれません。 問題点はただ一つ。 「これではちゃんと覚えているかわからない!」ということです。

本当に暗記できているか、確かめていますか!?

この作業を終えたひとに、覚えた50個の英単語の50問のテストを行ったとします。 すると正解率がどのくらいになると皆さんは思いますか?実際にやってみてください。 もちろん、既に覚えていた単語を暗記しても意味がありませんよ?(笑) さて、結果はどうだったでしょう。 半分も出来ない人は多いのではないでしょうか。 なぜ、そうなってしまうのか。どうすればもっと暗記できるようにするのか。 10回書いたり、間違えたものをチェックしたり、蛍光ペンで線を引いたりしても、 そんなに暗記できるものではないのです。 蛍光ペンをひいたりするだけでは覚えない。全問正解になっているかを確認して、すべてあっていなければ先に進まない。 その瞬間に全問正解になっていなければ、明日になって問題が当たるわけがありません。

では、どうすれば覚えられるようになるのか?

正しい暗記の流れはこのようになります。

覚える範囲を決める

テクニックを使う。(書く、ゴロ、見る、読む、連想など)

覚えたか確認し、間違えたものに×をつける

×のついたものをもう一度、テクニックを使い覚えなおす。

×のついたもののみ確認しなおし、また間違えたら×をつけ、×がつかなくなるまでテクニックと確認を繰り返す。

最後にその範囲を通して覚えているかを確認して、全問正解したら終了。
この×がつかなくなるまで繰り返して、全範囲をやり直した時に全問正解できるようにする、 というのが非常に大事なのです。 —- ■英単語を100個覚える方法 その1 みなさんは英単語を100個暗記しようと思ったらどのように覚えますか? 簡単には あなたの暗記、間違っていませんか?その1 あなたの暗記、間違っていませんか?その2 でご紹介しましたが、 その場合、範囲の100個の英単語のスペルと日本語訳を100個一気に、10個ずつ書き、 そしてテストをすればいい・・・というわけではないんです。 みなさんもイメージしていただければ分かるとおもうのですが、100個も一気に書いて、 そのあと覚えたか確認するためのテストをしても、はじめの方の書いたものなんて忘れていますし、 100個も一気にやったら疲れます。 そのため、

今日覚える範囲が100だとしても、一気に100個覚えない。適量ずつ分けて覚える。

これが非常に重要になってきます。 その「適量ずつ分ける」ということについて詳しく話していきます。 「適量」と言われても、どのくらいかわかりませんよね。 しかも分けて覚えるといっても、どう分けて覚えていくかわからないとおもいます。 「適量」とは、自分が一回に覚えられるひとまとまりのことです。 たとえばイメージしてください。英単語の暗記カードがあります。 表には単語、裏には訳が書いてある普通の単語カードです。 知らない、まだ覚えていない英単語カードをを100枚渡されたとします。 そして 「100枚一気に覚えてください。」 と、言われたら 「多っ!!」 って思いませんか?さすがに100枚、一気に覚えてくれって言われたら厳しいですよね。でも、 「10枚覚えてください。」 って言われたらどう思いますか? 「10枚なら覚えられる!」「むしろ10枚なんて一瞬で覚えられるんじゃない?」 なんて思うのではないでしょうか。個人差があるとおもいますが、5~10分程度で、 何度か間違えてもいいですが、その間に比較的楽に覚えられそうな量を「適量」と読んでいます。

5〜10分の1回のサイクルで比較的楽に覚えられそうな「適量」にわけることが重要!

その適量は、自分で考えてみたり、実際にやってみたらわかるとおもいます。 5枚だったらどうだろう、20枚だったらどうだろうというように想像してみるのです。 5枚→「5枚だとさすがに簡単に覚えられそうで、張り合いがなさそう。」 10枚→「10枚でもいいけど、これよりは多く一回に覚えられるかな。」 15枚→「15枚でもいいけど、ちょっと中途半端だな。」 20枚→「20枚ぐらいなら、きりもいいし、覚えた後に適度に間違えて、適度に復習できる数かも!」 30枚→「さすがに30枚は厳しいかなー。やっている途中で心が折れてしまいそうだ。」 と、考えたら、この場合、20枚が適量だとなります。 想像じゃわからない、アバウトで分かりにくいということでしたら以下の方法をとってみてください。

10個、テクニックを使って覚えてみる。(書く、言うなど) ↓ 10個確認してみる。 ↓

  • 正解率80%以上→10個ではなく、15か20個に増やしてこの作業をやってみる。
  • 正解率60~70%→適量。今後、10個単位で勉強を進めていく。
  • 正解率50%以下→10個ではなく、7個、5個にしてこの作業をやってみる。

というかんじです。 暗記の得意な人はその適量は多く、苦手な人は少なくなります。 また、この量はできるだけ多い方が進むスピードは速くなりますので、無理をしてはいけませんが、 多い方が有利なのは覚えておいてくださいね。 — ■英単語を100個覚える方法 その2 前回の英単語を100個覚える方法 その1では、 英単語を適量ずつわけることについて書きました。 今回は具体的にどのようにして100個の英単語を完璧に暗記していくのかをお伝えします。

「復習のタイミング」「どうやって参考書を進めるか?」

というのはかなり悩みますよね。これは人によって違いますし、説明しようにもなかなかできないものです。 みんななんとなくやっていますから、理由と一緒にこういうふうに勉強すべきだって説明するのはかなり難しいです。 でも、難しいからって聞かなきゃわかないとおもうので、複雑になりますが説明していきますね。 これをマスターすれば絶対に成績が上がります。この方法をやって偏差値が上がらないわけがないです。 武田塾のキャッチフレーズ「一冊を完璧に。」を実現するために最も重要な方法が今から書くことです。 覚悟して聴いて下さい! 【英単語の覚え方】

1 今日は100個覚えると決める。 ↓ 自分は適量が10個なので、10個ずつ完璧にする。 (適量はちゃんと自分で調べること!) ↓ 1-10番目の英単語をテクニックを使って覚える。 (「dog犬dog犬」というように言葉に出して覚えたり、書いたり、連想、意味付けを使います。) ↓ 1-10のテストをします。 ↓ 間違えたものに「/(バツ)」をつけます。
2 「/」のついたものをテクニックで覚えなおす。 ↓ 「/」のついた覚えなおしたものだけ、テストします。 ↓ あたったものはなにもせず、間違えたものには「/」を「×」にし、また「×」のものだけ覚えなおし、当たるまでやる。 はずれたら「/」を追加していくこと。 ↓ 全部、一度は正解したら、10個の総復習をして、10個連続して正解するまで10個のテストを繰り返す。 ↓ 次の10個、11-20個目まで覚える。方法は同じ方法で。完璧になるまでやる。
3 21から10個ずつ50まで完璧にする。 ↓ 1-50までの総復習をする。 ↓ 1-50まで、もう一度覚えているか確認し、間違えたものに「/」をつける。

総復習のポイント

今までつけた「/」と違いがわかるように、「/」をつける位置を1行左にずらすなどする。 (今回間違えたものだけがわかるようにするためにするため。を変えたりしてもよい。) ※標準的な生徒だと、ここで10~20個間違える!

4 間違えたものを覚えなおし、全部正解になるまで、完璧になるまで、繰り返す。その時も「/」をつけながらで、 量が多い場合は2回に分けてやってもいい。ここでも「適量かどうか」を考えながらやる。 ↓ 50個の中で、間違えたものが完璧になったら、50個までは完璧になったということになるので、次の単語に進む。 ↓ 51からも10個ずつ100まで完璧にすることを繰り返す。 ↓ 51-100までを復習する。1-50までに復習をやった方法と同じようにやる。 ↓ 1-100までを総復習する。 ここでも、今回間違えたものが分かるように、「/」の位置を変えたり、色を変えるようにする。 ここでも全て正解するまで完璧にする。間違えた量が多く一度に覚えられなければ適量に分けること。
ここまでやれば100個覚えられます。 一度に100個は覚えられなくても、10個ずつ分ければ絶対に覚えられます。 — ■英単語を100個覚える方法(発展編)その1 8、 適量、セット数、戻るタイミングは自分でアレンジしよう! 前回の記事で紹介した方法はひとつの例です。適量、セット数、戻るタイミングは自分でアレンジするといいとおもいます。 前回の記事で紹介した例は 設定A 1日で覚える量→100個 適量(1セット)→10個 1回目、戻るタイミング→5セット 2回目、戻るタイミング→5セット×2の10セット という設定でした。(この設定を設定Aとします。)そのため、これで実際に英単語を覚えるのをやってみると 1-10を完璧に。 →11-20 →21-30 →31-40 →41-50 →1-50の復習。(1回目の戻るタイミング)(1セット×5の5セットで復習) →51-60 →61-70 →71-80 →81-90 →91-100 →51-100の復習。(1回目の戻るタイミング)※2回目だとおもうかもしれませんが、51-100に関して1回目の復習のなので1回目とします。(1セット×5の5セットで復習) →1-100の総復習。(2回目の戻るタイミング)5セット×2の10セットで総復習) という流れになります。 また、ほかのパターンを考えてみると 設定B 1日で覚える量→100個 適量(1セット)→20個 1回目、戻るタイミング→5セット というものでもいいのです。1回に20個ぐらい行けるって言う人はこの設定の方が早いです。 この設定で覚えるとどのようになるでしょうか? 1-20を完璧に。 →21-40 →41-60 →61-80 →81-100 →1-100の総復習。(1回目の戻るタイミング)(1セット×5の5セット) という流れになります。 設定Aに比べて、かなりシンプルになりました。その理由は、覚えるべき量の100個に、1回目の復習のときに全範囲の総復習になるので全範囲を終えるのが早くなります。そのため、適量(1セット)の数が多ければ多いほど覚えるのが早くなります。しかし、1セットに20個も覚えられるなら、1日に覚える量を200個にしてもいいんじゃないか?とおもいます。そのため、適量が20個のひとは次の設定Cぐらいがいいでしょう。 設定C 1日で覚える量→200個 適量(1セット)→20個 1回目、戻るタイミング→5セット 2回目、戻るタイミング→5セット×2の10セット 1-20を完璧に。 →21-40 →41-60 →61-80 →81-100 →1-100の復習(1回目の戻るタイミング)(1セット×5の5セットで復習) →101-120 →121-140 →141-160 →161-180 →181-200 →101-200の復習(1回目の戻るタイミング)(1セット×5の5セットで復習) →1-200の総復習(2回目の戻るタイミング)5セット×2の10セットで総復習) これが設定Cです。1セットで覚える時間が5分だとしたら2時間以内で200個の英単語を覚えることができます。信じられないかもしれませんが、慣れてくればそのくらいのペースは可能です。また、これからの連載にもペースを速める方法なども登場しますので、その方法をマスターすれば2時間以内に200個は当然のようにできるようになりますのでがんばってくださいね。 設定A~Cまで見ることによって、なんとなく暗記のやり方のイメージがわいたとおもいます。 次はなぜこんなに戻るのか、なぜこんなにめんどくさい方法を私が勧めるのか、その理由をお話ししていきたいとおもいます。その理由を知れば、自分なりに暗記の方法、ペース、設定をアレンジできるはずです。理由を知り、自分で応用できるようになってくださいね。 2008年12月13日 23:36 2008 9、忘却曲線を元に戻す意義。 9、忘却曲線を元に戻す意義。 前回までの記憶に関する話で、みなさんが疑問に思うのではないか?と思った部分は 異常なまでに何度も何度も戻り、全問正解にすること なのではないかとおもいます。 200個の英単語を1日で覚える場合、 10個で全問正解に。 50個で全問正解に。(戻るの1回目) 100個で全問正解に。(戻るの2回目) 200個で全問正解に。(戻るの3回目) というように、1日のうちに3回も戻ります。表現を変えるなら、同じ日のうちに3回復習するわけです。 復習なんて翌日にしたり、1週間後にしたりするのが普通だとおもいます。しかし、私が勧める方法は1日に3回も復習するのです。 しかも1回目にやるときも、1~3回目の復習もそれぞれ「覚えるまで繰り返す」ため、実際には1つの英単語に対して10回も20回も覚えなおすことがあります。 そのため、 なぜここまでやるのか?こんなにやるのは無駄ではないか? とおもわれるような気がします。しかし、こうやってもらいたい理由が主に2つあります。1つはこのくらいやらなければ英単語は覚えられないということ。それだけ何かを覚えるというのは難しいことです。それをまずわかってほしい。もうひとつは、記憶というのはみなさんの想像を絶するぐらい早く忘れます。しかし、その忘れたものをもう一度覚えなおしたときに最も記憶が深く脳内に刷り込まれます。そのため、何度も何度も間違えたものを正解にし直すということが最終的に「完全定着」するのにかなり効果的なのです。むしろ、忘れるからこそ覚えられるのです。「覚えるのは想像以上に難しい」、「忘れるから覚えられる」とはどういうことか?次回はそのあたりを詳しく書いていきます。 2008年12月15日 19:35 2008 9、 忘却曲線を元に戻す意義。その2 9、 忘却曲線を元に戻す意義。その2 「覚えるのは想像以上に難しい」ということについて今日は書いていきます。 私が勧める単語の覚え方は 10個覚える→次の10個を覚える→次の10個を覚える→次の10個を覚える→次の10個を覚える →1~50を再度覚えているかテストし、間違えたものを覚えなおす というものですが、ここでの最後の「50個の復習テスト」の際、50個中、何個ぐらい間違えるとおもいますか? 平均で10~15個、多い人は20個以上ここで間違えることがあります。 これはすごいことだとおもいませんか?今さっき10個ずつ覚えた英単語を、復習したらもう10個とか20個間違えるんです。それほど、人の記憶は速攻で忘れていきます。笑 同じ日に、しかもいまさっき覚えた単語50個で10個とか20個忘れるんです。(信じられない人は実際にやってみてください!)だから、何度も何度もやる必要があるのです。そのくらい忘れるスピードが速いから、復習のスピードも想像以上に上げていかないといけないのです。 イメージでは 「今覚えた英単語は忘れるのは数日後だろうから、復習は数日後でいいや~」 とおもうのですが、実際は 「今覚えた単語が忘れるのは数分後だから、復習は数分後にやらないといけない」 ということなんです!みなさんはまずここで大きく間違っているのです!自分の力を過信してはいけません!むしろ、覚えるのが苦手なのに復習を数日後にやっていたり、数ヵ月後にやっている人がほとんどです!甘いです!覚えるってめちゃくちゃ難しいし、おもいっきり忘れますし、数分後に普通に忘れます。だから、同じ日のうちに、1回の勉強時間のうちに何度も何度も覚えなおさないと記憶には残りません!これを忘れないでくださいね。 2008年12月16日 00:00 2008 9、 忘却曲線を元に戻す意義。その3 9、 忘却曲線を元に戻す意義。その3 前回はみんなが思っている以上に忘れるスピードは速いんだということを書きました。50個覚えたとおもって復習してもすぐ10個、20個は普通に間違えます。でも、その忘れることが私は重要だとおもっています。 そんな「忘れるから覚えられる」ということについて今回は書いていきます。 「忘れるから覚えられる」 って聞くとなんか変な感じがしますよね。なんで忘れるのに覚えられるんだって言う。笑 でも、逆を考えてみましょう。 「忘れないから覚えられる」 ということだと、どうなるんでしょうか? 10個ずつ、5回に分けて覚え、50個で復習する。そこでは1つも間違えなかった。まったく忘れていない。だから、この50個はずっと忘れずに覚えていられる・・・・ こんなことありますかね?笑 一回勉強したら忘れない。通常、こんなことはありません。あのSAPIXで全国1位→開成→東大の超天才開成番長(http://ameblo.jp/kaiseibancho/)ですら、忘れるから復習の重要性を説いています。開成番長でも忘れるんですよ?ほかの人が忘れないわけないですよね?笑 ということは、何かを覚えるときに1回で覚えるのはまず不可能。1回で覚えられるものもあるかもしれないけど、すべてはそういかないからどうしても忘れるものは出てくる。だから、何かを覚えるためには絶対に「忘れる」ということは避けては通れない道なのです。でも、ずっと忘れるわけではありません。ある程度復習を重ねると忘れなくなります。少なくても、忘れにくくなります。そのため、「忘れることは完全定着に向かうための必ず通らないといけない道」であり、「忘れる→覚えなおす→という過程があるから覚えられる」のであり、「忘れるのは完全記憶への一歩」と言えるわけです。だから、忘れたなら喜ばないといけません。何度も何度も復習するのは当然です。みなさんは復習するとあまりに忘れていたりするので 「あ~なんて俺は頭が悪いんだ」 「受験なんて向いてないんじゃないか」 「ほんと頭いい人はいいよなー」 とかを考えていしまいます。でも、そんなことは考える必要はありません。みんな忘れるんです。忘れるから、何度も何度も復習して、記憶を強固なものにしていくんです。忘れずに覚えるのは不可能。忘れることで記憶が自分のものになるのに近づいていることを忘れないでください。 次回はなぜ忘れるのか、なぜ覚えなおすと覚えられるのかについて書いていきます。 2008年12月17日 00:00 2008 9 忘却曲線を元に戻す意義 その4 9 忘却曲線を元に戻す意義 その4 ひとは忘れます。めちゃくちゃ忘れます。でも、忘れることっていいこともあります。 たとえばものすごく辛い経験をしたとします。それをずーっとこと細かく鮮明に覚えていたら生きるのがつらいです。 また、ちょっとたとえがわすいかもしれませんが、ネット上にグロテスクな写真とかあったりするわけですが、それを見て一生その画像が忘れられなかったら結構ピンチです。また、生きているとものすごい情報量が飛び込んできますよね。周りの風景、ひと、テレビなどなど、生きているとものすごい量の情報とふれあうことになります。もしそれを全部覚えていたらひとの頭はパンクしてしまうでしょう。だから適度に忘れることというのは生きるための重要だったりするんです。だから、いらないなって思うものは基本的に覚えないように脳というものはできています。だから、逆に言うなら「これはガチで生きるのに必要なんだ!覚えてくれ!」と、脳にお願いする、錯覚させる必要があるのです。生命にかかかわる情報、ものすごい情報はちゃんと覚えるように人間はできています。 ベック式で有名な別宮先生とお話ししたとき、ものすごい言いたとえを教えてくれたので紹介します。 自分のお母さんに、「実はあなたは私の子どもじゃないの」って言われて、「へ~」と聞き流してこの言葉を忘れることってありますか? ないですよねw そんなこと言われたら一生のトラウマになります。絶対覚えてます。忘れることなんてできません。だから、自分に重大だとおもわれる情報や、インパクトの強いものは人間忘れないようにできています。だから、重大だとおもわせる、インパクトを強めるというのが忘れないことで重要になってきます。 では、まず重大なことだとおもわせるためにはどうしたらいいか? それについて次回書いていきます。 10、忘却曲線を元に戻す意義 その5 10、忘却曲線を元に戻す意義 その5 人間の脳は情報を選んで、重要じゃなさそうなものを忘れていきます。しかし、忘れてもまた目の前に出てきたり、また忘れても何度も覚えなおされたら 「この情報はいらないと思ったけど、結構いるんじゃないか?必要なのかも・・・」 とおもいはじめてくれます。そう、だから覚えなきゃいけないものは忘れても何度も何度も繰り返すべきなのです。繰り返すことによって、脳に重要だとおもわせて、覚えるべきことだと認識してもらって記憶する必要があります。 大学受験のすべての知識が「実はあなた、私の息子じゃないの」級に超重大な情報だったらすべて1発で覚えられて楽なのですが、そんなことは全然ないですよね。 「なんでこんな年号覚えなきゃいけないんだ!」 「このマニアックな知識は何だ!」 というものばかりですよね。明らかに知らなくても困らないし、生命にかかわるものもないだろうというのが大学受験の知識です。だから忘れるんです。むしろ、忘れるべくして忘れているごく当たり前のことなのです。 しかし忘れるのはしょうがないとあきらめていても成績は一向に良くなりませんから、ちゃんと脳に重要だと認識してもらうために復習を繰り返すのです。そうすることによって脳に知識がとどまり、完全定着するのです。 なんどもなんども戻るようにと書きましたが、それは脳に重要だとおもわせるためなんです。脳科学的にも反復の重要性、必要性は説明できます。だから絶対に繰り返すこと。覚えなおしてくださいね。

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