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早稲田大学学部別対策|英語

早稲田大学の入試は、同じ科目でも学部ごとに出題傾向が異なります。ここでは、学部別の入試傾向と対策を解説しています。早稲田大学の各学部の合格レベルに達するために完璧にしたい参考書・対策をご紹介します。

早稲田大学学部別|英語対策

国際教養学部へ行きたい方
商学部へ行きたい方
法学部へ行きたい方
文化構想学部へ行きたい方
政治経済学部へ行きたい方
教育学部(文系)へ行きたい方
社会科学部へ行きたい方

早稲田大学|文系学部共通 英語対策

1.全ての知識の完成度が非常に高いものを要求される

早稲田、慶応、上智などの最難関私立大学は、他の大学と比べてもすべての問題において難易度が高い。
知識としては基礎のものであっても、文自体の難易度が高い文法問題や、英文の要約などをはじめ、

できたつもり、やったつもりの勉強では一見点数をとれていても合格点には決して届かないように問題が作られている。

受験生の多くが過去問に挑んだ際に、解説や答えをざっと見てなんとなく自分でもできそうと思うことは少なくないが、

実際に自力で初見の問題で対応することは非常に難しい。

まず、これらの入試問題に対応するためには今までの参考書を早稲田に要求されるレベルで完成させる必要がある。
単語や文法をとっても派生語や複数の意味を正確に覚えたり、文法の出題が正誤問題などの難問形式に代わっても対応できるように仕上げておく必要がある。

過去問に挑みながらすべての知識を積み直し、より高いレベルで完成させていこう。

2.設問の答えを出すために必要な読解の難易度が上がる

今までと同じ読み方をしているのに、全然点数にならない、そもそも答えが選べないといったことが起こる受験生は少なくない。
これは、早稲田の長文の選択肢が非常に細かく、今まで訳せれば解けていたような問題でも訳したうえでしっかり考えて答えを出すということが要求されるためである。

このレベルの読解は過去問や同様のレベルで演習を積み、どこまで考えればよいのか、どういった基準で答えが出るのかを知る必要がある。
解いた後答えを見て分かったつもりになるのではなく、「自力で答えを出す」ためにどうしたらよいのかを学習していこう。

3.志望学部以外の学部にも触れ、早稲田の問題に触れる機会を増やそう。

第一志望の問題よりも難易度が高い学部まではやらなくてもよいが、同じ程度の学部の問題は触れておくことをすすめる。
早稲田の英語は学部ごとに分野別でこなさなければ対策などは異なっているため、学部ごとにそれぞれやることは異なるが、

それでも聞かれていることの基準は一致している点が多く、できるだけ多くの問題に触れることが望ましい。

早稲田大学英語学部別対策

国際教養学部へ行きたい方

国際教養学部英語の基本情報

試験時間筆記85分、リスニング50分、配点100/200

大問の構成(2014年度参考)
筆記

1.長文
2.長文
3.英文要約(日本語)
4.自由英作文

リスニング

大問2題
※筆記とは別の時間で行われる。

傾向

文章読解、リスニング、要約、英作文と総合的に英語を使いこなすことが要求される。
ただ、他の学部と比べると文章が読めていれば解ける問題が多く、英語を読み慣れている受験生であれば、答えやすいものも多い。英語を使いこなすことができているかどうかを問うような構成。英語というより現代文の設問に近い構成と考えたほうがよい。

長文は普段から文章を読み慣れておくことが必須。
要約や英作文で時間を取られることを考えると、早く、正確に読みこなすことが重要。
文章自体の構造は複雑ではないが、訳せればあたるというものではなく、文章を正確に理解したうえで、それを正しく使うことが求められる。
普段の練習から時間をはかり、本当に正しく読めているかを確認しておくとよい。
まずは過去問に触れ、どのレベルまで要求されるのかを知っておくことをすすめる。

要約問題は文章が短いせいもあって、過不足なく書くのが難しい。
ちゃんとまとめないとただの全訳になってしまうので、字数を考えて、表現を工夫する練習をしておきたい。
文章の難易度が高いわけではないので、要約の書き直しを徹底し、解答力の向上を第一と考えよう。

英作文は与えられるテーマ自体は比較的解答を出しやすい内容である。ただ、それを英語で正しく表現するためには、日々の練習が不可欠である。自由英作文で最も恐ろしいのはケアレスミスや文法や表現の間違いによる減点なので、なんとなく答えがかけるというところでは絶対に止めず、自分の表現が原点にならないのかを吟味しておこう。

リスニングは、1度しか読まれない可能性があることと、リスニングの音質があまりよくない可能性があるということを肝に銘じておいてもらいたい。国際教養のリスニングの難易度自体はそこまで高いものではないのだが、この2点だけで一気に難化する。集中力と耳を鍛え、確実に聞き取り、解答できるようにしておこう。リスニングの対策はどうしても過去問だけでは不足するので、東大や一橋、東京外大といった難関大の問題もやっておくとよい。

商学部へ行きたい方

商学部英語の基本情報

試験時間90分、配点80/200

大問の構成(2014年度参考)

1.会話問題
2.長文
3.長文
4.長文
5.長文

傾向

長文の数が多く、設問の形式がさまざまあるが、オーソドックスなものが多く、普通に難しい構成となっている。
何かに特化した対策というよりは、これまでの参考書の完成度の引き上げがカギを握る。
単語、文法、長文など基本の完成度を上げていこう。
教育学部と合わせて、比較的対策がしやすい構成ではあるが、長文の内容一致が長さの割に多いため、より細かい読解が求められる。

長文の量は多いが、1つ1つはそれほど長くはなく、早稲田レベルまでの参考書をこなしていれば十分に読める難易度。
長さの割に内容一致などの読解問題が多いため、文章全体を理解し、細かい部分も読みわけらえる必要がある。
過去問をこなす中で、どこまで読めば答えが出るのかを突き詰めて考えていこう。
「話題別英単語 リンガメタリカ」や「速読英単語 上級編」などを使い、できるだけ毎日長文に触れる習慣をつけておくとよい。

文法や単語は特別対策をするというよりは、これまでの参考書の完成度を上げておくことを重視しておきたい。

会話問題は、早稲田では頻出の形式ではあるが、その中でも商学部は比較的設問が多く、長さもあるので、きっちり対策をしておきたい。
分自体の難易度が高いわけではないが、話を理解していることが必要となる。

法学部へ行きたい方

法学部英語の基本情報

試験時間90分、配点60/150

大問の構成(2014年度参考)
1 長文読解
2 長文読解
3 文法(正誤問題)
4 文法(内容不一致問題)
5 文法(空所補充)
6 和文英訳
7 自由英作文

傾向
文章自体の難易度、設問の難易度、出題形式の多様さなどどれをとってもかなり難易度が高い。

長文の難易度はかなり高く、国語の学習が不十分の場合、日本語でも内容が分からないケースがありうる。
基本ルートのリンガメタリカでの長文の知識を増やすことはもちろん、現代文も早稲田レベルまでこなしておきたい。
また、長文の中でも文法や発音などの知識で勝負できる問題は確実に取っておきたい。

文法は、設問のポイントも細かく、内容不一致の問題などがあり、どこまで考えれば答えが出るのかを突き詰めて慣れていくことが重要となる。
文法がそれぞれ問題数自体は少ないが、形式がそれぞれ異なるため、通常の文法問題に加えて対策をしておきたい。
ただし、時間的な問題もあるため、長文と英作文の対策に時間を割くことも考慮に入れて対策を行おう。

和文英訳は比較的難易度は易しいので、自由英作文の対策に向けての学習で十分対応できる。
自由英作文は文章としての知識は分野別の参考書をこなせば十分ではあるが、文章を考える力を鍛えておく必要がある。
解答の書き直しを何度も行い、考え方・記述力の両方を向上させよう。

文化構想学部へ行きたい方

文化構想学部英語の基本情報

試験時間90分、配点75/200

大問の構成(2014年度参考)

1.長文2題(空所補充)
2.長文3題(内容一致)
3.長文(文挿入)
4.会話問題
5.英文要約(英語)

傾向

設問の構成は文学部と似通っている点が非常に多く、同時に対策がしやすい。
全体的に文学部よりは易しい問題が並ぶので、どちらを志望する場合でも、まず文化構想学部を解いたうえで文学部の過去問で仕上げをしておくとよい。

長文は1つ1つの文章がそれほど長いわけではないので、短めの文章を連続で処理する練習が重要となる。
「話題別英単語 リンガメタリカ」や「速読英単語 上級編」などの短く、難易度が高い文章に触れておくとよい。
分野別対策にそれほど時間が割けない受験生は確実に長文で高得点をとっておくとよい。
文自体の難易度が高いわけではないので、ルートを終わらせてきた受験生であれば十分読める難易度である。
ただし、時間内に処理しきることに加え、他の問題も解くことも考えると、かなりやりこみをしないと時間内に終わらない可能性が高い。
これまでにこなした長文を、時間を決めて読み切る練習などは重点的に行いたい。

会話問題は難易度が高いわけではないが、長めの会話で内容を理解しながら答えを埋めていくため、形式に慣れていないとやりづらい。
長文形式の会話問題をこなし、読み慣れておこう。

要約問題は、英作文により英語の文章を書く能力の強化と要約練習用の参考書を使用し、両方を鍛え、英語で要約ができるように仕上げていく。
いきなり英語で答えようとしても、やることが多く、対処しきれない可能性が高いので、それぞれの力を強化したうえで過去問の形式で解くのがよい。
対策には時間がかかるため、早めに対策を始めておきたい。

政治経済学部へ行きたい方

政治経済学部英語の基本情報

試験時間90分 配点90/230

大問の構成(2014年度参考)

1 長文読解
2 長文読解
3 長文読解
4 会話問題
5 自由英作文

傾向

長文の量が多く、自由英作文もあるため時間がかなり厳しい。
また、得点をかなりとる必要があるため、時間内にミスなく、完璧に仕上げる力を磨く必要がある。
難易度そのものは高くないものもあり、早稲田レベルの文章を対応できていれば問題なく読める。
ただし、時間内に終わらせるために、同レベルの長文を早く解く練習と若干難易度が高い文章に慣れ、問題に余裕をもって対応できるように仕上げておきたい。

文法は単独では会話表現が出るが、長文中にも数問出題される。
難易度そのものは高いとはいえ、稼ぎどころではあるので、ここまでの参考書を完璧に仕上げ、確実に取れるようにしておきたい。

英作文は他学部と比べて難易度が高い。
テーマ自体が考えなければ、書けないようなものであるので、参考書での英作文の学習に加え、政治経済学部に加えて他学部の過去問で自由英作文を解いておいたほうがいい。
短い時間の中で解答を書く必要があるので、例文の暗記は徹底して行い、書きたい文章が即座に思い付けるようにしておこう。

教育学部(文系)へ行きたい方

教育学部英語の基本情報

試験時間90分、配点50/150

大問の構成(2014年度参考)

1.長文
2.長文
3.長文
4.長文
5.会話問題

傾向

長文の数が多く、設問の形式がさまざまあるが、オーソドックスなものが多く、普通に難しい構成となっている。
何かに特化した対策というよりは、これまでの参考書の完成度の引き上げがカギを握る。
単語、文法、長文など基本の完成度を上げていこう。
商学部と同様、比較的対策がしやすい構成ではあるが、設問数が多く、文法や単語の知識がより必要となる。知識問題はしっかり対策しておけば安定して点が取りやすいので確実に仕上げておこう。

長文はそれぞれの長文で聞いてくることは共通していることが多く、問題慣れすればするほど解きやすくなる。
ただし、訳せれば解けるというものではなく、文法の知識は必須で、読解も細かいところまで読み分けることが必要になる。
どこまで読めば答えられるのかをしっかりと読み込み、このレベルでの完成度を上げることを徹底して行おう。

会話問題は対策をしておけば高得点を取りやすい。
ただし、会話表現を覚えればよいというものではなく、会話の流れを読んでいく必要があるので、長文の会話問題の対策を行っておく必要がある。

基本ルートの早稲田レベルの参考書は徹底してやりこんでおこう。
他学部と比べても分野別対策に時間がとられない分、完成度を上げる作業は行いやすい。

社会科学部へ行きたい方

社会科学部英語の基本情報

試験時間90分、配点50/130

大問の構成(2014年度参考)

1.文法(正誤問題)
2.会話問題
3.長文
4.長文
5.長文

傾向

正誤問題、会話問題、長文と大問でやることがきっちり分かれており、それぞれを対策していく必要がある。長文以外でも点数が稼ぎやすい学部なので、そちらを確実に取れるようにしておきたい。特に、社会での受験者は社会の難易度が高い分、英語で点数を稼ぐ必要があるので、確実に取れる部分は確保しておこう。

正誤問題は問題数も多く、文法の中でも難易度が高い形式なので、正誤問題に特化した参考書をこなし、確実に取れるようにしておきたい。誤りがない場合という選択肢がある以上、正確な理解は必須である。

会話問題は他の学部の会話と比べると短いが、問題が複数あるため、会話表現を手広く覚えておく必要がある。文章自体の難易度が高いわけではないので、まずは表現の暗記をしっかり行い、そのうえで過去問をやりこんで対策をしていこう。

長文は内容がしっかり読めていないと解けない問題が多く、選択肢がややこしい。
雑に読んでしまったり、選択肢に引っ張られてしまうと、間違った答えを選んでいるのに筋の通った訳ができているように感じてしまう可能性が高いので、長文の訳を実際に書いてみたり、解答の根拠を説明し、あいまいな部分をなくしていくように心がける。

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